ヘルニアの森へようこそ

腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛
闘病レポート
謎の多いヘルニアに真っ向勝負!!

生理的湾曲‡‡スウェイバック

2008-05-26 18:21:08 | 生理的湾曲‡スウェイバック
私の場合、この生理的湾曲がちゃんと湾曲してなかった。
猫背をかばうと腰は前に出気味になって、骨盤に乗っかった状態の立ち方をしていた。
横から見ると腰の湾曲はS字ではなく、まっすぐに見える。
つまり腰に負担のかかる生活習慣を長く送ってきたことになる。
運動も大嫌いな訳で骨を支える筋肉も発達していない。→ヘルニアまっしぐらの生活を好んでしてたことになるんです(泣)

生理的湾曲
馬で、尻から胴体へのたわみがきつい状態をスウェイバックと呼び、人間にも使われるようになった用語です。
骨盤の前傾がきつい(仙骨上面の傾きが水平に対して30度が正常)と、その上に乗ってる腰椎は上半身の重みを受けて、前方にすべり落ちる成分が多くなります。すると椎間関節に無理がかかる、靱帯が傷むなどで、痛みが発生します。
 若い女性で「でっちり」傾向の姿勢を意識的にとり、それが身に付いてしまった。肥満や妊娠で、お腹が前下方に垂れて、腰の前彎がきつくなった。などが典型例です。
 椅子に腰掛けても辛い、仰向けになると、腰が浮いて痛く、辛いので、側臥やうつぶせしかできない、などになります。

★対策 
 肥満の場合は 減量。(簡単ではないでしょうが)

★姿勢を矯正する 時々脊椎の正しい湾曲を意識する。
 腹をひっこめながら、身体の後屈(後ろ反らし)をする。両足を軽くひろげて、腰に手を当てて。そこからゆっくりそのまま(腰の角度を保って)起きあがる。この状態が、適切な脊椎の生理的湾曲になってる。

床 仰向け、膝を立て、背骨全体をつける 
壁 足を少し離して背骨を軽く押しつける
壁 足を壁につけ、膝を少しまげて、背骨全体を軽く押しつける

★腹筋を鍛える
前から、腹圧をささえ、内側から腰椎を押して支えることになる。これがゆるいと、腰椎が過度に前彎する。

★努力の方向、メド
症状の改善、
壁、柱などに背中をくっつける。腰が浮くが、膝を折る、あるいは足を前に出すと、腰が着くようになる。この高さ、または前に出す距離を記録し、少なくなるようにめざす。




座骨神経痛は存在しない!?

2008-05-26 12:10:45 | 座骨神経痛は存在しない!?
::::::: 梨状筋の緊張による坐骨神経痛:::::::
私の場合Dr.の診断は椎間板ヘルニア
でも、梨状筋(りじょうきん)の緊張による坐骨神経痛だと思っている
大殿筋の下にあって、硬くなった梨状筋が神経を圧迫することもあるんですって~ふぅ
          〈梨状筋についてはカテゴリにまたupしますね〉  


座骨神経痛は存在しない!?

座骨神経痛とは

腰椎から出て、お尻・太ももの後ろを通り、膝・ふくらはぎ・足の先まで

つながっている座骨神経が、圧迫されたり刺激されたりすることで

片側のお尻、大ももの後側、ふくらはぎ、かかとやくるぶし、足の裏などが痛む神経痛。

ただ、これらが全部痛むというわけではなく、人によってまた時によって一部が痛んだりする。

症状としては、軽い痛み、しびれ、ひどくなると重い麻痺などがある。

西洋医学的には

腰椎の椎間板ヘルニアや、中高年者に生じる腰部脊椎管狭窄症によるものがほとんどで

他には腰椎の腫瘍、変形、カリエス、骨盤の腫瘍、前立腺のがんなどが原因である

とされています。

この座骨神経痛なるものがあり得ない

ということを

知り合いの整形外科のドクターから聞きました。

座骨神経痛なるものは存在しない

そうです。

::::::: 日本にしか坐骨神経痛は存在しない:::::::
自律神経失調症も日本独特の病名と知った時はびっくり&愕然とした。(いい加減)
ざこつ君もそうだったのか~ふぅ 原因が特定しにくく、複合的要因による面倒くさい症状ってことか。

何故かというと

神経というのは、電気のコードと同じようなもので

痛みなどの情報を送る通り道でしかないので

神経が圧迫を強く、あるいは長期に渡って受けると

麻痺が起こることはあっても

神経が刺激されることで

痛みやしびれが出ることは

理論的にあり得ない

のだそうです。

例えば

何かの手術の時に

神経が邪魔になって、横に避けるように触ったとしても

そのことで、なんらかの反応が起こることはない

ということです。

では、なぜ座骨神経が痛むのか?

