東京日和 素敵な暮らし for all women インテリアのレシピ

インテリアをとおして・・仕事、プライベート、子育て。色々なシーンでその場所をより楽しく過ごすエッセンスや情報を綴ります。

London Whitehall 永遠に大切な都市

2018-08-26 | ロンドン
こんばんは。

最近、何故かよく読まれていた2016.9.28記事です。
ロンドンの事が知りたかったのですかね?
最近は書きませんが、気が向くとショートショートを書いています。
誰もが、自分の心中にしまっている物語。そんな感じで書いています。

今日は、ちょっと前のアリアナグランデを聴きかなら、はやりちょっと手を止めながら、、
自分を停止!?(笑)してみました。そんな日もありますよね。






長い時間の経過の中で、いつまでも色あせないものがあります。

淡々と、しかし、いつも希望に満ちていた20代。

その時に私の心にしっかりと、根をはったロンドンという都市は

私の心の中で、いつも大切な存在として生きています。

ロンドンは私にとって、今も特別な存在なのです。

ロンドン。。もしかしたら、他の国になるかも知れませんが

1度きりの人生。今、海外で暮らすことも考えています。


       *       *       *




『ホワイトホール』


「トラファルガー広場・・・あっ、違うな。やっぱり、
バッキンガム宮殿の近衛兵から3m離れたところで、
待ち合わせにしょう。」

「えっ!バッキンガム宮殿!!の近衛兵??やだな。そんな
目立ちそうなところ。」

「いいんだよそれが。トラファルガー広場なんて、みんなが持ち合わせ
てしてるし、東京で言えば、ハチ公前だから。異国の地で、
変な奴に声でもかけられたら困るだろ。近衛兵のそばなら
そんな目に合わないから。」

「いいよ。トラファルガー広場で。大丈夫だから。」

「だめだよ。東京とは違うんだよ。近衛兵の隣、そこで待ち合わせな。
バッキンガム宮殿な。1時に。
俺、午前は仕事だから。午前は学校にいなきゃならないから。
空港に行けなくでごめんな。」

「大丈夫。フリーのツアー参加だから。女子ばっかりの。
出発前に成田空港で仲良くなっておくから。1人になることないから。
ごはんくらいは一緒に食べてくれるでしょ。きっと。」


彼とは知り合って4年になる。学生だった時から、今年で社会人2年目。

去年、彼は突然こう言った。

「俺、ロンドンに行くことになったから。」「えっ?」

「俺、教員になりたくてなったんだけど、悩みは意外とあるんだよね。」

「やっと、チョークで書くことにも慣れたけど・・生徒は
やっぱり、かわいい奴らだとも思うけどね。学校ってところがね。」

彼は、学生時代そう真面目なタイプにも見えなかったので、まさか

教師になるとは思わなかった。私は彼の悩みについて聞かない。

彼も具体的な悩みは話さない。まだ、社会人一年、ありがちな葛藤について

打ち明け合ったところで、どうにもならない。なんであろうが、

やるしかないからだ。

私は2年の時、彼は3年、私は短大だったから、彼より1年早く社会人になった。

彼も私も別に彼女、彼がいて、でも何故か、私が会いたいと連絡すると

「いいよ。どこにする。」と、1つ返事で会ってくれる。断られることは

ほぼ無かった。

彼の顔を見て、取り留めのないことを話すと安心する。

彼は私のビタミンだったのだ。淡々とした落ち着いた人。

いつも何かに熱中している。勝負している??負けるのが嫌い。

何かをクリアするのが好き。たとえ、高熱があっても、そんな感じだったので

聞かなかったが、何につき動かされてるかな?と思った。

教師になった時は、本当にびっくりした。教師になりたかったんだ。。

そういうタイプには見えなかった。


ある日、地下鉄の赤坂見附駅の銀座線から、丸ノ内線に乗換えるホームで

白いシャツを着て、年上の女の人といる彼を見かけた。

私は声をかけてはいけないような気がして、見なかったことにした。

「いたでしょ?」後で聞くと、「いないよ」彼は少し悪い奴なのだ。

教師になったのかあ。。真面目だったのね。

しかし、そんな彼と、少し閉鎖した社会である学校という場所が

ぴったり合ってるのかなとも、心のどこかで思っていた。

「すこし。環境を変えて続けていこうと思って。」

彼は公立高校の教師から、東京の私立高校のロンドン高の教師に、

職場を変えることにしたのだ。

「なんか、ロンドンだなんで華麗そうだけど、あれで生徒たちもいろいろと

あるんだよね。かわいそうだよなって思う事もあるしさ」

「そうなんだ。大変だね」「だな」


私のビタミン剤だった彼が遠くに行ってしまって、会いたい時に

会いたいと思っても会えなくなった。しばらくはその状態に

慣れようとした。

「・・・」言葉が無かった。私は彼を好きだったのかもしれない。。

私は、慣れない遠い異国の地で退屈しているに違いない彼の為に

6時間のビテオを製作?した。ビテオレターではない。

日本のTV番組。しょっぱなに金曜ロードショーの「エイリアン」!!

