元外為インターバンクディーラーが読む株式市場

日経225を中心に、唯物弁証法的に株式相場を読み解く大胆ステキなブログ!

8/31

2006-08-31 16:59:11 | Weblog
今日の日経平均は、前日比268円高の大幅高で16,140円で引け。半導体SOX指数に眠りかけていたネガサハイテクが刺激されことで、その寄与度の高さから当然に指数もショート炙り出しとなった模様。ただ相変わらず新興市場はわが道を行っているので、手がけているマーケットの違いがもろに参加者のパフォーマンスを左右している。

今日は筆者が出していた16,150円での売り建てオーダーが意外にも約定していた。先物での戻りの最高値16,260円には届きそうにないのを確認してからは放っていたら16,070円辺りまで緩むも持ち値まで回帰して引けた模様。

月足では5ヶ月ぶりに陽線を示現したが、9ヶ月線(16,163円)にすがり付く様な位置で8月を終了。上値は下に比べて“知れている”とのスタンスは維持するが週足では13週線がフラットからやや上向き加減に変身しつつあり、警戒は怠れない。

値幅としては過去2週間半の動きを、昨日今日のたった2日でレトレースした格好であり、ここ2週間半を無理やり一本のローソクに合体すると、下ひげ20円上ヒゲ30円の陽線。他方日足では、25日線浮上経過日数は既に25日間であり、まだ暫く継続する気配。30日台の浮上を視野に入れ、明日以降16,260円ブレイクがあれば早めに損切り買戻しとする。

8/30

2006-08-30 18:48:15 | Weblog
今日の日経平均は、楽天のプチイベントも手伝ってか、前日比18円安の15、872円引け。一日のレンジは200円近くあるものの安値更新でもなく、意味のない相場展開が一日増えただけ。もっとも新興市場のほうは一足早く抜け駆けを始めている様相で、ネガティブに熱い一日。

お上品市場では、15,710円というポイント割れも25日線がもっと競り上がってきてから割れたほうがいい、としたその25日線が今日で15,717円まで浮上してきた。月末たる明日に15,387円を割れなければ(割れないはずだが)やっとのことで月足5ヶ月連続陰線を回避という哀れな状況に変わりない。

企業の素晴らしい業績発表が相次ぎ、それにつられて買われた相場が伸び切ったタイミングに秋が訪れる来月又は再来月は、売りの季節の到来と見ておくほうがいい。6月7月の月足はともに極端に下ひげの長い陰カラカサで、一般的には底固めが終了という印象を与えるが、24ヶ月線・9ヶ月線のゴールデンクロス後30ヶ月も経過した後のカラカサでは、とても底値圏からの脱出サインといえたシロモノではなかろう。8月にやっと陽線をみたことで(みるはず)、来月か再来月はローソクの実体部分が長い陰線が出る条件が整ってきたと考える次第だ。


ところで昨日のエリオット波動の補足;
エリオット波動では下げ相場は一般に、5波→3波→5波のリズムである。昨日中途半端に書いてしまったが、昨日書いた1から5の5波が最初のリズムで、A~Cの3波が若干上方に戻る二番目のリズム、という趣旨である。まだCが16,244円に確定したわけではないがこのままでは確定の方向。そうすると今後中長期に亘り破られることのないCを高値として、最後の下げが5つの波の形で展開するというシナリオである。

今日の日経新聞に、ここで一昨日取り上げた記事の続編のような記事があった。CITIらの、グレーゾーンを残せとの要望(正確にはグレーゾーン温存という形ではないが実質的に同じこと)に対して、金融庁は“そうは行きません”としたという当たり前の結論を報じている。米国が核兵器と金融業で成り立っている国との認識を前提にしても(かつては法の支配という素晴らしい原理を確立した国だが)、消費者個人に適用される利息制限の上限にまで直接に難癖つけてくるとは凄い。私たちがいなくなると暴力団(闇金)から守ってあげられなくなるので、みかじめ料をよこせと言ってるようなもので、むしろ自分達の正体を露呈するものだ。英米主導の『グローバリズム』とは所詮この程度の話と心得ておく必要がある。

エリオット波動 8/29

2006-08-29 19:06:27 | Weblog
今日の日経平均は、米国連られの前日比127円高、15、890円で引け。前日比こそ三桁台の上げであるが、これは一つには不自然な5日続落を回避するためのプラスであって、そのプラスが三桁という点でのみ米国の影響が出たと見ておこう。

値幅もつまらないが、出来高は現物・先物とももっとつまらない。こういう日は、踊る阿呆に見る阿呆であるが、相場においては、同じあほなら踊りゃにゃ損損~とはならないのであって、むしろ見るだけ時間の無駄であるから休むに如くは無い。どうしても休みたくない向きは、再度カモねぎ(大金しょったマクロ系ヘッジファンド)がジャ~んと登場してくれる場合に備えて、高いところで売りオーダーの網を張っておけば足りる。

当ブログがベアと見る最大の理由は、従来から繰り返している例のアイアンカーテンの存在だが、ほかにも補強材料がないではない。エリオット波動である。確たる自信はないのだが、今年最高値から最安値までの一直線に見える急落も仔細にみれば5波動に構成できないだろうか。即ち、1から5が、
1. 17,479~16,750
2. 16,750~17,375
3. 17,375~15,508
4. 15,508~16,111
5. 16,111~14,045