あれは、座骨神経が痛んでいるのではなく

座骨神経に沿って存在する

筋肉の痛みなのです。

座骨神経痛は

腰椎の可動不全、骨盤の歪みなどによる梨状筋

(座骨神経を挟み込んでいるお尻の筋肉)

の過緊張などが原因であると考えていましたが

その認識も改めなければならないのかもしれません。

なにせ、座骨神経痛そのものが無いもの

だということなんですから。

整体師が臀部から足までの痛み(座骨神経痛と言われてきたもの)

に整体を施す時は

彼らはレントゲン写真などを見ることがないので

ヘルニアがあるかどうかの判断はつきませんが

ヘルニアなど構造の変化は

痛みの原因とは思っていないので

まずは腰椎の可動不全の有無を確かめます。

後は、骨盤の歪みを正したり、梨状筋やハムストリング筋

ふくらはぎの筋肉などを緩めて

痛みやしびれを解消していきます。

痛い場所である

お尻、大ももの後側、ふくらはぎ、かかとやくるぶし、足の裏

などは、原因ではないにしろ

筋肉というのは

痛みによって緊張を起こしたりもするので

そういう場所を直接緩めて痛みを取ったりもします。

ちなみに

ビリビリッ、ズキン、といった鋭い痛みは

炎症によるもので

鈍い、重い、だるい、といった症状は筋肉の過緊張が直接の原因です。

そういう鈍痛があるときは

一度、お尻の筋肉を押さえてみてください。

お尻のえくぼの辺りを少し強めに押すと

「あいたた」というところがあるはずです。

それが梨状筋です。

そのまま足先を外に回す(外旋)と痛みが軽減するようなら

梨状筋の緊張による「座骨神経痛と言われているもの」です。

ですが

座骨神経痛という言葉が無くなるのは、いつの話でしょう....

自然治癒能力と貪食細胞

2008-05-25 18:03:30 | 自然治癒能力と貪食細胞
最近の研究報告から    人間の体ってすごい!

詳しいメカニズムは今だに不明なところが多いのですが
多くが一般的に良性で、3ヶ月で60%の人に、痛みが自然に改善したと見られるとの報告がされています。その理由としては以下のようなことが考えられているようです。

・背骨の構造が変化してそれなりに安定した形になる為
・痛みに対しての防御反応から、痛みの感じ方が鈍くなる
・ヘルニア部分の炎症が起き難くなる

など、人間の体のもつ自然治癒能力と考えられるものばかりです。
(人間の体ってすごいですね!)

又、最近の説では、ヘルニアは貪食細胞に貪食されるので、いずれ無くなる事が考えられるとおっしゃる先生もおられます。

::::::: マクロファージ =貪食細胞:::::::
前屈運動は脊柱管内で神経のまわりの硬膜が上下することにより、脱出したヘルニアを引圧に椎間板に押し戻す作用と、硬膜の上下運動はカンナのように削る作用で小さくしたり、扁平にして治していきます。削りかすは貪食細胞が食べて、あと片付けをします。


又、ベテランの整形外科医師であれば、緊急に手術が必要な場合を除き、治療を辛抱強く行っていれば、手術などしなくても次第に改善されてゆくことが多いことを知っているはずだとも言われています

 
 医師により手術が勧められるパターン

多くは時間と共に改善される椎間板ヘルニアですが
それでも、緊急に手術する事を考慮する必要が出てくる場合もあります

・膀胱直腸障害(排尿・排便困難)
・持続的な強い痛み
・高度の下肢の麻痺

 
 再発の危険性はある。

潰れてしまった椎間板自体が完全に回復するのは難しいが、多くが自然に改善されることは先にも述べたとおりです。 
しかし、椎間板ヘルニアが治っても、自分自身の生活習慣を見直さねば再発する危険性は十分ありえます。