(これは、不評。。何回も見てるから、と。)面白いギャグやトーク、

ドラマに、CM、面白そろかもというものを、片っ端から録画して

自分でも観て確認をして、面白くなかったらその部分は削除して

作った渾身のビデオをイギリスに送った。

「お前さ、気の利くヤツだったんだね。エイリアンは要らなかったけどね。

後は最高に面白かったよ。生徒にも見せてもいい?」

「そう?良かった!頑張ったもの。いいよ。どんどん見せてあげて」

エイリアンは得体の知れないものには負けないでっていうメッセージと

時間稼ぎ。。言わなかったけど。

私たちは、お互いを傷つけない。彼は私を絶対に傷つけない。

だから、いつまでも好きだったのかもしれない。

そして、会いたいという気持ちは、じゃあ行けばいいいじゃない??

ロンドンの会いいけば!になった。

そして、そう思いすぐに実行に移した。




待ち合わせはバッキンガム宮殿。そこから、ハロッズに行き、彼はそこで

何か買い、用事を済ませた。



そして、ケンジントンの通りを歩き、彼は

「ここはロンドンでも高級な住宅エリア。綺麗な街並だろ」そう教えて

くれた。「そうね、とても素敵なところ」やはり、その趣に日本にはない

石造りの歴史と重厚さを感じる。



その後、ショッピングエリアで服を覗き、老舗が並ぶレストランの通りで

インド料理を食べた。「好きなもの言って」「イギリス料理以外なら・・」

そう、イギリスの食べ物に早くも辟易としていたのだ。

彼はその後、同僚といつも飲むお店を教えてくれた。

元気そうで良かった。私の心配は取り越し苦労だった。


私も彼も、観光地にはさほど興味がない。

「アビーロードはここだよ」「時計台はここだよ」車で回って

通り過ぎた。



私は、ハイドパークの近くのホテルに泊まっており、

私たちは少し公園を散歩した。



「元気でね」「ここでは暇な時は普通にゴルフだから」

「ふうん」何か夢中に勝負することあって良かったね。

彼は仕事があったので、その後のロンドンは、成田で知り合った

女の子たちと、コヴェントガーデンに行き、ロンドンらしいものを

探し、ウエストエンドで、前もって買わなくてはミュージカルは見れない

ことを知った。全く疎い。女3人でイングリッシュパブにも行った。

翌日、半日かけて大英博物館の展示を1人で見た。心優しい彼女たちとは

別れて、1人になりたかったのだ。日本でまた会いましょうね。

地下鉄のドアが閉まる時に、知らない男の子にエスコートしてもらい、

入口のドアは紳士がレディーファーストでドアを押さえてくれる。

知らない人に優しくなれるいい習慣だと思った。


その2年後、彼は日本に一時帰国した。私たちは彼がいた新宿で会い

二人で街の夜景を見降ろしながら、話しをした。

彼は、日本に新しい生徒たちを迎えに来たのだ。

「いつまで、イギリスにいるの?」「とうぶん」


出会った時、学生だった私たち。その後、私はまた学校に行き

建築の仕事に就いた。彼に会ったイギリスのケンジントンで見た

建物のように縦に一列に並ぶ出窓が特徴の室内にスキップ部分が

あるの三階の部屋に1人暮らしをするようになった。

そして窓はケヤキ並木の通りに面していた。

私も親から独立して、頑張っていた。

「君はすごいよ」「・・・」その言葉に天職だと思えた仕事に

疑問を持った。あなたのほうがすごいけれど。。

私たちは遠くなった。

その後、連絡先が分っていても、お互いに連絡を取らなくなった。

何でも、当たり前に出来てしまう彼は、自分の上の方の人だと

ずっと思っていたので、私がすごいという彼にびっくりしたのだ。

何でそんなことを言うの??そう心の中で思った。

何を言っていいのかわからなくなったのだ。


彼が出会った時に、他のものと一緒にくれたヴィトンのキーケースだけが

いつまでも壊れずに、家に帰り着き、玄関のドアに鍵をさす時に

「お帰り、今日も頑張ったね」と言っていた。

その後、キーケースは散歩の帰りに落としてしまった。

肌身離さず持っていたので、無くしたことにひどく動揺したが

私の代りに、探そうとしてくれた、今の大事な彼に、心のキーはうつった。

ブラックホールに反転するホワイトホール。