確かに17,563円から14,045円への20%下落は、高値から十分すぎるほどの規模のように見える。しかも一億総悲観で修羅場の大底7,603円を見た日からまだ3年4ヶ月しか経ってないことからすれば、これから再度奈落方向に行くとは想像し難いものがある。しかし同時にその修羅場7,603円をつけて以降20%の暴落は今回が初めての現象で20%は調整としては十分ではあるが、それが初めての規模であり、しかもそれが5波動であるとすれば、エリオット波動からすれば、それは多分もっと大きな下落の一構成部分でしかないはずである。

仮にそうだとすれば
A=第一の戻り 15,710円
B=二番目の底 14,437円
C=第二の戻り 16,244円(?)
と解釈できる。CがAを超えていることも何ら不自然ではないだろう。
この仮説はCが上記2.の17,375円を超えるまでは有効だと考えるが、如何だろうか?

なお当ブログが重要視する13週線・26週線を見ると、このうち13週線は今はフラットであるが、時価辺りでウロチョロし続けると(今週一杯はあまり動きそうもないが)、じきに上向き状態に転じる公算。



経済見通しという振り込め詐欺 8/28

2006-08-28 21:53:45 | Weblog
今日の日経平均は、一層素直になっての大幅続落15,762円引け、前日比176円安。今日で4日続落であるが、これは意外ながら14,045円の最安値をつけて以降初めてのことである。

筆者が学習のために買い下がってきたDeep out of the moneyのプットオプションも、今日は図らずも多少の利まで乗ってくるようになったので、一部売却した。Offerが薄くなってくるとオプションのセラーは焦りだすせいか、理論価格(ブラックショールズ計算ベース)より若干高くてもTakeしてくれることを確認することができた次第である。

前回の投稿で言及したマクロ系ヘッジファンドなる主体も売買手法によってはただのカモねぎ集団に過ぎないことも往々にしてあることが、今日の大幅安でより明らかになった。一般に個人投資家はどちらかといえば、プロにカモにされる参加主体との位置づけのようだが、市場に直接参加している個人についていえばそのような構図は、印象の域ではあるが、正確ではないように思う。

カモにされる個人投資家とは、むしろプロに運用を任せる層の投資家である。やれ経済見通しは良好、企業業績も素晴らしいなどといわれて、“それじゃあ株もまだまだ上がりそうですね”などと安易に同調して割の合わないコストを払って国内株式投信などを買ってしまう層である。当ブログの読者には、自分では銘柄選別など分かり得ない外国株の投信などはさておき国内株投信など買っている人はいないだろう。しかしそれでもおよそ景気がいいとか、デフレ脱却とか、そういうマクロ系な話を相場に絡めてくるる相手・エコノミスト・学者の記事には余程警戒して接する・読む必要がある。

手数料払って買った後も日々報酬を払い続けなければいけないことすら意識していない人の云わば無防備につけ込んでつまらない投信を買わせるぐらいならまだマシでも、リスクがリターンに明らかに見合わない設計なのにそれが分かり難くなっている(殊更分かり難くしている)不合理な金融商品などを、金融ビッグバン以前の銀行と今の銀行の違いを認識できていない層に売り込むのは、上品で合法的な振り込め詐欺に近いというべきである(といってはちょっと言い過ぎかな)。

メガバンクとか外資系金融機関とかの名前が未だに上品に聞こえるようであれば、今彼等の収益の多くが高利貸し・投信販売手数料・悪質デリバティブ販売によっていることを考えなければならない。現に彼等はもう恥ずかしがることすらなくグレーゾーン金利の温存を政府に働きかけているぐらいである(8月26日日経新聞『貸付上限金利下げ、米金融機関が反対』)。利息制限法に一本化すれば闇金が蔓延るというのはその通りだろう。しかしそういう限界ギリギリに陥ってしまった人々の救済は(たとえ小さくても)立法府・政府の仕事である。個人破産法制・再生関連法制の活用や国・地方公共団体による低利の融資制度創設などで、(破綻した理由などを問う必要はあるだろうが)救済するのが筋ではないだろうか。グレーゾーン金利を温存するよう働きかけるのであれば、闇金の犠牲になってはかわいそう、みたいないかにも利用者の為を考えてるかのような欺瞞的な言い回しではなく、もっと正直に、『不運にも極端に貧乏になってしまった人々から身包み剥がして儲け続けたい』といえばまだマシであろう。

念のため、筆者はただただ金融機関憎しとか外資けしからんとか言ってるのではない。お上に、護送船団なくても自立して儲けられるようにしななさいと言われて、アコギを知りつつ仕方なく売らざるを得ない・儲かるとこに貸さざるを得ないということもあろう(それにしてもGEやCITIが真顔で日本政府に高利貸し商売続けさせろ、と政府に圧力かけるのはビックリだが)。要するにカモにされないように各自警戒・学習しなければならない時代だと、銀行を護送しないということは、不勉強で無知な国民個人も手厚く護送してあげないことも意味すると、今更ながら考える次第だ。

