最も弱っている時の巡り合い

　のこと。

またしても、にゃんこを一匹保護してしまいました・・・

人通りも自転車通りも車通りも激しい道で、
信じられないくらい人懐っこいのらにゃんこが居たのです。
しょっちゅう通る道ですが、その子を見たのは初めてでした。
道行く人という人に「にゃーん」と言ってすり寄っていき、
すぐにゴロンとおなかを見せる始末。

とにかく危ないので車道から離れたところに誘導して
しばらく様子を見ていたのですが、
心が弱ってるときはダメですねぇ・・・
どうしても置いておけなくて、連れ帰ってしまいました。

あんなに人懐っこいんだから、
きっと人間に飼われたほうが幸せになれるはず。
HOGOKEN CAFEで里親さんを探そう！
そんな風に軽く考えていました。

翌日動物病院へ健康診断に連れて行ったところ、
衝撃的な結果が。

なんとその子は
猫白血病ウイルスのキャリア
だったんです。

愛玩動物飼養管理士やら
ホリスティックケアカウンセラーやらで
知識はあっても当事者になるまでは
よく理解していなかった猫の病気。

のらちゃんには生まれながらにして
猫白血病ウイルスと猫エイズウイルスを持っている子がいます。
お母さんがキャリアだった場合、
子供に引き継がれてしまうそうですが、
中でも白血病ウイルスはタチが悪いほうなんです。
他の動物にはうつりませんが、猫にはうつります。

そんなことは全く予想していませんでしたが、
前日うちに連れ帰った時もジンジャーとは
接触させないようにしていたのは幸いでした。

キャリアの子は白血病自体を発症しなくても、
ウイルスにより免疫力が低下している状態なので、
色々な病気にかかりやすくなります。
実際その子も保護した時点で猫カゼを引いてました。

そんな診断結果が出てしまったので、
カフェで里親探し、というのはできなくなりました。
ワタシの力では自力で里親さんを見つけるのも難しい。

そうはいってもうちにはジンジャーが居るし、
他の保護団体や保護施設をネットで探してみましたが、
やっぱり十分にお世話をしてもらえるのか不安もあり。
元はと言えば他人を当てにしていた自分の浅はかさが原因です。
保護したからにはその命に責任を持つべき。

と、いうことで我が家で引き取ることにしました。
家計は苦しいですが・・・



こちらが新入りさんです。
今度は女の子。

名前は今の朝ドラヒロインから頂いて
はな
と名付けました。

保護したときは体重わずか1.6kg。
猫といえばジンジャーしか育てたことがなかったので、
大きさからして3～4ヶ月の子猫だと思ったんですが、
病院でみてもらったらすでに歯はきれいに生えかわってるとのことで、
推定6ヵ月～1歳ということでした。

ここ数週間で2.1kgまで増えて若干身体も大きくなったので
やっぱり生後6ヶ月のほうが正解に近い子猫ちゃんだったのかもしれません。

結構よいお年頃なため、この連休中に避妊手術もしてもらいました。
発情してしまうとマンションでお留守番させておけなくなってしまうし、
術後もちゃんとついててあげられるには夏休み中がもってこいだったので。

急なお願いにも関わらず引き受けて頂いて
ほんとにいい病院でありがたかったです。

オリーブもメープルも術後2日くらいは
じっと回復を待つような状態だったし、
にゃんこのほうが神経質なイメージがあったので、
さぞかししょぼくれて帰ってくるかと思ったら、
まるで手術なんて受けてないような元気さ。
食欲もあるし、ネコじゃらしで遊ぶ余裕さえありました。
遊び方が激しすぎて傷口が開くんじゃないかと
こっちがヒヤヒヤするくらいでした。



帰ってすぐエサにがっつくはなちゃん。



じゃらし、サイコ～！！

保護して以降、猫カゼはすっきり治らないし、
皮膚炎になったり、おなか壊したり、
ヒヨワさを日々実感していたので、
意外な展開でした。



そんなおてんばなはなちゃん。
ジンジャーと違って全然噛みつかないし、
得意技のおなか見せてゴロンを始め、
癒し効果は絶大です。

とにかくジンジャーにウイルスをうつさないため
毎日の掃除と、食器やトイレの消毒、
触る都度の自分の消毒と手間がかかりますが、
そんなに大変とは感じないんですよね。
会社での仕事はあんなにしんどいのに。
（別部屋で隔離飼育しています）

生まれながらのキャリアだと
2歳になるまでに命を落とす子もいるので、
長生きできないかもしれないし、
手厚い看護はできないかもしれないけど、
のら生活よりは幸せにしてあげたいと思います。

そんなわけで、はなちゃんもよろしくお願いしまーす。