再発を防ぐ為には、生活を根本から見直してみる必要があります

「姿勢を正す」ことも椎間板ヘルニアの再発を防ぐ上でも、ひじょうに大きなウェイトをしめる事となるでしょう。S字湾曲のページを参考にしてね→


坐骨神経痛の痛みと痺れ

2008-05-25 11:55:33 | 坐骨神経痛の痛みと痺れ
坐骨神経痛の痛みと痺れ(太ももの痺れ・太ももの痛み)

【疾患】

坐骨神経は第4・5腰椎神経及び第1-3仙骨神経からの神経で構成され骨盤の閉鎖孔(梨状筋がある)から出て、大腿後面を通り下腿で2つに分かれて伸びています。

坐骨神経痛の診断は整形外科でも多く出ますが、この坐骨神経痛という疾患名は大腿後面から下腿後面に放散する痛みのある方に広い意味で使われていることが多いようです。 

大腿後面における純粋な坐骨神経障害というのは臨床でも滅多にないようです。

坐骨神経痛と診断はついていますが、腰椎神経の神経根障害などに伴う、大腿・下腿後面への放散痛としての症状が多いようです。

また、坐骨神経痛とよく似ている症状を出すもので梨状筋症候群があります。臀部から下肢に放散する痛みが存在し、臀部の深部に存在する梨状筋にスパズムがあり、これを圧迫すると痛みが出ます。マッサージなどで梨状筋をストレッチするとスパズム軽減に合わせて症状が軽減します。

【評価と経過】

高齢者で坐骨神経と診断を受けている人は多く存在します。下腿後面(ふとももの裏)から下腿後面(ふくらはぎ)に痛みや痺れがあります。腰椎ヘルニア・骨盤骨折・腰椎圧迫骨折など過去に腰部の問題があった人で、そのまま慢性疼痛に移行している人に多くみられます。

臀筋や下肢筋のスパズムが亢進していますので、このスパズムを軽減することが痛み軽減のためには優先されます。運動による下肢筋の伸張刺激に対する耐久性を上げることで、身体疲労に伴う痛みの出現頻度が減ると考えられます。筋力強化のための運動量が適正でないと神経障害部の炎症などを増強させたり、過度の筋疲労によるスパズムを亢進させ痛みを増強させてしまう恐れもあります。

臀筋や下肢筋の筋スパズムも少なく下肢に痛み・痺れのある方は、マッサージ・整体等では間違いなく対処できません。医療機関での薬剤や神経ブロックを中心とした痛みコントロールが必要でしょう。

私の場合、神経ブロックも効果ありませんでしたね~
つまり理学療法士によるマッサージ(コリをほぐす)と超音波(硬結を小さくしていく)
プラス保存療法(SSP、マイクロ、牽引)
プラス腹筋、背筋10分ずつ
これでかなり改善されました。。。
理学療法士によるマッサージ(コリをほぐす)これが一番効果的でした。

あと朝1時間ウォーキングも並行してやりました。
背骨のS字湾曲を意識して歩くことがポイントです。
《私の場合骨盤が前にでて、猫背気味。これが腰にかなり悪い。リハのPTアシスタントに言われれたのが横から見ると湾曲があまりなくまっすぐに見えるとのこと》

椎間板ヘルニアは手術なしで治る§ 理論

2008-05-25 09:43:44 | 椎間板ヘルニアは手術なしで治る!んだ~
つらいつらい腰痛“「アブナイ治療」で泣きを見る前に読む本” 1993 大朏博善

椎間板ヘルニアは手術なしで治る  大朏博善  (週刊文春より)
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10人中9人が手術なしで回復 
ずばり、こう指摘するのは、福島県立医科大学(福島市)整形外科の菊地臣一教授。東京の日赤医療センターで整形外科の副部長を務めたキャリアも持ち、腰痛治療に真剣に取り組む数少ない専門家の一人である.

