鞦韆院落

北京で過ごすインディペンデント映画な日常

北京独立影像展

2012-08-07 00:07:17 | 其他
宋荘の基金のスタッフから、映画祭のスケジュール表が届きました。
今月18日から第九回北京独立影像展が行われるのです。

といってこれまで北京独立影像展という映画祭はなく、いきなり第九回からのスタートというちょっと変なことになっています。
これは、去年一般開放されることなく終わった第八回中国紀録片交流週と第六回北京独立電影展を、もう今後は合体させてしまおうということで、コンペのあるドキュメンタリー部門と、コンペのないフィクション部門、実験映画部門からなる9日間におよぶ映画祭を始めることにしたのです。
中国紀録片交流週が8回まであったから、それの続きで第9回ということらしいです。
そういうもんなんですかね。

私は宋荘を離れて久しく、この映画祭の運営にも関わっていません。
スケジュールを見た感じでは、少しだけアメリカ人が中国で撮ったものとか、台湾のドキュメンタリーが入ってはいるものの、ほとんどが中国の作品です。
馴染みの監督は少ししかいなくて、ほとんどは知らない名前。
若い人なんでしょうかね。
ベテランといえば、甘小二と黎小鋒くらいでしょうか。
でも黎小鋒は去年の南京でもやってたしなあ。

コンペの審査員には呉文光もいるそうです。
朱日坤がいたころにはありえなかった人選です。
ただ、コンペには呉文光の弟子が撮った民間記憶計画の作品が2つも入っているので、果たしてこれで公平な人選といえるのかという気はします。

とにかく、映画祭が本当にできたらそれだけで大したものです。
なにしろここ2回は政府の圧力でできていないのですから。
今回だって、数カ月前から基金の責任者が政府の呼び出しを受けたりしていて、本当に出来るのか不安はあります。

私はもともと、8月はある映画の撮影に同行しようとしていたのだけど、どうやら撮影もなさそうだし、映画祭に行く事にしました。
今回はゲストでもないし、自腹でホテルに泊まらないといけないんでしょうかね。

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