ど素人@精華

ど素人の「ど」は、怒りの「ど」。

河野益近さん:めだかの学校の学習会とか

2011年12月21日 12時38分40秒 | 考えたこと
あゆむです。
昨晩は、河野益近さんのはなしを聞いてきました。

河野さんは、松の葉の放射線測定をず~っと続けてきはった方です。京都大学工学部の教務職員。で、「脱原発も卒原発もきらい。事故が起こることはすでに実証された。それはすぐにでも起こりうる。いますぐ止めろ!」というようなことも。っていうのは、お酒の席のはなしなので、その前の学習会の話しを。

学習会には、10分くらい遅刻してしまい、会場に入ったときには、ほぼ満席。めだかの学習会はいつも通り、ドアを入ったすぐのところに長机が置いてあって、そこで受付。左手で名前を書いて、500円を支払って、資料をもらって、イスを受け取って、部屋の左手側を、椅子を持って一番前の席の左隣へ。……あれっ? イスを受け取って? まあいいや

昨年の今頃は、会場10人くらい。今年は30人くらい、かな。増えたよねぇ

河野さんは、演壇でパソコンの映像をプロジェクタで映しながら放射線測定についての説明。まずチェルノブイリ。そして福島。

で、やっぱり「いいなぁ」と思うのは、河野さんがみずからはかって、つくったデータ資料がひょいひょいと出てくること。んで、これまで測定してきた放射線量を使って、チェルノブイリ事故時のものと、福島事故時のものとを、県単位で色分けした画像を提示しながら、おおよそのイメージとして把握していただきたい、と。要は、チェルノブイリ時は日本列島全土、福島では東日本に飛び散って、関西には殆ど飛んできてない、ということが見て取れる、と。はい見て取れました。

んで、もちろん政府機関なんかが測定して作成した図と自分のとを並べて、「ボクがあんまりいい加減なことを言ってない。ということがわかる(笑)」と。政府のほうはよく見ると、福島県と宮城県のところが白色。河野さんのは真っ赤。政府のほうのデータがない(見あたらない?)、ってことのようです。

とかまあ、いろいろと、ああ、よく笑わはる方で、風貌は「東京電力の松本さん」をやんわりとしたような…んで、特に強調してはったんが「これまで自分は、ものすごく低い線量を何とか工夫して測るようなしごとをしてきた。それが福島事故の後は、工夫しなくても線量がどかっと測れてしまう」ということ。

そうそう、この方、福島事故後も、日本各地の住民さんから「調べてみて」と言われたら、調べているそうです。んで「あと二年はできます」そうで、「どんどん持ってきてください」とゆうてはりました。ちなみに、出町の所ではほっとんど検出できなかたそうです。

いや~、学習会の後の忘年会で、――あっと、この忘年会も学習会も、京都で34年間ず~~~~~~~っと反原発の活動をしてきた「京都反原発めだかの学校」が主催しているもの――いろいろとおもろいうちわ話があったんだけど、ここに書けないのがザンネン。放射線取扱主任者関係、フクイチ四号炉核燃料貯蔵プールとか、測定検査中の苦労話とか、マジで! と思うようなびっくりするのから、よしゃ! やったるかい、というものまで、面白かったです。

んで、まあ、全体として印象に残ったのは、学習会が20時まででそのあと忘年会、っていうタイムテーブルやってんけど、その学習会がだいぶ時間をオーバーしたっていう結果になったその経過、19時45分あたりから会場のあちらこちら(ここからも)「はよ終わらせ」という雰囲気が司会者に対してムンムンとでて、にもかかわらずなかなか質問を打ち切れず、終わらせオーラの主が落としどころを作ってもそれを使わず、「それ、反原発方の放射線測定のプロにしかも他の参加者の時間つこうて聞く質問ちゃうやろ」という質問にいらいらしながら、「ああアカンアカン、これアホな質問すんな、っていう以前にジブンが居心地悪かった雰囲気そのもんや」と反省していたしだいです。