あまりにも逸れてしまったが、元に戻すと4日続落が意外に感じられるのは二番目の底14,437円をつけに行った局面で、一日多いに5日続落を既に見ているから、かもしれない。明日も下げると25日線が上向き状態なのに5日続落のなるのであるから稀なケースに含まれることになる。先週末に指摘したようにMACDも当然のようにシグナル線とクロスして下げ順調ではあるが、無理して稀なケースには賭ける必要はない。

一目均衡表の先行スパン2はもはや15,710円ではなく15,560円台に下がってきた。いずれにせよ16,200円台でのショートを持続している人は明日ザラ場で安いところは一旦利食い買戻しが妥当、としておく。

筋の悪いお金持ち 8/25

2006-08-25 19:30:47 | Weblog
今日の日経平均はプチ乱高下の末、結局前日比21円安の15、938円引け。現物の出来高に比べて先物のそれはかなり大きく、典型的には、誰か特定の取引主体が先物で買い仕掛けたような格好だ。

市場の一部では、CPI発表に絡めて『マクロ系ヘッジファンドの(新規)買い』が観測されたと言っている。筆者はこの手の記事の信憑性に疑問があるし、仮に真実としても『だからどうした?』的Attitudeである。『マクロ系ヘッジファンド』の実体も知らないが、彼等はその名にもかかわらず日計りもするのだろうか?結局は終わってみれば安値引けに近いが、当ブログのように上値余地は小さいと見ている参加者にとっては、このような筋(頭)の悪い大金持ちの“何円までは買って買って買い捲れ~”的な投資行動はいいカモである。ヘッジファンドというとそれだけで怯んでしまう参加者が多いいが、動かせる金額の大きさでは勝負は決まらないことは、かつて世界中で一目置かれた本邦『ザ生保』とかの運用を思い起こすまでもなく明らかだろう。

今日は細かくみれば16,244円からは安値更新(ザラ場・終値とも)となっているが、さほどの重要性は見当たらない。とりあえずのポイント15,710円にかなり接近してきたが、どうせそこを割れるなら理想的にはもう少し25日線が上がってくるのを待って(引き付けておいて)から割ったほうがインパクトがあるだろう。

なお日足のみではあるが、このところMACDがアブナイところにきている。12,26MACD自体が下向きになったのは2,3日前だが、それが横ばいになりそうなシグナル線(9)と来週前半にも交差する方向である。

ローソクの火力(魔力)8/24

2006-08-24 19:14:17 | Weblog
今日の日経平均は、当ブログには『短気は損気』の前日比202円安、15,960円の引け。損気といっても損はしてないが、それでも筆者の未熟さの顕れだろう。

昨日の投稿で三種類全て揃ったローソクの売りサインを見たが(一つだけ擬似)、そのうちさすがに高値圏での寄り引き同事線にはそれ単体でも敬意を払わねばならなかった。この同事線は引けてみなければ分からないのは当然ながら、前日の海外がプラスだったなら今日の寄りで売ってみようとも考えたが、安寄りでも躊躇無く売りで入るべきだったようだ。前日に買い戻したばかりとはいえ、このような直球ど真ん中は見逃してはならないと反省する次第。

今日のような久々の2%超調整は、強気派にはかっこうの助走通路に見え、ベア派にとっては追撃売りのチャンス伺いとなるだろうか。しかし今日の数字からは特別重要なポイントを割ったわけでもなく(単に筆者がズボラで見落としているだけかも知れないが)、上は下かはまだ即断できない。繰り返すようだが、上はフラッグ上方線が限界だし(右肩上がりではあるが)、下は15,710円近辺はあっても今月の寄り付き値15,387円を来週(月末)に割るのは考えにくい(月足の5ヶ月連続陰線が稀であることは指摘済み)。今月に限ってみれば25日線(15,500円台)が精々ではないだろうか。

もっとも下振れし易い地合いであることには警戒が必要で、当ブログでは昨日先物を買い戻しした代わりに、11月限月の13,500円プットを、個別銘柄での薄利の一部を使って30円で買い増しした。Time Valueの劣化は思った以上ではあるが、保険・学習と思えば安いものだと考えるものだ。

オスカル君 8/23

2006-08-23 17:43:44 | Weblog
今日の日経平均は意味のない前日比18円安16,163円で引け。新値もなくレンジも狭い日でもあえて意味を見出すとすれば、ローソク足を見るしかないだろうか。

昨日と一昨日の足を一本に足すと首吊り線のように見え、天井近しといえなくもない。今日は先物では最近には珍しく寄り引き同事線であり、現物でもそれに近い十字線だから転換に近いとも言えなくもない。この今日と昨日の足の組合わせでは先物で、十字線を凌駕する十字星に近い(近い、というのは前日の陽線に対して今日の寄り付きが上放れではないからだ)。

面白くないからローソクを見たが、それも『いえなくもない』とか『近い』とかとなり、一層面白くない。当ブログでは今日、高値更新はなかったものの相場を見ているのが時間の無駄に思われ(利用のネット証券では逆指値機能がない)、売り建てを売り建て値と同値で買い戻しした。

