まずは次のライブの宣伝から。
2015.6.10(水)弾き語り @
扇町para dice
w / 山添ヒロカズ 、吉見拓哉、マツシタマサヒロ(名古屋)、siva
open 18:30、start 19:00、¥1,000(+1 drink)
2015.7.22(水)弾き語り @
祇園 Silver Wings
詳細未定
扇町 para-diceは、なんと4年ぶり。
その頃のブログを読み返してみて、一人で赤面した。
半年と少しの間、ライブが嫌になってステージから離れていた時期があって、
その直前の、いわゆる最後のライブだった。
山添ヒロカズさんも憶えている。格好良い人だった。対バンは7年振り。
あの店の名が変わる前、「DICE」だった頃だ…まぁ向こうは憶えてないだろう。
当時は名古屋から来ていたが、大阪に引っ越したんだろうか?
なんだか懐かしいし、独りで京阪特急に乗る寂しさも、薄汚い扇町公園やキタの景色も、
とにかく長くて栄えてるのか衰えてるのか微妙な天神橋筋も、全てが凄く楽しみだ。
さて、改めて。また久々のブログだ。
昨年は4回書いた。一昨年は8回だった。今年は何回になるだろうか。
土曜日。
朝っぱらからあんなに気分が悪いのも久し振りだった。
昼頃を過ぎてもまだ叫びだしたい気持ちを抑えている状態だった。
気分が悪い…と言うより、テンションが狂っていると言った方が正確かもしれない。
我が家はそろって朝が弱く、いつもギリギリだ。
この日は俺よりも妻の方が早くに出かけなくてはいけなかったので、
俺が簡単な朝食を作って息子にも急ぎ気味で食べさせ、
息子を預かるために迎えに来てくれた義母と共に送り出し、
さぁ今度は自分が出かける準備をする番だ。
寝間着のままだったので寝室で着替えなくてはいけない。
寝室の扉が開かない。ノブが回らない。
扉の鍵は、ノブの中心部にあるボタンを部屋の内側からガチャッと押し込む古い物で、
内側からならノブを廻すだけで開けられるが外からはキーが無いと開けられない。
おそらく息子が、そんな事情など知る由もなく、
ボタンを押し込んだまま外側から扉を閉めてしまったんだろう。
キーは無い。
築50年前後の古い家の各部屋のキーなんて、住み始めた当初から無い。
駄目元で大家(親)に電話してみる。
「寝室の鍵…て、なんや?」
…存在そのものが忘れられているようならもうどうしようもない。
服は寝室の中にしかないし、毛玉だらけのボロトレーナーで出かけるわけにもいかない。
壊すしかない。
ハリウッド映画やドラマよろしく思い切り蹴ってみるが、
古くてモロそうなクセにビクともしない。
廊下が狭いから助走するほどの距離もなく、20回ほど蹴った所で諦め、プランBへ。
金槌を持って来てドアノブを何度も何度もぶっ叩く。
木製のノブが割れ、みるみる無惨になっていく。
手前側のノブが完全に落ちても扉は開かないので、
向こう側のノブも落としてやろうと引き続きぶっ叩く。
やがてノブは完全に壊されて、開かずの扉はノブの無い開かずの扉になった。
バラバラになってもまだ扉を繋ぎとめている部品は、頑固にフレームにしがみ付いている。
ドライバーで弄ったり金槌で叩いたりしてみたが、やはり開かない。
いい加減に家を出ないと遅刻するギリギリの頃合いになり、
寝室に入るのは完全に諦めて寝間着のまま出勤する覚悟を決めたが、
誠に残念なタイミングで、クリーニングに出すつもりで長いこと放置してあるスーツの事を思い出す。
上着は流石に暑くて着れないが寝間着よりはマシだと思い、
干しっ放しのワイシャツとスーツパンツにスニーカーという、
30代半ばで高校生のような格好をして家を飛び出したのだった。
そして不運は、これで終わりではなかった。
慌て気味で自転車を走らせていると、
養護学校の団体さんらしき人たちが行く手を阻んでいた。
引率の先生らしき人が「はーい、自転車ですよ!道を開けてくださーい」と言うのに従い、
生徒らしき人たちは左右に分かれて道を開けてくれた。
が、その人の谷間に俺が差し掛かる直前に、一人ふらりと飛び出して来た。
「最初は左に避けたけど、やっぱ右!…って気持ちは分からん事もないけどアカン!」
と思って強くブレーキをかけたがご期待通り間に合わず、
不幸中の幸いか硬い自転車ではなく柔らかい身体同士がどん、とぶつかった。
「すみません大丈夫ですか!?」を先生らしき人と俺とで互いに言い合ったが、
当たった本人は集団に隠れてしまって様子が分からないし、
倒れているような事もなかったのでもう一度「すみません!」と叫んで先を急いだ。
朝の無駄な破壊行為と軽い接触事故で、夕方くらいまで情緒不安定になった。
少し頭がふらついているような気がするし、心臓にモヤモヤした違和感が纏わりついた。
いつもより慎重にしないと失敗するかもと思って働いていたが、
ふと手が空いた時、客の髪型が妹の一時期のそれと似ていたのを見た事がトリガーになって、
頭の中を、働いている最中には全く余計な、ネガティブな考えやイメージが次々と沸いて来て、
しまいには涙がじんわりと滲み出て来る始末だった。
さっき建具屋が来た。
あのタイプの鍵はドライバーなどをうまく突っ込んで、
ラッチボルト(ノブを廻せば動く部品)を引っ込めれば開けられる、と教えてくれた。
道交法の改正により、6月から自転車への縛りがキツくなるのだとか。
耳を塞いで走るのに反則金がついたとか、車道を走らなければならなくなったとか。
耳を塞ぐのはやめなきゃしょうがないが、京都市内の狭い道で車道は危険じゃないのか…。