ミゼットは、ダイハツ(大阪発動機)が昭和32年から発売した三輪トラックであります。発売当初のものは、丸いステアリングではなくてバイクと同じ棒状のハンドルでありました。小学生のころになぜかうち捨てられたミゼットが家の前にあり、ハンドルを握ってよく運転のマネなどをしたものでありました。しかし、あのミゼットはどこの家のかなぁと今思い出すと分からないのであります。もしかしたら親戚のものであったかもでありますが、安くて小回りがきいて雨露も防げる車っぽい便利な乗り物として大村昆のCMとともに人気になったのであります。まさに「三丁目の夕陽」の時代でありました。ちなみにアタクシが住んでいるところも三丁目なのでありますが、これはどうでもいいことであります。

中も外も結構傷んでいますが、現役で使われている感じはよくでているのであります。

さて、この写真のミゼットを鑑定すると昭和44年のMP5前期型であると思うのであります。前身のMP4との違いはボンネットセンター上の空気取り入れ口の形状が変わったことぐらいでしょうが、ミゼットは結構着々と進化をしていたのであります。

ミゼットのサイドミラーは大きな特徴で、横に張り出すように長いステーが付いていて先端が曲がって後ろが見やすくなっていたのであります。ちょっとしたチャームポイントなのであります。
あとここのお宅にはもう一台珍車がありましたが、それはこんどのお楽しみにしていただくのであります。