ある整形外科医によると「大学の教授には、象牙の塔に閉じこもったまま出世した人が多い。だが、菊地さんは、日赤のほか地方病院にも勤務した経験があり、臨床経験が豊富な医師。それだけに思ったことをズバリいえる珍しい存在です」
そんな菊地教授が行った追跡調査が、日赤時代に実施したく陽性所見が得られた症例の予後調査>。症状の内容とレントゲン検査で腰部椎間板ヘルニアと診断された患者を対象にしているが、ユニークなのは調査サンプルのとり方である。

「医師と患者が一度は納得ずくで手術を決定したものの、患者が結局、逃げて手術をしなかったという例が結構ある。その中の50例について時間の経過とともに症状がどのように変わったのか、追跡調査を行ったわけです」
常識的に考えれば、医師が手術は必要と判断したのに、息者がいうことを聞かず逃げてしまったのだから、患者はその後も苦しんでいるーそう思っても不思議はない.

ところが、調査結果は驚くべき内容になってしまった.「5年たった後に追跡調査して.みると、あれほど腰痛に苦しんでいた患者50人のうち、『症状なし』と答えたのが、じつに50%の25人もいた。
次いで『症状はあるが障害なし』という人が、40%以上、そして日常生活に困るような『障害あり』という人はたった

5年たってみたら、10人のうち9人以上がよくなっていたというわけなんです」(菊地教授)
まさか!? という人には、別の調査データも紹介しておこう。ノルウェーのオスロ市立病院の研究考によって発表されたその調査は、切っても切らなくてもいい'椎間板ヘルニア患者126人に対し、.その予後を比較・検討した。「1年後の成績としては、”手術グループ”のほうがいい結果が出ました.しかし、時間が経つにしたがって"非手術(保存)グループ”の成績がよくなって、両者の差がぐっとつまるんです。そして、4年後、5年後となるとハッキリした違いがなくなってしまうんです」(同前)

新兵器MRIは万能か?
この調査でも、手術をしない保存療法で障害が残ったケースは1割弱にとどまり、菊地教授の追跡調査と酷似している。「その他の比較・検討調査をみても、発症後5年たって障害が残っているのは、8~9%。要するに、椎間板ヘルニアから5年経つと、『切っても切らなくても同じ』ということにる。10人のうち9人は激痛症状が消えるのだから、『いちど椎間板ヘルニアが発生したら治らない』というのはウソになります」(同前)

もちろん、足などにマヒが起きていたり、膀胱や直腸の機能が冒されていたりして緊急手術が必要なケースなら話は別。このような特殊ケースを除けば 、手術しない保存療法こそ椎間板ヘルニア治療の王道だと菊地教授は断言する。
「患者にぜひ知っておいてほしいのは、椎間板ヘルニアなどの疾患では、レントゲンやMRIの画像は大してアテにならないということです」(同前)せっかくの新兵器をアテにするなとは、いったいどういうことなのか.まったく何の腰痛症状のない人でも、レントゲンやMRI画像で脊髄をみると、腰の部分に、椎間板ヘルニアが生じている例が珍しくない。

MRIは、突出した椎間板が脊髄神経を圧迫しているような画像となるが本人は痛みを感じていないのだから、この段階では、”椎間板ヘルニア”とはいえない.
また、背骨の加齢現象の代表格で、中年以降の腰痛の原因といわれているのが、腰部脊柱管狭窄。脊髄の背面にある脊髄神経の通る穴が、腰の部分で狭くなったため神経が圧迫されるのが原因だといわれているが、腰部脊柱管狭窄はMRI画像で表れやすいのに、患者は必ずしも痛みを訴えるとは限らない.その一方で、患者は激しい痛みを訴えているのだが、MRI画像には何の異常も表れないという腰痛も多い。

つまり、MRI画像で見る腰椎部分の”異常”が、そのまま腰痛とか坐骨神経痛といった症状に反映するとは断言できない.むしろ腫瘍といった椎間板ヘルニア以外の疾患がないかどうかの判断材料として、MRIを使うべきだという.
「ところが、外来でもできるほど検査が簡単になったため、ヘルニアや腰部脊柱管狭窄がすぐに見つる。腰痛の原因がわかったという理由で、すぐに切りたがる医師も出てくるため、とうしてもオーパー・サージェリー(過剰な手術)になりやすいんです」(同前)

