日本グルーヴチューン振興会

嵐「迷宮ラブソング」

嵐のレヴューを連投ですね(笑)

 

しかし、買ってすぐに感想を書くのは久しぶりの様な・・・・・・(苦笑)
それくらい印象的でした。




「迷宮ラブソング」
2011/11/2リリース
ジェイストーム
JACA-5287
Meikyu 嵐が今年リリースしたシングルは、2月の「Lotus」以来。
アルバムがあったとはいえ、年に2枚というのは少ない気がします。
しかし、その充実具合から考えると、個人的にはイイ感じのバランスなんじゃないかなと思うのです。

 

私が買った通常盤の楽曲のクオリティの高さ。それは思わず顔がニヤけてしまうくらい(笑)



では、各曲のお話

 

タイトルチューンの「迷宮ラブソング」は、どこを切り取っても王道の嵐ポップです。
これは、変わり映えしないと感じる危うさも孕んでいるとも言えるのですが、個人的には悪くないと思います。
まぁ、細部のアレンジとかメロディに既視感は垣間見えるんですが、嵐らしい曲を丁寧に仕上げようとする心意気は伝わると思うんです。



ただ、今回はカップリングの3曲が素晴らしすぎた(苦笑)
タイトルチューンを霞ませるくらいインパクトの強い楽曲が揃っています。



「together,forever」
タイトル聴いた時は、リック・アストリーの同名曲が頭に浮かんだんですけど(笑)
でも、まんざら外してもいない様な。
80年代後半~90年代のディスコのニオイ。ユーロやハウスのテイストも混じり合ったアレンジが印象的なポップグルーヴ。
フェアライトのオーケストラルヒットの様な音やウィンドシンセなど、鍵盤の音に拘りが感じられるアレンジは、「Lotus」も手掛けた佐々木博史
プログレマニアの彼らしい構築力も印象的です。
個人的には、サビのコードに違和感があるんですけどね(苦笑)
2番のAメロで聴けるピアノや、ギターのカッティング、Bメロの抑揚に躍動感が溢れています。




「うたかた」
イントロ聴いて腰が砕けました(爆)
時代が30年以上遡った様な導入部。古のアイドル歌謡へのオマージュ?
ただ、この曲の真骨頂はサビメロ
何度も聴いていて思ったのは・・・・・・・・ポップマイスターが作りそうなメロディだな~って事。
トッド・ラングレンや高野寛、堂島孝平、西寺郷太・・・・・あ、筒美京平センセも(笑)
スタイリッシュでキャッチーなフック満載のメロディにヤラれます。
ジャズテイストを漂わせるピアノ、2番のAメロラストのドラムのフィルイン、ラスサビのウォーキンベース・・・・・・楽器の音が軽快な疾走感を演出しています。




「wanna be…」
多彩なギターをメインに構成されるロックディスコ。Aメロ、Bメロ、サビがそれぞれ違う匂いを持っていて、短い楽曲なのに単純な感じがしない。
何より、バックトラックが実にカッコいい。ドライヴするギターやドラムがアイドルポップとは一線を画す。
しかし、彼らが歌うとちゃんとアイドルポップとして成立する。
このシングルの全ての楽曲に言えることだけど、インストを聴いてるとものすごく高度な音に思える。けど、彼らのヴォーカルが乗っかる事でアイドルポップスになる。
それは、嵐が優れた歌い手だというコトなんだということ。
ピッチの正確さとか、そんな瑣末なスキルの事はあまり意味が無い。
そんな事を改めて思わされるシングル。



個人的には、前エントリーに書いた「とまどいながら」に匹敵する出来の4曲入りシングルだと思うのです。
カップリングの3曲の様な楽曲が、もっと増えて前に出てくることで、彼らがもっと高いステージに上る足掛かりになると信じています。

 


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コメント一覧

デルフィス(ex-ばつ)
*Jewels*さん>カップリングの方に、嵐の攻めの...
http://funky-katsu.blog.ocn.ne.jp/musicmania/
エッジが立ってる感じが良いんです[E:wink]