面白くないついでに言えば、昨今の日本・世界の政治も面白くない。というか危険度でいえばボリンジャーバンドのシグマ2を超えている。日本では政党政治というか議会制というかその辺が壊れてしまって、ポピュリズムの嵐が吹いている。
世界の相場も政治もいつどのように平均回帰するのか、ぶち切れるのか。きっと今頃ブリキの太鼓のオスカル君は、物陰で太鼓を叩いているに違いない。

ブリキの太鼓ついでに言えば、ギュンターグラスの告白が世界に物議を醸しているようだが、15歳か16歳のころの意思決定をどこまで非難できるのか、と思う。

V計算 8/22 

2006-08-22 19:00:27 | Weblog
今日の日経平均は不快な大幅高で、前日比212円高の16,181円で引け。

今日の高値は16,244円であるから、終値のみならずザラ場でも戻り高値を更新。不快であってもこれによって時価は、9ヶ月線も含めた全ての主要移動平均線の上に浮上したことになる。また75日線・200日線デットクロス示現当日の安値からは約7%の上昇で、頑強な相場ということができる。今回も含めてこれまでのところ、当ブログで売り建てるとその直後または二日以内に200円以上の下げをみることはできるが、そこで直ちに買い戻しをしなければたちまち持ち値に戻ってしまうという典型的な戻り相場の継続にみえる。

しかしこのことと、今が下降フラッグ形成中ということとは矛盾しないので、本日においても従来の意見を維持する。このフラッグの上方線は一日に約15円程度上昇し今日で16,330円に上がっていたので今日の高値でも約100円弱不足という状況。ただしこのような日々上昇のラインにいつまでもショートで付き合うわけには行かないので、明日のザラ場で、きょうの高値更新があれば一旦損切り買戻しとする。

今日の戻り更新で、問題は次の高値メドはどの辺りかとなった。そこで今日は簡単な波動計算を見てみよう:
A=14,309円(14,045)
B=15,638円(15,710)
C=14,437円(14,437)
当ブログの読者なら上記のカッコ内の数字は何かすぐにお分かりになるはずだが(順から今年の安値、その戻り、戻り後の二番目の底)カッコなしの数字はそれぞれの日の終値である。波動計算にてザラ場値を使うべきか終値を使うべきかは各人の好みかもしれないが、一応ここでは終値とする。

波動とくればN型が基本のはずだが、N計算では15,760円となり既に超えているからここではパス。
そこで次にV計算、俗にいう倍返しではどうか?単純にV=B+(B-C)であるから16,839円となる。この数字は、昨日聞き惚れてはならないとした最後の窓埋め、即ち、5/12に放れて空となった16,840円と一致する(今日高値更新したのであるからそういう新状況では傾聴してよい、とするものだ)。一致するとはいえこれほどの高値は今のところさほど現実的とは思われない。
最後にE計算、俗にいう倍加法では、E=B+(B-A)となり、更に高く16,967円となる。これでも例の高電圧有刺鉄線には触れないので、あり得ないとは言えないが、今から考慮する必要は全くないだろう。

以上要するに、未だ触っていない下降フラッグ上方線にサッサとタッチしてもらい(一部の人々に高値を思いっきり買って頂き)そこで息切れすれば気持ちよく再度売りから入ることができるはず、とするものだ。 そこで上昇が止まらなければ上記のV計算値を思い出せば足りると考えておこう。

9ヶ月線海面下と早実勝利  8/21

2006-08-21 18:58:49 | Weblog
今日の日経平均は、当ブログにはいい方向の一万六千円割れ15,969円引け。

数日前までは三役好転(一目均衡表)と囃す向きが多く、現にそうであったから当ブログが16,200円台が戻り高値となるという予測に固守するのに多少の躊躇がないわけではなかった。しかし週足の一目均衡では転換線が基準線を上回っておらず、遅行スパンは26日前の足を上回ってもいないので、一役好転(時価が雲の上に位置する)に過ぎない。

さらに、前回の投稿では書き忘れたが、8/9 意味ある一日 で指摘したとおり、9ヶ月移動平均線の壁を無視できない。今から2週間も前の段階で、9ヶ月線のタッチがないとは言えないが、その辺りが戻りの限界だろう、とした。そして今のところ高値が16,204円であり9ヶ月線は16、150円近辺である。
半値戻しは全値戻しに至るとか、残り最後の窓埋め(16,840円)とか、いかにも聴き心地のいい言辞に惑わされてならないと、考える次第。

当ブログがなぜ、9ヶ月線あたりが重くなると考えるのか説明しておこう;
今から15年間の長期に遡り、株価が一旦9ヶ月線以下に潜り込んだ場合その線上に浮上するのに、どのような期間(月)を要したのか検証してみる。因みに今局面では9ヶ月線より下に潜水して二ヶ月半経過しているから月足で二本である。仮に来週木曜日(月末)の終値がせいぜい高くて16,200円(当ブログの売り建て値)となれば9月足の大部分は9ヶ月線の下となるので三本となる。

過去15年間、9ヶ月線を割ったのは今回を除き9回ある。一旦割れてから浮上するのに要した月数は、近い順から5ヶ月、12ヶ月、23ヶ月、20ヶ月、10ヶ月、12ヶ月、4ヶ月、19ヶ月、14ヶ月となっている(ちなみに歴史的大底7,603円示現は上記12ヶ月中にあり、当ブログが75日線200日線デットクロスの参考にした雛形は上記10ヶ月中のひとコマである)。

