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不祥事だヨ!全員休場! ~永谷園の株価に思う

2010-06-23 | 会計・株式・財務
久々にいいタイトルをつけることができました。



まずは日本インタビュ新聞社さんの記事から
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永谷園が続伸、大相撲懸賞を中止と伝えられ株価は好評価


  永谷園 <2899>が前場877円(9円高)をつけ、後場も877円、875円と断続的に売買を成立させて堅調、続伸。朝、大相撲・名古屋場所に掛ける懸賞金の中止を発表したと伝えられ、株価は日頃から薄商いだが中止を評価する動きとなっている。同社が大相撲に掛ける懸賞は一場所200本前後と伝えられているため、この分を商品キャンペーンの賞品などに充ててほしいとの声も出ている。

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(コメント)
しかしまぁ、大相撲の野球賭博問題はひどいですねぇ。


不思議なもので、賭けの対象となったプロ野球も何かダーティーな印象を
受けてしまいます。野球も被害者かも知れません。


「横綱も引退すればタダのデブ」  という川柳がありますが、
このままですと、大量のデブが角界から供給されるとこになるのでしょう。


さて、英断を下した永谷園

永谷園の株価が、一種の大相撲ファン投票となっているようですね。
懸賞金は1本6万円ですから、1場所で12百万円。6場所ですと72百万円。
連結経常利益25億円のお会社ですから、
懸賞をとりやめても大して増益効果はありません。
が、不祥事に毅然とした態度を取ったことで
イメージアップ効果は抜群ではなかったでしょうか。


ただし、決算短信を見ておりますと、34ページの税効果
「法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異の原因と
なった主要な項目別の内訳」に気になる記載がありました。

法定実効税率 40.7%に対して、
調整項目として「交際費等永久に損金に算入されない項目 4.9%」との記載があります。
税前利益が2,269百万円でしたのでこの4.9%、
111百万円が交際費等として使われた可能性があるということ。
同じように計算しますと、前年は104百万円あります。


よくわかりませんが、
金額から見て、大相撲の懸賞金は交際費扱いたっだのかも知れませんね。


だとしますと、懸賞金の取りやめ報道は、
交際費等の減少→法人税等の負担率の減少→純利益の増加→株価の上昇
という連想で株価に好影響を与えたのかも知れませんね。

まぁ、どうでもいいことですけど。



最後に、

大相撲名古屋場所は中止にすべきでしょう。
野球賭博に関与した者の輪がじわじわジワジワと広がっていますし。


というか、中止になるでしょうね。



賭けてもいい。



なかのひと

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1 コメント

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Unknown (黒い秘密兵器)
2010-06-23 21:12:24
賭けてもいいって(笑)

そういえばプロ野球でも黒い霧事件って言うのがありましたね。
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