dB通信

NPO法人DANCE BOXが企画制作しているコンテンポラリーダンス公演、WSを様々なアプローチから取り上げる。

【TEN】の巻

2006-07-21 23:03:17 | アーティストの素顔を少し
今回の新しい盆踊りの振りを担当された岩澤さんはsonnoというユニットを結成されている。ユニットについても少しお話を聞いてみました。

Q もともとはストリートをされていたんですよね?
A そうです。大学卒業くらいからですね。

Q コンテンポラリーを始められたきっかけは何ですか?
A きっかけ… きっかけというか、ストリートってとにかくかっこよければいい。
  でも、コンテンポラリーってそうではない。自分の中から出てきた動きをするのに型
  が無い。無いわけではないんだけど、ストリートの様にこの型で、という決まりはな
  いですよね。もちろん型が定まっていない分、技術がないと見せれないんですけど。
  コンテンポラリーは自分の表現方法に賛否両論はあっても方法を否定されることはな
  いですよね。ストリートだとその方法はダメとかありますけど。

Q 山口さんとの出会いは?
A バレエ教室で一緒だったんです。で、出身地の話になって、「一緒やん」って。
  しかも市も小学校も一緒だった。

Q 市の盆踊りで会ってたかもしれないですね。
A 可能性はありますね。そのころは全然知りませんでしたけど。でも、山口さんは
  教師をしている私の母の事は知ってらっしゃいました。そのバレエ教室で話している
  時は美術をされている人だとは全然知らなくて… 山口さんが絵を書かれたお店にご
  飯に行こうってことになって知ったんです。それで知りました。

Q 作品は二人で作られるのですか?
A 基盤は、私が作ります。そこに山口の意見を取り入れながら作っていきます。

Q sonnoの作品って、私何か悲しいって思うんですが…
A 悲しい…って言われた事はないですね。でも、作品作るときにこだわっているのが
  「無」とか「0」なんですね。そういう意味では悲しいも間違っては無いかも。
  
Q それは何も無い「無」ですか?
A 「無」や「0」って終わりでも始まりでもあると思うんです。地球が無くなっても
  他の惑星で同じことがあったり、3次元が終わっても4次元があったりと。
  なにかその二つが交差するポイントを表現したい。

Q それを聞いて少しすっきりしました。ところで岩澤さんの作品を初めて見た時に
  すごく身体能力のある方だと思ったんですが、体育の成績はよかったですか?
A 運動音痴でした。

Q うそでしょー!!!
  
ワールドカップのずっと見ていらっしゃった岩澤さん。あれってダンスやん。ロナウジーニョなんてめちゃダンス、とおっしゃった。ずっと見ていたのに何も思わなかった私に新しい視点を教えてくれた。そう、次、サッカーを見るときは一度ダンスだと思って見てみよう。