上記9回のうち、早期に浮上したのは5ヶ月と4ヶ月のケース(つまり月足でそれぞれ四本、三本しか潜水期間がないの)で、このような事例がある以上、今回も、来月が16,000円台から17,500円のレンジなどに上昇してもなんら不思議は無いともいえそうである。

しかしこの、四本、三本の両ケースとも、9ヶ月線潜り込みの少し前に9ヶ月線・24ヶ月線とのゴールデンクロスを示現したケースであり(前者は潜り込みの7ヶ月前、後者は2ヶ月前)これらを参考にするのは躊躇される。なにしろ今回の潜り込みはゴールデンクロス示現から実に32ヶ月も経過しての潜り込みだからである。ゴールデンクロスが単なるダマシだったとか、ゴールデンクロス示現後のちょっとした綾戻しで9ヶ月を割り込んだなどのケースと、今回の潜り込みでは意味合いが全く異なる、と考えるのが自然ではないだろうか?

そうすると来月にも9ヶ月線という海面下から浮上できるとするには(潜り込みの月足は三本のみとするには)、相当の相場エネルギーが必要で、出来高が夏休み前の水準に戻るといった程度の増加では困難と考える、そういうわけで、9ヶ月線あたりが戻りの限界とした理由の一つである。

なお前回の投稿に15,710円は特にサポートにならないというような表現があるが、念のためにに再言すると、それは今回も7/4と似たような日足組になれば、、と書いたはずで、今回はそうはならなかったのであるから仮に明日以降も下げた場合には、一旦15,710円で利食い買戻しが妥当かもしれない。日足の一目均衡表を見ると、あと二日ぐらいは遅行スパンの上昇は抑えられる公算であり、かつサポートとしての先行スパン2が丁度15,710円に位置しているのであるから、一応一目均衡表の発明者一目山人様に敬意を払うためである。

ところでここ数日の出来高は、一応の高値16,204円をつけた一昨日のそれをトップにしてまるで出来高版Head and Shoulders Topのような形状になっている。
今日の後場は参加者の多くが高校野球に見入っていたからと説明されている。真偽はどうでもいいが、だから今日相場が緩んだという含みであるなら間違いだろう。

蛇足ながら筆者は早実に縁かユカリがあって応援していたが(関係校が出身大学でかつ、早実が国分寺に越す前の早稲田近所に住んでいる)、地域振興というか経済効果という側面からは、苦しいほうにできるだけ恩恵を、と考えてしまうところもありそういう意味では是非苫小牧に勝ってもらいたいという複雑な気持ちだった。早実とその地域は既に多くを持っている(十分に日が当たっている)のに、苫小牧はきっとそうでもないだろう。何事も独占は好ましくないなどと、屁理屈であるのは重々知りつつムチャをいうのは地元精神とか愛校心とかの欠如だろうか。

下降フラッグの見方強まる8/17

2006-08-17 18:40:25 | Weblog
今日の日経平均は、当ブログ読者にとっては当たり前の、前日比50円安の16,020円で引け。

当ブログはまだ夏休みのはずで、しかも前日比二桁台の動きなのにどうして投稿?と言われそうだが、今日の高値が16,204円で、これは戻り高値の更新であり、また同時に当ブログが言い続けてきた目標値でもあったこと、この目標値を示現した途端に約200円下がっており、自慢したくなったこと、などです。

筆者は昨日予告しておいた通り、225先物ミニで16,200円での新規の売り建て(200円台を小刻みに売り上がりオーダーとしたため、少量しかできなかったが)、及び11限月の13,500円プットオプションの買い少量を50円で実行した(45円でもBit入れておいたが、つかず)。

このDeep out of the moneyのオプションロングは筆者自身の学習のためであり、払ったプレミアムは、時間経過や値動きでデルタやセータ等がどう変動するか身をもって知るための授業料と考えるものだ。ただこの料金は、今日個別銘柄で利食い売りした利益の三分の一にも満たないほど低額だ。筆者は為替のインターバンカー時代には為替オプションの経験はあるが(ただ巨額だったからカバーベースのみ)
株式では初めてのこと。何事も経験と考える次第だ。

そんなこと言ってそれとなく自慢しているより今後の見通しであるが、三角持合が解消した日以降、当ブログでは75日線・200日線のデットクロスに注目し、最近は下降フラッグ形成の可能性を考えている。持合が上放れなのになぜ上昇フラッグでなくて下降フラッグなのか、と言われそうだが、それは当ブログ開設当初から書き続けている91年10月から持続している史上最強のレジスタンスを念頭に置いているからに他ならない。アップしておいたチャートは今日のタイトルの下降フラッグとは関係がなく、この91年からのレジスタンスを示すものである。どうもうまくアップできなかったようなのでこの抵抗線のタッチの数字を示すと、左から順に、25,254円(91年10月)、22,750円(96年6月)、20,833円(2000年4月)、17,563円(2006年4月)となる。

5年ぐらいに一度しかタッチできないこの抵抗線には、ほんの4ヶ月前に、17,563円でタッチしたばかりであり、しかもこの抵抗線は1年に約500円下がってくることは何度か指摘済みであるから、今年に再度これにタッチすることは考え難いのである。そこでどうしても弱気(ベア)に傾いてしまうのだ。

