◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

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崖っぷち 2人の佐々木則夫

2016-03-04 | 会計・株式・財務
フットボールの神様が、女子サッカーからラグビーに乗り移ってしまったかのように、「なでしこ」の凋落ぶり、悲しいくらい凄まじい。
4日の中国戦に敗れ、リオ五輪出場が絶望的になってしまいました。佐々木則夫監督、崖っぷち。


もう一人の佐々木則夫氏も戦っていた。裁判所で。こちらも崖っぷち。

以下、日経記事より。
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東芝と元役員5人全員が争う姿勢 株主訴訟、東京地裁

2016/3/4 12:36

 東芝の不適切会計問題によって株価が下落し、損害を受けたとして、関東などの個人株主50人が同社と西田厚聡元社長ら元役員5人に総額約3億円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が4日、東京地裁で開かれた。

 東芝と元役員5人全員が争う姿勢を示し、元役員の一部は「違法な利益のかさ上げを行ったり容認したりした事実はない」として、不適切会計への関与を否定した。

 原告は有価証券報告書の虚偽記載があったとされる2008年度以降に東芝株を購入した東京や北海道など15都道県の40~80代の男女。訴状で「虚偽記載で誤った投資判断をさせた」と主張し、同社と西田元社長のほか、元社長の佐々木則夫氏と田中久雄氏、最高財務責任者だった村岡富美雄氏と久保誠氏を訴えた。請求額は株を売却した原告は購入価格と売却価格の差から、保有中の原告は結審時の想定株価を1株200円として購入価格との差から計算した。

一連の集団訴訟はすでに大阪地裁で弁論が開かれたほか、福岡地裁でも18日に第1回口頭弁論が開かれる。

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窮地に追い込まれた「なでしこ」に必要だったのはまさに「チャレンジ」する姿勢だったのに、東芝の佐々木則夫氏らの誤った使い方が日本中に広がってしまったばっかりに、彼女らも無意識のうちに「チャレンジ」という言葉を遠ざけてしまったのかもしれない。そして惨敗。
だとしたら・・・・・これ以上、皮肉な話はないと思うが。


チャレンジせよ!なでしこ

てか、もう手遅れか。


なお東芝・佐々木則夫氏の「活躍ぶり」はこの本からでも確認できます。
東芝 不正会計 底なしの闇
今沢 真
毎日新聞出版


またいきます。




【週末オススメ映画】 「崖っぷちの男」
意外なストーリー展開で、後味も良い完成度の高い作品です。
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