その結果、「MRIは万能」という、”神話”が作られ、手術をして麻酔事故や神経損傷というトラブルを招くことになる。椎間板ヘルニアの激痛は、神経の圧迫だけで起こるのではなく、圧迫された部分が炎症を起こすことで生じる.
ならば時間をかけてでも炎症さえ抑えてやれば腰痛は治るはずで、ヘルニア手術は緊急時以外には意味がないという結論になる。それにしても、症状が出てから5年経つうちに、椎間板ヘルニアはとう変化するというのだろうか

痛みに対する防衛反応
「ヘルニアがなくなったというわけではありません。、MRI画像なとを見ても、椎間板は突出したままなんです.しかし、人間の体というのはよくしたもので、背骨の構造が変化してそれなりに安定した形になったり、痛みに対して鈍くなるという防御反応がおこるんです」(同前)。詳しいメカニズムは不明だが、ヘルニア部分に炎症が起きにくくなる、若干の痛みは感じなくなる、といった現象が起こっているらしい.

また、時間の経過とともに、傷んでいる椎間板と上下の椎骨が硬くなる現象もみられる。関節としての活動範囲を狭めることで、これ以上の傷を作らないような形になっていくという.
菊地教授のこうした見解を、他の整形外科医はとう考えているのだろうか。
菊地教授の共同研究者だった日赤医療センター整形外科の蓮江光男部長によると、「酷い症状ですぐに手術しないとマヒが進むとか機能障害が残ってしまう場合は、切る、切らぬの選択の余地はありません。 しかし、そうではない場合には、切らないで辛抱強く治療すれば次第によくなるケースが多いーということは、ベテラン整形外科医師ならだいたいわかっていると思います」

症状が重い椎間板ヘルニアでさえ9割が治るとすれば、息者数が最も多い慢性腰痛症はどうなのか.「軽い腰痛なら家庭でも治せるし、再発も防ぐことができる」というのは、順天堂大学の青木虎吉名誉教授。ただし、腰痛についての正しい知識を持ち、治し方をきちんと理解することが前提だという。
そこで問われるのが、医師の姿勢である。「医師が簡単に、場合によってはいい加減に、息者さんを扱うから腰痛への正確な対応ができない。ちゃんと対処すれば、ほとんどの腰痛が必ず治るのに、そのチャンスを逮している人が多いんですよ」(ある整形外科医)

腰痛症は、”病名のクズカゴ”と呼ばれ、”原因不明”とされるケースが多いことは以前に紹介した.腰椎などに、”器質的変化”がなく、ガンやその他の内臓疾患でもないと、具体的な原因を特定できないのが医学界の現状でもある。

「そのため医師は他に深刻な疾患がないのを確かめると、『もう病院に来なくていいよ』といってしまう。特に問題がないから放っておいても大丈夫だという意味だが、まったくの説明不足なんです」(ベテラン整形外科医)
患者にしてみれば痛みに耐えられず病院に来たのに、その途端にたいしたことがないと放り出されては、たまったものではない.「患者の側に立って十分な説明を怠っているから、『慢性腰痛は治らない』という誤解につながってしまう。患者の誤解というよりも、、医者のウソ。といったほうが適切かもしれません」(同前)

医師としてはせめて、「椎間板ヘルニアではない。歳をとれば椎間板の変成は避けられないし、脊柱管狭窄もみられるようになる。けれども、日常生活で気をつければ、そのうちきっと症状は安定するから心配はいらない」というアドバイスだけでもすべきだろう

筋肉の硬結(こうけつ)が要因?

2008-05-25 09:39:13 | 筋肉の硬結が要因?
急性の激痛の原因なら・・・保存療法(手術をしないで薬剤やリハビリなどの治療)では激痛は治まらないと思うのですよね~圧迫が純粋に原因なら同じレベルでいつまでも痛いはずですよね・・・
ほとんどの人は筋肉の炎症による急性腰痛で、ヘルニアが激痛の原因ではないのでは...
特に坐骨神経痛(おしりの大殿筋が痛い)の方

構造と痛みとの関係やヘルニアと痛みとの関係は矛盾だらけですが、全く構造の問題やヘルニアが痛みを出さないとも言い切れないですよね。ヘルニアだけが原因で痛いとかヘルニアがあっても痛みは全く感じないという様な、どちらかのみに二極化する原因追求は無理があるというのが現実です。
構造の問題は痛みを感じる原因の一つではあります。あくまでも一つ

