浜っ子クラブ

岩手県釜石市の将棋ブログ

GW将棋教室 東北大准教授親子も参加

2023-05-07 15:55:40 | 将棋大会
ゴールデンウィーク中の将棋教室に、仙台市からかつての将棋指しがやってきた。
彼が京都大生のころ1度、釜石の職場(学習塾)まで遊びにきて以来、30年ぶりの
再会だった。1987年中学生選抜で優勝した菅原歩君(当時、陸前高田米崎中3年)。
同世代の大会には出たことがなかった陸前高田(米崎中)の中学生が、彼の言葉を
借りると15歳のときに、「手を伸ばして取ろうとしても手に入らないはずの極楽に
手を伸ばしてつかんでしまった事があった」。努力とは無縁であった菅原歩少年は、
将棋を通じて大人とある意味で対等に接し、そこからいろいろなことが学べて楽し
かったと、阿佐田哲也「麻雀放浪記」を引用して、高校2年生の頃に回想している。
中3~高1にかけて県棋界で彼の武勇伝は知る人ぞ知る。

県名人、岩手王座など主要タイトル戦に優勝して手が付けられず、当時の岩手日報の
観戦記に「学業もしっかりやりなさい」と僕が書いた。程よく距離を取って学生強豪
⇒アマ強豪に成長することを期待していたのだが...

高校卒業直後の春、岩手王座決定戦で顔を合わせたとき、
「4月から岩大生?」と声を掛けると、「僕、勉強に目覚めました」といつもの
屈託のない笑顔で話しかけてきた。将棋と決別してアカデミックな世界へ向かう
意思表示だったのだろう。忽然と県棋界から姿を消した翌年、京都大生になって
いたのには将棋仲間が皆驚いたものだった。




現在は東北大学の准教授(経済学)。将棋をこういう場で指すことはここ何年も
なかったという。次男の壮展(あきひろ)君が参加して僕の娘と対戦、親子
(親vs親、子vs子)対決となった。矢倉戦で序盤が上手くいったけれども、
決め手を欠いて逆転された。最近ではアベマトーナメントを見ることもある
「見る将」だと言っていたが、目覚めるとまだやれそうで怖い。今回は菅原家
に軍配が上がった。

【将棋教室の日程】
5月13日(土)、20日(土)
6月17日(土)、7月16日(日)、7月29日(土)
いずれも午後1時半~3時半です。参加料はいつでも無料です。
どなたでも参加できるので、一度来てみて楽しんでいって下さい。
※7月16日は日曜日開催なので気を付けてください

【本県では10年ぶりのタイトル戦開催】
5月28日(日)3連覇が懸かる藤井叡王-菅井八段の5番勝負第4局が
宮古市日立浜町の浄土ヶ浜パークホテルで開催される。現在藤井叡王の2勝1敗。
菅井八段は振り飛車党で怜央が初めてプロ棋士と公式戦で対戦
(2010年に)した相手です。解説は小山怜央四段。楽しみですね。
コメント
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