ブラックホールとホワイトホールが一方通行のワームホールを通じて

繋がっているように、心のすべては光以上の速さで、時空を移動した

ようだった。

時空を移動した先は、一行通行で戻ることは出来ないのだ。

あの日、トラファルガー広場からチェルシーに抜ける、3212号線の

道路の一部である”ホワイトホール”を車で走った時、既に、

時空を通過していたのかも知れない。



ワームホールに入ってワープした時間は、気づかないうちに

私を違う世界に移動させていた。

                <今のどこにも存在しない、あの頃の二人に捧ぐ>


       *       *       *




ここからは、ロンドンの素敵なところや場所を少しご紹介します

<コヴェントガーデン>
造りは、TDLのワールドバザールみたいですね。こちらが本家ですね。



<ノッティングヒル>
ノッティング・ヒルはロンドン西部の地域で、行政上はケンジントン・アンド・チェルシーに属する。
高級住宅地であり、洗練されたブティックやレストランも多数存在する。
また、映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台としても知られている。



<ホテルバウンダリー>
このホテルは、テレンス・コンランが、バウンダリー・ルーフトップ、ホテル、レストラン、バー、
アルビオンカフェを、「楽しく」、「野心的」、「気取らず」、かつ「完璧に」を、モットーに
多目的なスペースとして、コンランのビッキー夫人、ピーター・プレスコトと組み
細部に至るまでデザインをしている。








<シチズンM ロンドン バンク>
2013年に建った新しいモダンなホテル。デザインの面白さは必見です。








<ホテル41>
英国王室の方々が滞在致しており美しいバッキンガム宮殿とイギリス中世の大規模なゴシック建築として知られているウェストミンスター大聖堂の間に建設されている「ホテル・41」は、趣のある古典的な外観が特徴的で隅々にまで配慮が行き届き魅力的なブティックホテル。







<大英博物館>





<ナショナルギャラリー>



<フォートナム・メイソン>
老舗百貨店。




<アフタヌーンティ>
イギリスと言えばアフタヌーンティ。三層になったお皿に、ケーキやスコーン、サンドイッチ
が盛られ、美味しい紅茶と共に、洗練された空間で午後のひと時を過ごす。
至福の時間と空間。

☆ゴーリング 5つ星ホテルで頂く、最高のアフタヌーンティ



☆ザ・ギャラリー
レストラン”スケッチ”の中にある、アフタヌーンティ専用のお店



☆ザ・バークレー
バークレーホテルのファッショニスタアフタヌーンティー。その時期最新のデザイナーズファッションを取り入れたお菓子色鮮やかでファッショナブル。





私にとってはかけがえのないロンドン。そこは私には大切な場所なのでした。

通っている英会話の若い先生方は本当に日本語が、堪能です。そして、心がフラットでアクティブですね。そういうのも、普段の日本ぽい型にはまらなくて、私は楽しいし、逆に彼女たち(女の先生方は総じて若い)にも、日本を心から楽しんで欲しいそう思い、私も勉強という型にはまらないように会話するようにしています。会話はコミュニケーションですから。。何か文法を覚えたり単語を暗記するのは、一人でも出来るし、一人のほうがたくさんできますよね。と、思っています。

いつでも、どこにでも、日本でなくても、どの世界にも一生懸命勉強をしていたり、素晴らしいお仕事をしている人は世の中にはいくでもいるのだということも忘れないほうがいいなあ~


これまでを振り返っても、しあわせを感じる瞬間や、しあわせだと思えることは、人それぞれ。。
物ではないと言っていた、安藤忠雄先生に私は共感するかな。。自分がいる空間の空気とか、自然の中にいて感じる人間らしさとか。後は、回りの人、ほんの身近にいる家族や同僚や、たまたま居合わせた人、たまたま会話した人と、ほんの小さな、当たり前と思えるような事にお互いの優しさを感じられたら、結構、とてもしあわせだと思えます。



読んでくださりありがとうございます。


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