ただ、何事も謙虚でなければいけない。特に相場では謙虚でなければ破産に至る。そこで取り得る態度は幾つかあり得る;
①弱気について弱気であれば、少なくとも買いポジションは閉じる。
②弱気についてほどほどであれば、先物ミニで売り建てる。又は同時にプットオプションを買う。
③弱気について強気であれば、先物ラージで売り建てる。又は同時にコールオプションを売る。

たしかに現時点では、多くの参加者が言うように、特別な売りサインは出ていない。そこで当ブログでは②のスタンスを選んでいる。16、060円近辺から16,200円あたりを戻りの限界とする根拠については、昨日箇条書きしたが、
このうち前者のほうは、雛形1996年10月14日のデットクロス時の直近におけるクロス前後の日足の4%上昇であり、後者のほうは下降フラッグにおける上方線タッチレベルである。当たり前だがどちらも筆者の勝手な仮定にすぎない。

この仮定がいわば『合理的疑いを差し挟めない程度の確信』に至るには、様子見が必要である。もし明日の値動きが一昨日と似ているものとなり(16,000円近辺から16,100円近辺でのレンジ)(理想的には明日の足自体が今日に対して窓形成であるが)、かつ明後日の月曜日がやや長めの陰線かつ上値の切り下げとなれば、それは7月6日に示現した宵の明星の再現となり、そうなれば15,710円割れを待たずして追撃売りが出来る環境になる。ただし、そうなっても15,500円近辺では一旦買い戻しが妥当とも考えられる。25日線接近(今日で15,300円)は今のところ全く見えてこない。下降フラッグだと確定できるのはこの25日線割れでの引けが実現してから、というべきだろう。

なお損切り買戻しはこの下降フラッグの上方線がブレイクする位置(明日時点では16,380円近辺)とする。下降フラッグは右肩上がりの平行線なので、来週にはもっと上がってしまい、いつまでもこの上方線ブレイクを損切り契機にはできないところがこのFormationの厄介なところであるが、場の勢いを見ながらカットするほかないだろう。

なお当ブログが基本的に重視する13週線だが、時価がこの一万六千円台をシツコク2,3週間維持し続けると、上向きに転じてしまう危険がある。

下降フラッグか 8/16

2006-08-16 21:46:30 | Weblog
今日(前日比255円高の16,071円引け)は投稿を書き終わる直前に、ミスタッチで全文を消してしまい、疲れてしまいました。 そこで結論だけにします。

当ブログの戻りのターゲットゾーンに入ってきたので、今週中16,200円台を見れば売り建て予定。
その根拠①=参考にする96年10月14日のデットクロス時の模倣(今回の時価の15,516円から約4%の上昇地点)
根拠その②=下降フラッグ形成の可能性(ポールを17,563円からの下降とし、14,045円と14,437円とを結ぶ下方線と、それと平行する上方線を15,710円を起点にする、右肩上がりのチャネル)

仮に200円台に行かなくても、日足の形状如何によっては、明後日金曜日には売り建て予定。 方法としてはストライクプライス13,500円のプットオプションのロングも一考。

薄商いでは意味ないのか? 8/14

2006-08-14 22:09:33 | Weblog
今日の日経平均は、首都圏停電、先週末アメリカ市場をものともせずに、前日比292円高、15,857円で引け(た模様)で、マタマタなのかタマタマなのか当ブログでは当たり前の大幅高。

前回の当ブログ投稿では、15、500近辺が天底逆転現象に成長してゆくこと、株価時価が上向き200日線に100円以内の距離で接近し、その直近に75日線とデットクロスしている局面では、時価が200日線を上にブレイクしないことは過去18年間ないので、今回もない(=まずブレイクするはず)とした。

先週末・今日の下値はそれぞれ15,555円・15,549円であり、200日線が15,716円に対して今日の終値が15,857円であるから、どちらも予測通りの展開で終わった。

200日線の位置(15,716円)と過去18年の経験則からして、かの15,710円超えは当然であったし(15,716円は超えるが15,710円は超えないということは形而下の世界ではあり得ない)、そうであれば15,710円の重要性からしてそこからさらに大きく買われて終わるのも当たり前なのである。

ところで今日の株式ニュース欄では、ある証券会社のコメントが掲載されていた。曰く、『基本的に何も材料はない。薄商いの中を個人投資家が買いを入れているようだ。指数が大きく動いても、あまり意味はない。』このコメントの掲載は10時15分となっているが、5分足を見ると10時には先物で15,800円をつけている。記者がコメントとってからアップするのに何分かかるか知らないが、仮にも15710円超えを知りつつそうコメントしていたなら、あまりに寒々しいコメントだ。そういう呑気な証券会社はあと何年もつか、心配になってしまう。

