KIMMY DAZZLEZ

日々思った事とか、もらった気持ちとか、感謝とか覚書。

「吉原炎上」と「さくらん」

2009-06-25 | こころに残す言葉・ヒト・モノ

最近見たDVD2枚
どちらも「吉原遊郭」モノですな。
ここ最近、江戸文化がマイブームで
その延長上、っつーか、
「吉原」って江戸文化の究極な感じがして。
リアルな人間模様が見えるというか。

「生まれては苦界、死しては浄閑寺(投げ込み寺)」
と読まれる世界。
すごい落ちました・・・
年季を終えるまで、大門から出ることも出来ない。
遊女の「恋心」が重いです。
遊女は、小指無いひとが多かったと。
「誓って、心には貴方だけ」と伝えるために
小指落として送るんだと。
「廓の赤布団の上で交わされる言葉など、嘘ばかり」
そんなかで、本気で惚れてしまって、
そこまでするか、ってほど入れ込んで、
裏切られる。
「本音」と「嘘まやかし」が錯綜しすぎてクラクラする。

オンナって悲しい・・・。
そんな恋愛、肯定する気も真似する気もさらさら無いのに
こんなに心に重くのしかかるのは何故なのでしょう。

あと、あんだけ「欲望」が売買される「せい」の世界なのに
すげー「死」の匂いがする。
吉原炎上で、病気で店に出れなくなった遊女の
嫉妬・苦しみのシーンは
鳥肌立ちました。
怖い。けど、あれも「オンナのいのち」の一部かもなぁ。

仏教では、オンナに生まれることを「罪業」とする
考えもあるけど、
確かにそうかもしれない・・と思ってしまいました・・

どちらも、話の展開としてはともかく、
世界感がすごく綺麗です。
ま、それも「まやかし」のうちかも。
桜は咲いてるうちしか植えて置かれないんだって。
散ったら植え替えされる。
「咲いてる桜しか居られない街・吉原」です・・うーん。
だからこそのあの妖艶な綺麗さがいいのかも。
大門は「さくらん」のが好きだなぁ。
でも、吉原炎上のほうが、女優魂がすごいっす。
いわゆる「行われて」いるシーンはさくらんのが露骨なのに、
吉原炎上のほうが、エロティックさを覚えます。
もう芸術。
名取裕子が綺麗。
決して、綺麗に撮ってるわけじゃないのに、
かたせ梨乃がむちゃくちゃ綺麗。
今、若いひとであんなんできるひと居るのかな。
なんか違うもんになっちゃう気が。
ただのエロ映画に。
一昨年のドラマ版キャストにもちょっと疑問が・・・

もうさ、援交とかに走る奴とかに
見せてやればいいんだよね。
オンナを売るって、そういう道って、こういうことだと。
私はあの世界じゃ、生きれないなぁ。
のし上がれない。
強くなんて生きれない。
実際、吉原に行って中に居たら、
「仕事」しなくても発狂しちゃうかも。
・・・・でも、花魁道中はやってみたい(笑)

チャン・ツィーの遊女モノ映画があると聞いたので、
次はそれ見るよ。
そしてまた凹むよ(笑)
そんな、Mな趣味に走っております・・・
女として生まれたからには、
目をそらしちゃいけない気がするのです


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