風花さん>こちらこそ、貴女の感性の確かさにはいつも敬服いたしております。
70年代の洋楽は革新的であったけれど、大衆音楽としての成熟という観点でいえば、80年代中盤~90年代初期辺りが最強かと思います。
嵐が、このへんの曲のテイストを好むのも解る気がします。
ポピュラリティとエッジの立った感じのバランスの良さが感じられる。
これらのカップリングに言えるのは、過去の遺産をきちんとアップトゥデートする感覚の素晴らしさ。
決してレトロスペクティヴな趣味に陥らず、エッセンスとして使うセンスが大好きです。
キャッチーとポップは同義ではない。両方を同居させることが、心に残る名曲を生むのだと改めて思うのです。




しげぴ様>連日のコメント、ありがとうございますm(__)m
いいストリングスですが、クレジットが不明なので弦さんかどうかは確信が持てません・・・・(苦笑)
初回・通常どちらかのカップリングを含めて、このシングルに参加しているのは間違いないというのは確認しているんですけど[E:coldsweats01]
確かに、Cメロは少し弱いです。ただ、「Love rainbow」ほどのガッカリ感は無いですね(笑)
安心して聴けるんですが、もう少し攻めが欲しかった気はします。
その分、カップリングでお釣りがくるのも確かなんですが。
また来てくださいね。
しげぴ
デルフィス様
早速のレビューありがとうございます。
「迷宮ラブソング」
ずるいずるいストリングス~。胸の琴線を付かず離れずぎりぎりにずーっと震わせてくるような感じです。あれだ、弦一徹さんだ。でしょ?な~んて、彼しか知りません(笑)。私の大好物あとのサビが特に素晴らしくて降参です。ただね、その大好物まえの「青い~」あたりは私はどうしても間延びして聴こえてしまいます。おかげで大好物(しつこい)がさらに美味しいからそれで正解なんでしょうか。そのあたり紐解いて下さいませ。既視感をあげるなら、ひっくり返らないで下さいよー「Everything」。確かめたら全然違って自らひっくり返りましたとさ(汗)。
次の曲もいい、次もまたいい、やっぱり次も…と聴けてしまいます。
「wanna be…」
暴れるような演奏がたまらないです。本当に多彩なギターですね。セクシーだったりワルだったり可愛いのもあったり。
でまた「迷宮…」に戻り、キラキラアイドルだったことを思い出す。『王道の嵐ポップ』とは納得です。
デルフィス殿、うちの嵐を誉めて下さってありがとうございました。(TSUTAYA行ってみます)
風花
デル様
前出で、リックの名前をアストナーと打っております。アストリーに変換してお読みください。
風花
デルフィス様こんにちは
http://okiniiri-sato.jugem.jp
早々の嵐レビューありがとうございました。こちらに伺う度に、自分の感じた新譜の印象の曖昧さが労せずして精査され裏づけされて・・幸せです(笑)。
「together・・」とリックアストナー!そうですね。顔と声のギャップが好きだったのを思い出しましたが・・改めて聴けば、最近の嵐の楽曲にはこの辺りの香り芬々ですね。若干やり過ぎなサビのコードも慣れると妙に惹かれる自分がいます(笑)。
「うたかた」はイントロから高田みずえ(笑)が浮かびました。声を変換するとそのまま昭和歌謡に・・懐かし過ぎます。メロディを無視してベース音を拾って歌うのが楽しくて仕方が無い理由がデル様の解説でわかりました。
「wanna be・・」これまたデル様の一言ひとことが、自分のボンヤリな感想を丁寧に裏付けてくださって至福であります。レビューを読ませていただいて更にカップリングが好きになりました。
あ、本編も徐々に耳に馴染んで参りました事をご報告させていただきます。ありがとうございました。
*Jewels*
カップリングいいんですね[E:heart04]聴きたいなぁ...
カップリングいいんですね[E:heart04]聴きたいなぁ(>__<)
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