腰部の筋肉は年齢とともに柔軟性や伸張性を意識した調整を続けていないと、基本的に誰もが筋肉は硬化してきます。これは筋肉が縮むという仕事しかできない性質のためです。私たちが体を動かそうと考えると意識して行えるのは筋肉を縮ませることです。肘を曲げる時などは力こぶ(上腕二頭筋)の筋肉を縮ませていますよね(力が入り少しでも筋肉が硬くなると縮んでいる状態)
痛み学でも簡単に伸張反射の話しを書いていますが、体にはいろんな刺激が普段の生活内で加わっています。これらのいろんな刺激に対しても筋肉は縮む仕事を行い反応しています。

「なぜか分からないけど・・・体が年々硬くなってきてるんですよね~何で?」

答えは上記のように筋肉は縮む仕事しかできない、脳は筋肉を伸ばす命令を出して伸ばすことが出来ないので、生活をしていても常に力を入れようが入れまいが筋肉を縮ませる刺激が全身に送られているため、年数が経過するごとに体は硬い方向へ進行(筋肉の柔軟性・慎重性低下)していくのが基本であり、体はそういう仕組みになっているからです。

腰椎椎間板ヘルニアの診断がある人、腰椎椎間板ヘルニアは無いが慢性的な腰痛がある人、この両者とも腰部周囲の筋が硬化を起こしており、伸張性や柔軟性が低下してきていると思います。単純に考えてみてください。腰部周囲の硬化した筋肉が存在していると体を前に倒して床に手をつく動作や体を後ろに反らす動作などでは腰の突っ張りや痛みが出現すると思います。体ごと後ろを振り返るような体を捻る動作などでも腰の突っ張りや痛みが出る場合もありますよね?
そうですね!腰の深部などで硬化している筋肉や靭帯などが引っ張られるために瞬間的な痛み(表現は個人差ありピリッとかズキッとか)を出現させています。硬くなったゴムが急に伸ばされるとプチンッと切れますよね?あんなイメージが近いですね。
腰椎椎間板ヘルニアも慢性腰痛の人も、床の物を取る動作・椅子からの立ち上がりの時など生活内での動作時に瞬間的に感じる腰痛は腰部筋の柔軟性・伸張性の低下で伸び難いために問題の筋・靭帯などに瞬間的にストレスが加わり痛みを出している状態です。
腰を大きく動かして一定の角度のみ下肢などに痛みが放散する場合は神経根へのストレスが原因とも考えられ痛みの一要因と考えられますが?皆さんの生活内での動作や姿勢で感じる痛みは、同じくらいの腰を曲げたり反る角度を必要としていますか?そうじゃなければ腰を大きく動かして腰に限局した痛みも神経圧迫で出ているとは言えなくなりますね。
腰部筋の伸張性の改善がポイントであり、腰部筋の柔軟性・伸張性の問題は痛みの原因の一つというのが理解いただけると思います。

筋硬結(トリガーポイント)は筋肉の中に硬く触れて圧迫すると痛みが出現するものを言います。索状硬結など呼び名はいくつかある。

周りの知人などでも慢性的な肩こりなどの人で、「筋肉の中にコリコリとしたしこりがある!」とか言っている人いますよね。
表層の筋肉に存在している人は自分で硬い部分を見つけている人は意外に多いようです。

筋硬結は筋線維の一部が損傷し修復されていないため筋肉内の一部が局所的に縮んだまま(細胞が壊れたまま)修復されていない状態と考えられています。だからこのコリコリは筋肉を切っても中から何か硬い物質が出てくることもありません。しかし、筋肉を触ると硬い硬結として触れます。
筋硬結の発生は子どもの頃の転倒や運動などによる筋線維の損傷などが基点となり発生してきているだろうと考えられています。まだ小さい筋硬結の発生から年数を経過していくと筋硬結を含む筋には縮め縮めという反射の命令が続くことで、しだいに筋肉が硬化してくると考えられています。

