コテとの初絡みを『SS風』に語るスレ
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/intro/1248935487/
148 :まきひと ◆sZjCgDQbhQ :2009/08/19(水) 16:28:27 ID:???0 BE:102423124-PLT(12002)
…自己紹介@2ch掲示板。 ここを閲覧している方なら知っての通り、今や機械化して腐敗してしまった板だ。
「僕は、この窮屈な自己板で生きていくのが苦痛で仕方ない。
他の人たちだって同じだと思う。気付かないフリを、見て見ぬフリをしてるんだと思う。窮屈で苦痛を感じながら生きているのに、僕は逃げたい・・。」
気がついたら彼はマンションの20階くらいの高さの場所から、腰をかけて周りを見渡していた。
何もかも捨てて自由になろうと身を投げようとした。すると、誰かに軽く捉まれ、本当に軽く捉まれただけなのに、
力いっぱい引っ張られた気がした。引っ張られた方に目を向ける。
そこには、真っ白な肌に背中まである白い髪に紅い瞳に、真っ黒い布を纏った謎の人物が立っていた。少年のような少女のような、特徴的な人物だった。
『アナタは、大事な板を殺すの?』声が耳からではなく、直接頭の中に響いてきた。
「な、何?」何処から聞こえたのかと、辺りを見回す。
『アナタは、殺すの?』再び、同じ言葉が聞こえた…。
「殺すって……何?」
『アナタは、殺すの?』
綺麗な瞳に見つめられ、何を言いたいのか少し理解した。
「僕は、嫌なんだ! この機械化した自己板が!! 苦しいんだよ!!」
謎の人に怒鳴るでなく、だが拒絶するように言う。
『アナタは、この板を殺すの?』
「しつこい! 僕の命だ! 僕の好きにして何が悪い!!」
『アナタが、板を殺すの?』
問い掛けが変わり、その腕の中には数個の光りがあった。
『アナタが、板を殺すの?』その光りが周りを囲った。
「…何…?」
『アナタが、殺すの?』その光りはとても温かかった。
「これは……何?」
『アナタが殺す自己紹介板の一部』
光りを手に取ろうと手を伸ばす。しかし、光りは手をすり抜けていく。
『アナタが、殺す限り触れない』
「あんた、何言ってるの?」
『この光りは、この自己板の一部。だからアナタの一部でもある』
「僕の一部? 何言ってんの? 訳わかんないよ……」
149 :まきひと ◆sZjCgDQbhQ :2009/08/19(水) 16:36:21 ID:???0 BE:51211722-PLT(12002)
>>148
『光りはアナタの一部。アナタがアナタを殺せばこの光りはアナタと共に消える』
『そう、この光りはあなたから紡がれる光り、自己板の人全てが持っているけど気付いてない、そして一つも欠かせない光』
「つむぐ…ひかり…?」謎の人は何を言っているのか、理解出来なかった。
「もっと明確に言ってくれない?」
『ちゃんと伝えている。アナタが理解しようとしていないだけ』
「解らないから聞いているんだ」
『この光りはアナタから紡がれる自己板の命。何千何万と紡がれる筈の命を、自己板の未来を、アナタは殺そうとしている』
「別に僕一人がこの自己板を紡いでいるわけじゃない。 僕一人がいなくたって、この自己板はなんの痛手も無く、影響も無く、機能する…」正論を口にした
謎の人は手を取り光りを1つ手に移す。光りは意思を持つかのように手の上で宙に浮かび回っている
「暖かい…」素直な感想を述べる
『アナタから紡がれる自己板の命はアナタじゃなければいけない。コテの命、名無しの命、ロムの命、これら総てがアナタから紡がれる光り』
謎の人は手を差し伸ばす。無意識にその手を掴んでいた
『アナタが感じている苦痛は生き機械化した自己板で生きている証。喜びも悲しみも楽しみも知っているから感じられる
アナタが、ここであなたを殺してしまったら自己板の光りたちは何も知らないままアナタと供に消滅してしまう』
頭が理解したのではなく心が何かを感じた。その時、彼の目から涙が溢れ出た
その瞬間彼は、この絶望した自己板で死のうとする事を止めた。しっかりと立ち謎の人と向き合った
「止めてくれてありがとう」ぎこちない笑顔でお礼を言う
「またこの機械化した板で、頑張って見る」謎の人の表情が少し柔らかくなったような気がする
彼にはその表情が眩しくそして気恥ずかしく感じ謎の人に背を向ける
「僕なりに…自己板の光り? 紡いでみるね、まだこの板、完全に終わってない」
『そう…それならアナタの生きる場所へ、光りの紡げる自己板へお戻りなさい』そう言って謎の人は優しく背中を押した
彼も歩き出した。「本当にありがとう。さようなら」顔だけ振りかえり最後の挨拶をして、今度こそ、その場から離れた
背後から何か聴こえたが、聞き取れなかった
『ありがとう、死なないでくれて…。この板を諦めないでくれて。先輩コテ、アナタの所へ行けるのを楽しみにしているよ』
