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米アカデミー賞のウラで・・・・・日本内部統制大賞?!

2009-02-24 | 会計・株式・財務

お疲れ様です。

「おくりびと」アカデミー賞外国語映画賞受賞ですか・・・・・。
おめでとうございます。

私も昨年10月に観ました。
確かに泣ける映画ですので泣きたい方はぜひ。




でも、誰だって納棺の場面を見たら泣けますよね。
涙を強制をしているようなところが私的にはダメでした。
(役の設定の一部に無理があったし)


日経平均株価も、麻生総理と中川前大臣という「おくりびと」によって
セイホの株式含み益が無くなるとされる

  ニッセイ(日本生命)ライン 7,600円、
  メイヤス(明治安田)ライン 7,400円

(まさに日本の生命線かも)をあっさり割り、
新たなる旅たちを迎えるようです。


60~70年代の日本テレビのバラエティ番組で「底ぬけ脱線ゲーム」というのが
ありまして、司会者によるこんな挨拶で始まっていました。
 「週に一度の脱線タイム、さぁ底ぬけにお楽しみいただきましょう。」

現代風にアレンジしますと、こんな感じですかねぇ。
「100年に一度の脱線タイム、さぁ底ぬけに行くところまで行ってもらいましょう。」
つまるところ、底抜け脱線マーケットってことですな。




そして、月曜の朝という異例のタイミングに発表された
事業者金融SFCGの破綻は、まさに、SF映画のCG画面を見ているようなリアリティのなさでした。
呆気ないものです。
こんな感じで数多くの上場会社が「おくられびと」となっていくのでしょうか。


しかし、「おくられる」前に、自ら化粧(=粉飾)をすることだけは
勘弁してほしいものですね。関係者が混乱しますから。



さて本題ですが
米アカデミー賞のウラで、日本内部統制大賞 が発表されました。
これは、コンプライアンスや内部統制に関して積極的に取り組んでいる企業が
表彰されるものです。

産経新聞から。
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最優秀企業に資生堂 日本内部統制大賞

2009.2.23

 教育サービスのTACや大学教授らで構成される「日本内部統制大賞-
Integrity Award-審議会」は23日、コンプライアンス
(法令順守)などに積極的に取り組む企業を表彰する「日本内部統制大賞」の
最優秀企業として資生堂を選出したと発表した。
国内だけでなく、海外事業所での取り組みなどが評価された。
調査会社のインテグレックスが全上場企業を対象に実施した
「誠実さ・透明性調査」で高評価を得た企業を対象にしている。
優秀賞はベネッセコーポレーションとオムロンが受賞した。

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(コメント)


前身の「誠実な企業大賞」から通算7回目ということになります。
過去の受賞企業を見てみますと・・・・

誠実な企業大賞
第1回(2003年) 三菱地所株式会社
第2回(2004年) 株式会社なとり
第3回(2005年) 大日本印刷株式会社
第4回(2006年) 花王株式会社
第5回(2007年) エーザイ株式会社

確かに錚々たる顔ぶれです。


しかし第1回大賞の三菱地所。

受賞後、大阪アメニティパーク(OAP)の分譲マンション販売に際して、
土壌汚染の事実を顧客に告げずに販売していた問題が発覚し、2005年に
宅地建物取引業法違反(重要事実の不告知)の容疑で、
共同事業者の三菱マテリアル、大林組などと共に書類送検されたそうでして、
第1回からとんだケチがついております。



そして、前回、すなわち第1回 日本内部統制大賞は
なんと!あの「セブンアンドアイホールディングス」でした。

確かに・・・・セブンイレブン加盟店への値下げ禁止の徹底した指導など、
内部の行き届き過ぎるほどの統制ぶりは日本屈指の水準かも知れません。
(もちろん皮肉です。)

しかし、公取委の調査を受けるようでは、大賞受賞者の名が泣きますよね。
選考される方も、私のブログを見るなどしてもう少し調査をされた方が・・・。



今回の資生堂さん。
過去の受賞者のように、ボロが出なければいいんですけど。

逆に、この受賞により外部の目がプレッシャーとなって、
コンプラ意識が徹底するとなれば、
それはそれで賞の意義はあるかも知れませんけどね。

 それでは。


なかのひと

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コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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Unknown (道草)
2009-02-24 22:23:21
うー、いつもにまして厳しいメッセージ。笑いが引きつりそうです。
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