春元の独り言

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春元の独り言 その183 コンヴィヴィアリティ

2005年02月01日 18時40分59秒 | デザイン
今朝のTVで将来を嘱望された歌舞伎役者が、酒によって警官を殴るという事件が報道されていました。20歳を過ぎると自覚を持つように、皆さんも気をつけてください。一気飲みなど絶対しないように。体育会系ならいざ知らず、日頃あまり体を鍛えていない皆さん(?)は、ほどほどにしておいてください。私のような歳になる前に、体にガタが来ますよ。

ところで表題のコンヴィヴィアリティ(conviviality)とは、酒席での陽気な大騒ぎのことを言いますが、社会制度としてのコンヴィヴィアル制度とは、自由な参加制度で、ネットワークと共同作業を促し、持続的で、人間が独立しつつ、他人と連携できる制度のことをさすそうです。そのためのツールとして通信技術があるというわけです。(インターネットが変える世界にでていたような・・)(語源はスペイン語の「節制のある楽しみ」だとか)

ところがVTR競争で経験したように、最初は自由に競争していても、普及率がある%を超えると、売れ行きが急速に伸び、競い合う基準がどちらかの規格に収斂するのだそうです。

そうしてどちらかの方式が支配的なイメージを獲得すると地すべり的に、勝者が市場を席巻するというわけです。

バンドワゴン効果といって、ポップカルチャー市場等では何かのきっかけで、ブーム・流行消費が発生し、デジタル社会では国境を越えてトランスナショナルにこれが進行していくとのこと。

経済学界ではこういった現象をネットワーク効果と呼び、コンヴィヴィアリティ(お祭り)の効果と表現しています。

現在起こっている社会現象を見てみると、意外と当てはまっているのではないでしょうか。

ということは、その次に何が起こるのかを考える必要があります。

実は生物学ではかなり以前からこういった現象に気付き、例えば日本における外来種の急激な増殖などある壁を越えたときの増加について言われていました。

これらの現象を経済学的に見ると、製品などの売上増大に伴う成長曲線をネットワーク効果といって見ているわけですが、怖いのはその先を生物学はどのように見ているかなのです。

実は生物学では、人間や天敵などによってその捕獲率が上昇すると、その個体数は不可逆的に減少してくると言われています。

と言うことは何らかのきっかけで、社会的には、政府の介入や競争相手の出現等で、生物学で言う衰退から絶滅曲線に移行するというわけです。

つまるところ折角いい調子で、浮かれていたのに、気が付けば、何にも努力が報われなかったなどという結果になりかねないということです。

設備を増強し更に儲けようとしたら、いつの間にか時代に取り残され設備は陳腐化していたなどという、最近倒産企業に見るパターンではないでしょうか。

自然の摂理と社会経済がこれほど関係があるとは、ちょっと思わなかったものでつい触れてみました。

皆さんは、今は浮かれず、しっかり勉強し「就活」対策なども抜かりなく行い、しかし、たまの息抜きはほどほどにしながら、学生生活をエンジョイしてください。では。

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