経済犯罪小説とギャグの融合を図ってみましたが、あえなく失敗しました。
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英国生まれで米国育ちのアイツの天下は、
私が知る限りかれこれ10年は続いていたのではないだろうか。
はじめはエリアの一角で細々と立ち上げたが、
子分を引き連れアッという間に勢力を拡大していった。
次々と現れる強敵もいとも簡単に撃退。
どこに行っても我がもの顔で君臨しており
(実際は穏やかな顔そのものであるが)、
完全にこの世界を制圧していた。
確かに普遍的なパワーと何ともいえぬ魅力を兼ね備えている。
何という奴だ。強い。強すぎる。
しかし、我々庶民のささやかな財産をいとも簡単に吸い上げるさまは、
さながら税務署か外資のハゲタカファンドである
(確かにアイツには頭髪らしきものはないが)。
私も一体いくら収奪されたことかわからない。
首根っこをおさえてもあと一歩のところで何度逃げられたことか。
悔しいし情けないが、累積で十数万円に達しているのではないか。
それにしても日本勢は一体どうしんだ?このままでいいのか?
おお、なんかやって来たぞ。随分と待たせたな。でも、顔でかっ!。
それに元気なさそうで、やる気なさそうだし、頼りないし。コイツ大丈夫だろうか・・・・。
アレレッ? アイツがどんどん戦線を縮小していくぞ。
なんということだ!! コイツなかなかやるじゃないか!
和製も捨てたもんじゃないぞ!!
「くまプーの陣地をどんどん取っちゃえ!! リラックマ!!」
・・・・・・以上、ゲームセンターでおなじみ、クレーンゲーム(UFOキャッチャー)の「景品」のお話でした。
最近、「リラックマ」グッズがゲーセンの景品としてブレイクしております。
この世界の王者「くまプー」が営業していたケースがどんどん置き換わっているのです。
くまプーファンの皆様、ごめんなさい。