デジクラ日記

津畔 良のデジタルを中心としたとりあえずメモ

政権交代 その24

2009-08-25 22:32:04 | Weblog
週刊誌で堺谷太一氏がバラマキより減税、と主張していた。

その根拠が興味を引いた。

減税とは国庫に入るお金を減らすことである。官僚はこれを嫌うという。だから、官僚からは減税のゲの字も出てこないらしい。

官僚の思考回路を知って面白かった。

国がお金を配る政策は官僚好みらしい。

堺谷氏の主張は官僚からお金を取り上げて、民間に返す、つまり減税がお金を有効に活かすことだという。

しかし、と私津畔は思う。所得の再配分は人類と国家の長く議論の続く課題だ。民間に任せたほうが賢く金を使う、という理由で切り捨てるわけにいかない。

民間が金を「賢く」最新の数学をつかっていじくり回した結果がリーマンショックだったし、その現実はというと、アメリカのCEO達はどういう根拠でか、何億ドルというサラリーをもらって、逃げ得だった。

麻生がやった国民へのバラマキはバラマキだったが、民主党の子育て支援はバラマキとくくるのには抵抗を感じる。

元官僚だった堺谷氏はやはり官僚思考なのではないか、と感じる。

今回の政権交代の課題は官僚の握るサイフの中身を多くしたり少なくしたりすることではない。

これまで官僚が握っていた国のサイフを、どうやって国民の手にとりもどすか、なのだと思う。

正直私にはその具体的な方法は分からない。

堺谷氏のような慧眼の持ち主には、官僚的な思考の限界を超えてもらって、是非方法を提言して欲しいものだ。