たしかに重要なポイントがブレイクされる日の出来高は、通常は増えていなければおかしい。しかし重要なのは、重要なポイントをブレイクしたから大幅高になったのか、単に薄商いだから買い仕掛けで大幅高になったのか、なのであって、罫線以外の現実の材料があったかどうか、誰が買ったか云々は重要ではない。こういう人(ここでは某証券の部長)は、本来顧客である個人投資家を小ばかにしているのみならず、FOMCが近づくと、『FOMC決定を見極めるまでは動きずらい』とし、それが過ぎると今度は『GDPの発表を控えては手を出しにくい』など、空疎な発言を繰り返すだけの人に違いない。

勿論、出来高を伴わない大幅高は足をすくわれ易い、ということに異論はない。そういう意味では、現段階で15,710円が強力なサポートになるとは言い難いだろう。天底逆転を15,500円近辺とすれば、今日初めてそこから約2%上げを見たのであるから今日はじめて天底逆転における底と確定したわけで、明日以降にわか調整があれば2%前後の下げはむしろ当然であるので、ミニ調整としての下値メドはやはり15,500円近辺とすべきだろう。

なお、出来高減少中の株価上昇という現象は、一般的には供給曲線の上方移動と説明される。つまり、株価を縦軸にとり、出来高数量を横軸にとって需要供給曲線を交差させ、その交差点が株価とするグラフで、右肩下がりの需要曲線(買い方)は不変のまま、右肩上がりの供給曲線(売り方)が上方に移動した時に起こるものとされている。要するに夏休みで参加者は少ないが、それでも売りのリーブオーダーを入れて休暇中の人は、売り注文価格を、もしDoneすれば儲けモンというスタンスで(利食いか新規売りかに拘わらず)、高めにして休みをとっているという解釈でいいだろう。

ちなみに前回の上昇局面(14,045円から15,710円)での上昇角度は約50度で、今回のそれ(14,437円から今日の15,900円)は約42度であり、どちらもけっこうシャープである。それは17、375円からの急落の下落角度がシャープだったことの反動だ、と突っ込まれそうだが、落ちるときは元々シャープなのは経験則上当たり前であるから突っ込みは当たらない。前回の50度は15営業日で終了して後14,437円まで急落しているが、今回の上昇の日柄は今日で既に19営業日を費やしている。上昇の日柄が長い分だけ角度が落ちているとも言えそうで(または一回目の戻しがキツイ急落を呼んだことに対する学習ないし警戒か)、前回も今回も大差はない。

ただ当ブログが参考にする1996年10月に当て嵌める限り、今回の戻りメドは今のところ最大で16,060円近辺から16,200円あたりであるから、この14,437円からのワントレンドでの戻しを想定するなら、42度は若干高すぎるかも知れない。もう一つ別の上昇局面を形成するか、又は角度を若干ナダラカにした展開を想定するほうが妥当かもしれないと考えておく。

200日線は壁か? 8/10

2006-08-10 19:28:12 | Weblog
今日の日経平均は、前日比25円安の15,630円引け。
本当は今週と来週は当ブログ休みのはずだが、続けて臨時コメント書いてしまっている行き掛かり上、一言だけ書きます。

今日の高値は現物・先物ともに15、710円をブレイクできていないので特に意味はない。ただ安値は15,540円あたりで、これはほんの一昨日までは事実上の強力な抵抗線だったレベル。これを一旦上に抜けて浮上すれば逆に支持線に様変わり。これは俗に云う天底逆転現象ではないだろうか?5分足でみると5回もタッチしている模様(筆者は夏休みゆえ、場中板をほほんど見ていない)。勿論、底というからにはこのレベルから少なくとも1%程度は上に行って後の支持でなければふさわしくないはず。そういう意味では、まだ擬似的天底逆転だ、といっておこう。

ところで筆者が読んでいる、独立系金融情報会社の無料メールマガジンのコメントでは、
この辺りがダブルトップとなり、上値余地はもうない的な内容としている。そのコメンテーターはどうやら窓埋めが大好きらしく、それが完了したからというのが根拠らしい。または言外に、200日線ギリギリタッチレベルであることも念頭においているのだろう。

しかし1988年9月にまで遡って、
①上向き状態の200日線に極めて接近し(100円以内の差)、かつ
②その200日線を下から上にブレイクしなかった
という事例があるかないかチェックしてみると、
そのようなことはこの18年間で、一度もないのである。
そのような期間で一度もなかった事象は、今回もないと考えるのが自然だ。

意味のある一日 8/9

2006-08-09 19:22:26 | Weblog
今日の日経平均は、終値ベースで高値更新の15,656円、前日比191円高で終了し久々に意味のある数字を出した。14,045円のボトムを6月につけて以降のザラ場での戻りは15,710円だが、ザラ場であと一度小幅高するだけでザラ場でも戻りを更新することになる。

昨日当ブログでは一見矛盾するかのような2つのことを書いた。

ひとつは、前夜に迫ったFOMCが利上げしようがしまいがアメリカ市場は上げそうもないこと、たとえ多少上げたとしても今やアメリカ市場との連動性は薄れているから225ミニの少しの売り建ては心配していないこと。

ふたつは、岩盤のように重かった15,550円近辺は次回にはもはや壁にはなっていないはずだ、ということ。

今日はその両方ともが正解だとする動きで一日を終えた。当ブログでは15,430円のミニ売り建ては今朝方15,330円で利食い買戻し。未だに多くの市場参加者は、自分のオーバーナイトポジションが報われるか否かは当夜のアメリカ次第だと思っているようである。筆者は先月後半に、『アメリカにつけ』という格言などないと書いたが、その日以降、日本市場のファーストアクションか、又は精々前場あたりまでは前夜のアメリカ市場に付き合っても、おしなべて終値では全く連動しない日々を送っているのだ。

