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【対象学年 4年生】
【教科 国語】
4年生国語の説明文、「ヤドカリとイソギンチャク」での実践である。
モデルを示すことで、作文が苦手な子でも説明文が書ける。
第1時「問いの文と答えの文」
「ヤドカリとイソギンチャク」は、問いの文が3つある。
<問いの文>
①なぜ、ヤドカリは、イソギンチャクを貝がらに付けているのでしょうか。
②ヤドカリは、石に付いたイソギンチャクを、どうやって自分の貝殻にうつすのでしょうか。
③イソギンチャクは、ヤドカリの貝がらに付くことで、何か利益があるのでしょうか。
まず、問いの文について、説明する。
37ページと限定することで、最初の問いの文を答え探させる。
ほとんどの子が、「なぜ、ヤドカリは、イソギンチャクを貝がらに付けているのでしょうか」というのを見つけた。
さらに、付け加える。
これで、子ども達は、「問いの文と問いの一文字」についてのコードが入る。
子ども達は、問いの文を探す。その後、その問いに対する答えの文を探す。
これで、子ども達の頭の中には、“『ヤドカリとイソギンチャク』の説明文は、問いと答えで構成されている”ということが入る。
このことが、後に「子どもに説明文を書かせる」ことに生きてくる。
---------------------------------------
第2時 「『はじめ・中・おわり』に分ける」
次に、意味段落に分けるために、「はじめ・中・おわり」に分けた。
ノートの上下に段落番号を書かせる。
12段落に、「このように、たがいに助け合って生きているのです」と書いてある。
子ども達はすぐに見つけることができた。
これは、いくつか意見が分かれたが、1段落でまとまった。
あとは、『中』である。
問いと答えに対応した段落ごとに分けると、次のようになった。
================================
・2~6段落(ヤドカリを敵から守ってくれるイソギンチャク)
・7~9段落(イソギンチャクを貝殻の上に押し付けるヤドカリ)
・10~11段落(ヤドカリの食べ残しをもらえるイソギンチャク)
================================
このような学習をすると、
子ども達は「はじめの説明があり、問いと答えが中ではさまれ、最後にまとめがある」ということを理解した。
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第3時「題材を決めて、説明文を書く」
いよいよ、子ども達に説明文を書かせる。
まず、図書室に行き、自分が書きたい動物の本を選ぶ。
ただし、2つの条件をつけた。
①自分が読める本。難しすぎる図鑑はだめ。
②「問いと答え」が入れられる本。
子ども達は、「ハヤブサ・コオロギ・セミ・ウミネコ」など、様々な題材を選んだ。
そして、ノートにプロットを書かせる。
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【プロット】
① はじめ・・・選んだ題材についての簡単な説明。
② 中・・・問いを1~3つ考え、それに対する答えを書く。
③ おわり・・・説明文のまとめを書く。
=========================================
プロットが決まった子どもから、コピー用紙に説明文を書き始めた。
以下の説明文ができた。
「エンマコオロギ」
暑い夏が過ぎた頃から、野山では、夜になると多くの虫の音がきかれるようになります。中でも美しい声で鳴いているのは、エンマこおろぎです。昔ながらの虫です。
では、コオロギは鳴くのでしょうか。鳴くことで、何が起きるのでしょうか。
コオロギのおすは、鳴くことで、めすを誘います。
【対象学年 4年生】
【教科 国語】
4年生国語の説明文、「ヤドカリとイソギンチャク」での実践である。
モデルを示すことで、作文が苦手な子でも説明文が書ける。
第1時「問いの文と答えの文」
「ヤドカリとイソギンチャク」は、問いの文が3つある。
<問いの文>
①なぜ、ヤドカリは、イソギンチャクを貝がらに付けているのでしょうか。
②ヤドカリは、石に付いたイソギンチャクを、どうやって自分の貝殻にうつすのでしょうか。
③イソギンチャクは、ヤドカリの貝がらに付くことで、何か利益があるのでしょうか。
まず、問いの文について、説明する。
「『問いの文』とは、作者が読者に質問している文です。37ページの中から見つけなさい」 |
37ページと限定することで、最初の問いの文を答え探させる。
ほとんどの子が、「なぜ、ヤドカリは、イソギンチャクを貝がらに付けているのでしょうか」というのを見つけた。
さらに、付け加える。
「問いの文には、問いの一文字というのがあります。文末の『か』に○をつけなさい」 |
これで、子ども達は、「問いの文と問いの一文字」についてのコードが入る。
「この説明文には、他にも問いの文があります。探しなさい」 |
子ども達は、問いの文を探す。その後、その問いに対する答えの文を探す。
これで、子ども達の頭の中には、“『ヤドカリとイソギンチャク』の説明文は、問いと答えで構成されている”ということが入る。
このことが、後に「子どもに説明文を書かせる」ことに生きてくる。
---------------------------------------
第2時 「『はじめ・中・おわり』に分ける」
次に、意味段落に分けるために、「はじめ・中・おわり」に分けた。
ノートの上下に段落番号を書かせる。
「説明文というのは、『はじめ・中・おわり』の3つに分けることができます。 |
12段落に、「このように、たがいに助け合って生きているのです」と書いてある。
子ども達はすぐに見つけることができた。
「次に、『はじめ』はどこでしょう」 |
これは、いくつか意見が分かれたが、1段落でまとまった。
あとは、『中』である。
「2~11段落が『中』です。この『中』も、3つに分けることができます。 |
問いと答えに対応した段落ごとに分けると、次のようになった。
================================
・2~6段落(ヤドカリを敵から守ってくれるイソギンチャク)
・7~9段落(イソギンチャクを貝殻の上に押し付けるヤドカリ)
・10~11段落(ヤドカリの食べ残しをもらえるイソギンチャク)
================================
このような学習をすると、
子ども達は「はじめの説明があり、問いと答えが中ではさまれ、最後にまとめがある」ということを理解した。
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第3時「題材を決めて、説明文を書く」
いよいよ、子ども達に説明文を書かせる。
まず、図書室に行き、自分が書きたい動物の本を選ぶ。
ただし、2つの条件をつけた。
①自分が読める本。難しすぎる図鑑はだめ。
②「問いと答え」が入れられる本。
子ども達は、「ハヤブサ・コオロギ・セミ・ウミネコ」など、様々な題材を選んだ。
そして、ノートにプロットを書かせる。
==========================================
【プロット】
① はじめ・・・選んだ題材についての簡単な説明。
② 中・・・問いを1~3つ考え、それに対する答えを書く。
③ おわり・・・説明文のまとめを書く。
=========================================
プロットが決まった子どもから、コピー用紙に説明文を書き始めた。
以下の説明文ができた。
「エンマコオロギ」
暑い夏が過ぎた頃から、野山では、夜になると多くの虫の音がきかれるようになります。中でも美しい声で鳴いているのは、エンマこおろぎです。昔ながらの虫です。
では、コオロギは鳴くのでしょうか。鳴くことで、何が起きるのでしょうか。
コオロギのおすは、鳴くことで、めすを誘います。