DENPACHI'S BAR Q BLOG

Qの世界へようこそ。
連続体を離れ早幾千光年。この旅路の果てにはいったいなにがあるのでしょう?

たまにはまじめなお話。

2004-11-01 17:04:45 | 独り言
日本人人質事件でやっぱり遺体が確認されたことについて。
大体のみなさんが「なぜ危険だから行くなと言われているのに言ったのか?迷惑だ」と感じているようです。
あちしは亡くなってしまった彼の視点でモノを考えてみようと思って、使えない頭を必死にフル回転してみた。

たぶん、行くときは死を覚悟していったんだと思う。
死んでしまうかもしれない、恐怖の連続を味わうかもしれない。それでも行かなくちゃと思って旅立ったのだと思う。
実際には何をしに行ったとか、ボランティアの人なのかとか、それどころかどんな人なのかすらほとんど知らない。でも、死地に赴く気持ちだったろうとは憶測することはできる。
その時の気持ちは夢中なのもそうだけど、相当の覚悟があったに違いない。
ところが、人質として拘束されてしまってからは違うと思う。カメラの前で自衛隊を撤退させてほしいとか、日本に帰りたいとか言ってたけれど、それはまずテロリストたちによって言わされているだけで本心とは違ったのではないのかと思う。
恐らく彼は日本政府は自分を見殺しにすることは知っていたろうし、そうでなくとも殺されることも分かっていたに違いないと思う。
たぶんその時に何を考えたかといえば逆らってただ殺されてしまったら、家族に自分の姿を見せることもできないし自分のしてきたことを理解してもらうヒントを残すことさえできなくなってしまう。
どうせ殺されるなら自分のしたことに対して、いいか悪いかは別にして生きた証みたいなものを残そうと思ったのではないか?
怖くて言いなりになるしかなくても少なくとも自分はイラクにいたんだって証がカメラの前に出ることで残ると考えたのではないかと思う。

もし自分があの立場だったら怖いのが先で騒ぎまくって、うざいからってその場で殺されてたと思う。そしたら自分がその場にいた事もその場でしていたことも何もかもがなかったことになってしまう。
彼はそれが耐えられなかったのではないだろうか?
もしこの考えが真実に近いものだとしら、いいか悪いかは別の次元で自分のできる最大限のことをしたのではないだろうか。

「迷惑だ」と感じている人に言いたい。
彼は命がけで自分のできる最大限を発揮する努力を最後まで怠らなかった。そして自分たち日本国民は彼に手を差し伸べようとはしなかった。その理由が資金がかかるということで。それを批難するつもりはない。
その通りだし、彼も自己責任において赴いたはずだから。
でも、「迷惑だ」という人たちの意見は命に値段があるというふうに聞こえてなんだか嫌だ。

彼の遺族に向かって、目の前でどこの誰か名乗った上で「無駄な税金を使わないでくれ、はなはだ迷惑だ」って言える人いる?
遺族の目の前で名乗った上で言えないことをニュースのインタビューやネットやいたずら電話なんかで他人事として処理するのってどうかと思う。何をしろというのではなく黙ってればいいことではないかと思う。

どうなのかにゃ・・・・・・。
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