ちょうど1か月くらい前、岡山の城下公会堂にいた。
“まきちゃんぐ&つるうちはな はなのたねまき”という女性SSWツーマンライヴを見るために海を渡った。
大好きな、そして日本のポップス界を担うべき才能だと思うつるうちはなの歌を聴く為に。
なかなか東京までライヴに行けなくなってご無沙汰していた。最後に見てから10年近く経っていた。1時間で行ける場所に来てくれるのを知って矢も楯もたまらず行くのを決めた。
久しぶりに見た(聴いた)彼女は・・・・・最高だった。ピアノ弾き語りというのも素晴らしかった。彼女のピアノから繰り出される、フックの強いドライヴするフレーズの数々に、ずっとノックアウトされていた。そして、歌の説得力と芯の太さが以前と比べて格段に増していた。年月が、経験が、様々な出会いと別れが、つるうちはなというミュージシャンを豊かに膨らませてきたのだろうなと想像してしまう。
その岡山でのライヴで初めて聴いたのが、今回リリースされたシングルだ。
つるうちはな
「ぶっちぎって光」
2018/2/28リリース
花とポップス
HTP-1021
CDの購入は花ポShopから
先日完成したというMVも素晴らしい出来です。
作詞・作曲・歌・ピアノは勿論つるうちはな。編曲と演奏はシュノーケル。録音・ミックス・マスタリングはタカユキカトー。
疾走感溢れるキャッチーなメロディと胸に突き刺さる歌詞という、つるうちはなの王道をいくポップアンセム。
イントロから炸裂するのは、良い意味での彼女の手癖というか今までずっと惹かれてきたピアノフレーズの塊。これだけピアノで聴く者の心を鷲掴みにしてしまう人、そうそういないと思います。
そして、ライヴでも感じた感情迸るヴォーカルの力。綺麗に研磨されていない無垢な歌をエモーショナルに叩き付ける圧の強い声に気持ちが揺さぶられます。
とりあえず、今年のシングルマイベストの一角は埋まりました。
つるうちはな、というポップの権化が音楽をやってくれている限り日本のポップスの未来は明るい。
それだけのポテンシャルが彼女にはある。そう信じています。