で、もっと印象に残ったのは、忘年会の鍋に「菊菜」入れたらあっちやこっちから「あほ! それ最初に入れるもんちゃう。臭いがついてまうやろ!」と総突っ込みを入れられたこと。…だってっキライな野菜やから、どう始末したらええのかわからん。アンタら鍋好きは、このクッサイ臭いが好きなんちゃうんかい! と言おうと思ってやめました。そのあと「ジブンおもろいわ~。最初に、いちばんやったらアカンことやるし~」とか笑われました。すいません、ボケたんじゃなくて、本気で目障りなものを早急に処理しようと試みました。ちなみに、河野さんは「ネギだけは絶対にイヤだ」といろいろ力説してました。おお、仲間はっけん! おしまい


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三沢毅さん:京都府の原発防災計画

2011年12月19日 21時31分12秒 | 情報提供
あゆむです。

昨日は、三沢毅さんのはなしを聞いてきました。三沢さんは、京都大学原子炉実験所の教授。放射線を測定するような研究をしてる方だそうで、京都府防災計画専門員、というしごともしているそうです。

講演の内容についても踏み込みたいところなんだけど、「じぶんはどこでも同じ話しをする」というお話しでしたので、どこかで同じはなしが出てきたら申し訳ない、ということではしょります。

んで、講演後の質疑応答では、原発防災という筋での放射線の測定に関する質問をいくつか。

一点目は、「防災計画を立てるにあたり、日本政府にスピーディでいくつかの試算を出してもらい、それをふまえて、ということで、府からスピーディの活用を国に要請するということをしたかどうか、できないのか」というもの。「また試してない」ということで、提案していただけるかもしれない、という状況。ただ、どうも滋賀県はそれを要請して断られたらしいのだけど。どうなるか。

二点目。放射線核種の分析で、原子力発電所のどのあたり(原子炉の中からか、圧力抑制室からかとか)から放出されたものかを特定できるのかどうか。たいへん難しい、そうです。(場外編で、ボクの懸案だった4号炉核燃料貯蔵プールについて訊ねたら、三沢さんも非常に心配だったんだけど、プール直近から採取したサンプルの核種分析の結果が東京電力から発表され、その結果がプール由来でなく他の原子炉からでたもの、ということと、公表にされたプールの画像によって、ものすごくほっとした、そうです。三沢さん、追試して下さいよ)

三点目。使われなかった放射線測定車について。「汚染されてしまってるから使わなかったっていうけど、測定に出発する前なんかに線量を測定して、その数値と出発後の測定結果とをなんかいろいろと計算するというような方法で、使用することはできないのですか?」と訊ねたら、そのことで現在、特に力を入れて移動式・型の安価な測定器を開発・普及させようと尽力されているところだそうです。

四点目。「ヨウ素剤のアレルギーというはなしがあったんですが、例えば血液検査なんかで前もってそのアレルギーを調べて把握しておく、というような手段はないのですか?」というもの。それについて、特に年齢、高校生までについて言及し、「学校での健康検診を活用してという方法も考えられる」というような回答をいただけました。アレルギー検査が可能かどうかは不明でしたが、そのあと会場にいた医師が「直前の問診という方法に現在はなっている」と指摘をしてくださいました。はて

で、回答の是非などはともかくとして、その後の場外編でも「ボクみたいなのが、文系だったんですけど、これから放射線取扱責任者をとろうとするとして、何年でいけそうですか?(はずれると思う。たぶん想定は三沢さんの学生……「必要のは高校レベルの知識ですから」の「高校のレベル」にも問題がある気がする)」という質問にまで、かなり丁寧に回答していただけたこと、話すときの姿勢が槌田さんみたいだったこと、同じ話しかできないことなど、わたくし的には、とても好感が持てた方でした。

ちなみに主催は「京都の原発防災を考える会(準備会)」で、参加者の半数以上は、どこかで見た顔。そういうところに来て、「呼んでいただければ可能な限りどこでも行きます。そうしていくことににハラを決めました」と。「…同じようなはなししかできませんが」と。

ボクとしては、三沢さんが、いわゆる反対派か賛成派かは、正直どちらでもいいんですけど、とてつもなくちゃんとした科学者・専門家の方で、こんご何がどうなろうと原子力あるいは放射線というややこしい領域に踏み込んで行くに際して、お力を貸していただきたい、貸していただけるかもしれない方だと思いました。もう、いま・ここは、福島以後の世界です。

名前、ちゃんと憶えました? 三沢毅さんですよ~

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