筋肉の柔軟性・伸張性を低下させる原因の一つですね。硬結は小学生くらいでも数箇所にすでに出来ている人が多く、すでに身体硬化の進行は始っていきます。もちろん肩こりや腰痛を訴えている小学生は少ないのですが、普段の生活で痛みや凝りを本人が感じていなくても体の筋肉の柔軟性・伸張性は低下を続け確実に硬化の方向へ向かっています。
中学生・高校生になると、体力測定などで体が硬い人・柔らかい人の差がどんどん出てきますよね?自分では硬結などが出来ているのに気づいていないのですから・・・痛みもないし普段は何の対処も行っていない、運動も行わない・・・それじゃあ~体が硬くなってくるのは当然!
逆に部活に入り運動をよくしている子でも、体が硬くなってくる子がいますよね?筋硬結が筋肉内に存在し、運動は終動負荷形態で力むことを強調したトレーニングを続けていると硬化が促進されていることは多いようです。筋肉を太くするイメージのトレーニングを早くからやり過ぎると、筋筋肉の硬化が進み故障を誘発していきます。体全身の柔軟性・伸張性を意識したトレーニングを行っていないと、体を鍛えるため!健康のため!と思って取り組んでいるトレーニング自体が体を硬化させ故障するために無駄な努力を行っていることになりますね。


腰椎椎間板ヘルニアや慢性腰痛の人の多くには腰部筋に筋硬結が含まれていますこの筋硬結からは痛み刺激が脳へ送られており、その反射として筋硬結を含む筋肉には縮めという命令が持続していますから、筋硬結への刺激を入れて形状を小さくコントロールし筋肉の安定的な弛緩状態を作っていくことが大切です。

こちらで硬結超音波画像が見れます↓
http://k-kokkaku.org/news/index19.html

つまり理学療法士によるマッサージ(コリをほぐす)と超音波(硬結を小さくしていく)
プラス保存療法(SSP、マイクロ、牽引)
プラス腹筋、背筋10分ずつ
これでかなり改善されました。。。
筋硬結を含む腰部の筋肉は基本的に問題の少ない筋肉に比べると筋肉が突っ張った状態(縮め~の反射が続いており)ですから酸素不足の状態です。筋肉は酸素不足が促進されると痛みや凝りを強めます。生活の中での動作や姿勢の持続などで生じる痛みや凝りの増加は筋肉が影響しているのです。

本当にヘルニアが出てるから痛いの?

2008-05-25 09:08:21 | 本当にヘルニアが出てるから痛いの?
私が参考にした部分にマークを入れてあります。

腰痛で受診し椎間板ヘルニアの診断を受ける人は難しく考えないで、慢性腰痛と考えていきましょう。椎間板ヘルニアの無い腰痛と基本的に分ける必要はありません。

ゆっくり痛みが増して来た慢性腰痛で受診した人は、構造上の問題は明らかに出ないか構造異常が小さいことの方が多いと思います。
腰痛の問題としてどの様な問題が存在し、自分が痛みを感じているのか?考え理解することは重要です。

大まかに分けて以下の6つの項目について腰痛を感じさせる原因として

(1) 腰椎椎間板の後方突出や椎間孔の狭小化などの構造異常

(2) 腰部周囲の筋肉・靭帯などの硬化(筋・靭帯の柔軟性や伸張性の低下)

(3) 腰部筋の筋硬結(トリガーポイント)の存在

(4) 腰部周囲筋の筋力・持久力の低下(年齢に伴う体力面の減少や生活習慣)

(5) 身体的・精神的ストレス
  (仕事・家庭での役割や責任の増加・友人・家族との人間関係)

(6) 性格(完璧主義・神経質・努力家・几帳面など)

まず、(1)に関係する脊柱(腰椎)や骨盤の構造上の問題があれば全て痛いのか?と考える必要があります。椎間板ヘルニアで問題となる椎間板は基本的に年齢が進むにつれて誰もが変性していくものです。なので・・・例えば30~40歳代よりも50~60歳代は確実に椎間板の変性は進んでいますし、痛みを感じないから年を取っても若いときのままかというとそんなことは100%ありません。痛みに関係なく変性は確実におきています。

痛みを訴えている人といない人のどちらでも50歳代でMRIをとると間違いなく椎間板の後方突出や椎間孔の狭小化は多少みつかるはずです。だから構造上の問題が必ず痛みの原因とは限らないということは再度認識していただきたいと思います。
背骨が歪んでいるから、骨盤が歪んでいるから・・・痛いと思いこんでいる人は?

その根拠がどこにあるのか?正しいのか?・・・もう一度自身で振り返ることが大切