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/intro/1248935487/
148 :まきひと ◆sZjCgDQbhQ :2009/08/19(水) 16:28:27 ID:???0 BE:102423124-PLT(12002)
…自己紹介@2ch掲示板。 ここを閲覧している方なら知っての通り、今や機械化して腐敗してしまった板だ。
「僕は、この窮屈な自己板で生きていくのが苦痛で仕方ない。
他の人たちだって同じだと思う。気付かないフリを、見て見ぬフリをしてるんだと思う。窮屈で苦痛を感じながら生きているのに、僕は逃げたい・・。」
気がついたら彼はマンションの20階くらいの高さの場所から、腰をかけて周りを見渡していた。
何もかも捨てて自由になろうと身を投げようとした。すると、誰かに軽く捉まれ、本当に軽く捉まれただけなのに、
力いっぱい引っ張られた気がした。引っ張られた方に目を向ける。
そこには、真っ白な肌に背中まである白い髪に紅い瞳に、真っ黒い布を纏った謎の人物が立っていた。少年のような少女のような、特徴的な人物だった。
『アナタは、大事な板を殺すの?』声が耳からではなく、直接頭の中に響いてきた。
「な、何?」何処から聞こえたのかと、辺りを見回す。
『アナタは、殺すの?』再び、同じ言葉が聞こえた…。
「殺すって……何?」
『アナタは、殺すの?』
綺麗な瞳に見つめられ、何を言いたいのか少し理解した。
「僕は、嫌なんだ! この機械化した自己板が!! 苦しいんだよ!!」
謎の人に怒鳴るでなく、だが拒絶するように言う。
『アナタは、この板を殺すの?』
「しつこい! 僕の命だ! 僕の好きにして何が悪い!!」
『アナタが、板を殺すの?』
問い掛けが変わり、その腕の中には数個の光りがあった。
『アナタが、板を殺すの?』その光りが周りを囲った。
「…何…?」
『アナタが、殺すの?』その光りはとても温かかった。
「これは……何?」
『アナタが殺す自己紹介板の一部』
光りを手に取ろうと手を伸ばす。しかし、光りは手をすり抜けていく。
『アナタが、殺す限り触れない』
「あんた、何言ってるの?」
『この光りは、この自己板の一部。だからアナタの一部でもある』
「僕の一部? 何言ってんの? 訳わかんないよ……」
149 :まきひと ◆sZjCgDQbhQ :2009/08/19(水) 16:36:21 ID:???0 BE:51211722-PLT(12002)
>>148
『光りはアナタの一部。アナタがアナタを殺せばこの光りはアナタと共に消える』
『そう、この光りはあなたから紡がれる光り、自己板の人全てが持っているけど気付いてない、そして一つも欠かせない光』
「つむぐ…ひかり…?」謎の人は何を言っているのか、理解出来なかった。
「もっと明確に言ってくれない?」
『ちゃんと伝えている。アナタが理解しようとしていないだけ』
「解らないから聞いているんだ」
『この光りはアナタから紡がれる自己板の命。何千何万と紡がれる筈の命を、自己板の未来を、アナタは殺そうとしている』
「別に僕一人がこの自己板を紡いでいるわけじゃない。 僕一人がいなくたって、この自己板はなんの痛手も無く、影響も無く、機能する…」正論を口にした
謎の人は手を取り光りを1つ手に移す。光りは意思を持つかのように手の上で宙に浮かび回っている
「暖かい…」素直な感想を述べる
『アナタから紡がれる自己板の命はアナタじゃなければいけない。コテの命、名無しの命、ロムの命、これら総てがアナタから紡がれる光り』
謎の人は手を差し伸ばす。無意識にその手を掴んでいた
『アナタが感じている苦痛は生き機械化した自己板で生きている証。喜びも悲しみも楽しみも知っているから感じられる
アナタが、ここであなたを殺してしまったら自己板の光りたちは何も知らないままアナタと供に消滅してしまう』
頭が理解したのではなく心が何かを感じた。その時、彼の目から涙が溢れ出た
その瞬間彼は、この絶望した自己板で死のうとする事を止めた。しっかりと立ち謎の人と向き合った
「止めてくれてありがとう」ぎこちない笑顔でお礼を言う
「またこの機械化した板で、頑張って見る」謎の人の表情が少し柔らかくなったような気がする
彼にはその表情が眩しくそして気恥ずかしく感じ謎の人に背を向ける
「僕なりに…自己板の光り? 紡いでみるね、まだこの板、完全に終わってない」
『そう…それならアナタの生きる場所へ、光りの紡げる自己板へお戻りなさい』そう言って謎の人は優しく背中を押した
彼も歩き出した。「本当にありがとう。さようなら」顔だけ振りかえり最後の挨拶をして、今度こそ、その場から離れた
背後から何か聴こえたが、聞き取れなかった
『ありがとう、死なないでくれて…。この板を諦めないでくれて。先輩コテ、アナタの所へ行けるのを楽しみにしているよ』