いかに経済のグローバル化(筆者はいわゆるグローバリズムには反対だが)・ボーダレス化が深化しようとも、各国とも固有のファンダメンタルズを基礎に市場が立ってるのであるから、値動きは勿論、時にはトレンドも独自であるのは当たり前の話だ。現に日本はアメリカ市場の10年先を行っているとさえされている。まず戦前では1920年に日本のバブルがはじけ、アメリカのバブルはあの有名な1929年秋にはじけて世界大恐慌を起こしているし、戦後ではあの忘れもしない1990年1月に日本のバブルがはじけ、アメリカは2000年1月にはじけていてる。基本的にアメリカのほうは、少なくとも株式市場についていえば(不動産等は別)未だにこれを引きずっているはずだ。ちなみにこの大恐慌からは、日本では1931年に中国に戦争を仕掛けて脱出し(1940年代のどん底不況は朝鮮戦争特需で脱出)、アメリカのほうは1941年に第二次大戦参戦することで脱出した。

脱線ついでに言えば、景気サイクルでは覇権サイクルというのもあるらしい。キチン(在庫サイクル)、ジュグラー(設備サイクル)、コンドラチェフ(革新サイクル)などは有名だがモデルスキー(覇権サイクル)というのもあって、これは100年サイクルということだ(最近知った自分が無知なだけかも知れないが)。ポルトガル→オランダ→イギリス→アメリカの並び。アメリカの世界ヘゲモニーが正確にいつから開始したか知らないが、仮に第一次大戦からなら1914年であり、その100年後は2014年。この丁度中間期にアメリカはアジアの『未開』の小国ベトナムに敗れ、後期の最近はイラクに敗れている。もしイランにも難癖つけて戦争を仕掛ければ自滅は回避し難く、ヘゲモニーの最期を飾ることになるのは最早自明と言わなければならない。

あまりに逸れたが、株式市場でもそういうタイタニック号にいつまでもしがみ付く日本がアメリカ諸共にならない選択が必要だ。もっとも当ブログが参考にする75日線・200日線のデットクロス近辺の参考例からすると、最速で来週中に、遅くて10月には、ここ数日来指摘している下げ相場に再度入る可能性があり、そういう意味ではアメリカにお付き合いを免れないかもしれない。せっかく三角持合上離れした矢先にこう言っては興ざめかもしれないが、16,000円近辺が戻りの限界かつ理想という意見は維持している。よって調子に乗って9ヶ月移動平均線(暫定ながら16,113円)狙いとしてシコタマ買ってはならないと考えておく。9ヶ月線タッチがないとは言わないが、そのあたりが『16,000円近辺』の限界だろう。

8/8

2006-08-08 19:22:53 | Weblog
当ブログは夏休みと言ったそばから動意づいた日経平均は、今日は当たり前のように15,464円に舞い戻り前日比310円高。

シニカルに言えば投資家サイドからすると昨日は株式市場は閉鎖されていても良かった。今日の終値は一週間前の8/2の終値と全く同じだから、なんとなればこの一週間確実に日銭を稼いだのは証券取引所と証券会社であって中長期の投資家ではない。

但し当ブログの読者のなかには先週末の当ブログの提案に多少鼓舞されて、全く値動きなど見ずに昨日上手にDipを買って今日利食い売りをした方もおられるだろう。人に薦めておいて自分は何もしないというわけにもいかないので、筆者は昨日から225ミニで15,230円から14,800円で少数買い下がりオーダーを出していて、この高いところのみDoneしたので、今日15,285円から売り上がりオーダーを並べていたが極小数15,430円で逆にショートまで作ってしまったようだ。

たしかに岩盤のように重かった15,550円からそれなりの下押しを入れたので今回は助走をつけることができ、もはやそこは高いバーではなくなっている可能性
がある。しかも昨日75日線・200日線のデットクロス完了済みであり、ここ数日来指摘するように、株価時価がこのクロス点より上に浮上するのが下げ相場に入る理想型でることからすれば、前回の宵の明星地点15、710円をとらえ、その勢いで26週線(暫定ながら15,995円)にもタッチすることもできるかも知れない。

巷間、口を開けばFOMCがあ~だこ~だと言われているが、当ブログはあまり重要視しない。株式市場にとってお上の金融政策が最も影響力のあるファクターであることは認めるが、さりとて正確に予測できるものでもないし、それはエコノミスト等の飯の種でる。市場では今晩利上げはない、というのが多数説だが、その通りとなったら大きく買われるだろうか、意表をついて利上げしたらどうだろうか?また利上げはなくてもFedのコメントとしてもう年内は利上げしない、という種類の発言ができる環境といえるだろうか?

そういうわけで、当ブログではFOMC前夜の少々のショートポジションは全く気にならないのである。しかも大勢の人が普段、『全てはアメリカ市場次第』と口にするのとは裏腹に、このところ上げ下げでいえば日本の市場先行型にすらなっている。