地方の言葉が80もあると言われる。政府は言語を統一しようとタガログ語を「国語」と呼ばせているが、人々の生活に根を下ろした特に言語を普及させるには、土台難儀なことであるし、政府にその積極策もアイディアも見られない。地方語の最大人口なのはビサヤ語である。
学校教育では以前は地方語を教科としては排斥されていたが、昨年度から地方語を教科に挙げた。こんなところにも読みの浅さというか、投げやりな取り組み体制が見て取れると思うんだけど。
教育現場では、英語あり、タガログ語あり、それに地方語だから、それでなくても勉学に意欲が足りない庶民に言語教育が浸透し効果を上げるだろうとは、どう見ても首を傾げざるをえない。
国の姿勢も、波打ち際のように行ったり来たりで、またいつ揺り戻しが来るかわからない。しっかりした審議を煮詰めていないで、いっときの為政者が恣意的に動かしているように見える。
それはさておき、言葉は文化と言われるように、ビサヤ語の語彙には、日本人なら普段に使うのに、そういう表現の対象がないのか、あるいはあったけど使用頻度が減って忘れられてしまったのか、我々の意図することを理解してもらうためには、幾つもの単語を寄せ集めて、表現を凝らさないと説明がつかないことが多い。
比の文化にはそういった状況や心理が無いゆえのことだろう。
もしもフィリピン人用の辞書を作ったら、と想定してみると、
● 実体が無い言葉(説明しようとしてもかなり難儀)
● 自身を見つめることば(案外に否定的な意味では理解していない)
● 常套句
● 比人が嫌いな言葉
● 意味が違うもの
・Only =
・Borrow =
・寒い =
・カレッジ=
● ビサヤ語の辞書に付け加えて、体現して欲しい言葉
語彙の少なさは文化の薄さからくると言っても過言では無いだろう。我々の心のひだを比人に理解してもらうのは、所詮無理だと心しておかないと、しょっちゅう行き違いが生じる元だよ、ねー。
学校教育では以前は地方語を教科としては排斥されていたが、昨年度から地方語を教科に挙げた。こんなところにも読みの浅さというか、投げやりな取り組み体制が見て取れると思うんだけど。
教育現場では、英語あり、タガログ語あり、それに地方語だから、それでなくても勉学に意欲が足りない庶民に言語教育が浸透し効果を上げるだろうとは、どう見ても首を傾げざるをえない。
国の姿勢も、波打ち際のように行ったり来たりで、またいつ揺り戻しが来るかわからない。しっかりした審議を煮詰めていないで、いっときの為政者が恣意的に動かしているように見える。
それはさておき、言葉は文化と言われるように、ビサヤ語の語彙には、日本人なら普段に使うのに、そういう表現の対象がないのか、あるいはあったけど使用頻度が減って忘れられてしまったのか、我々の意図することを理解してもらうためには、幾つもの単語を寄せ集めて、表現を凝らさないと説明がつかないことが多い。
比の文化にはそういった状況や心理が無いゆえのことだろう。
もしもフィリピン人用の辞書を作ったら、と想定してみると、
● 実体が無い言葉(説明しようとしてもかなり難儀)
遠慮、つましい、うやうやしい、控えめ、エレガント、楚々とした、公共道徳、倫理観、美意識、責任、礼儀、正確、深慮、譲歩、知性、上品、品性・品格、高貴、婦人・紳士、躾、潔い、優雅、華麗、清楚、誠実、気配り、謙譲、真実、完璧、論理、忍耐・辛抱、不言実行、正義、忠節、恩義、信用、思いやり、迅速に、効率、着々と、地道に、時は金なり、チリも積もれば山となる、けじめ、人は城
● 自身を見つめることば(案外に否定的な意味では理解していない)
オドオド、せこい、どろぼうネコ、拙速、拙劣、火事場泥棒、はしたない、狡い、卑屈、小心、虚言、詐欺、相互不信、美辞麗句、空理空論、阿諛迎合、面従復背、烏合の衆、無恥、臆病、あやふや、利己心、保守的
<その他いっぱいありそうだ>
<その他いっぱいありそうだ>
● 常套句
・オーケー (一応聞いておきますという意味。難しいことも簡単なことも返事はこれ一つ)
・ノープロブレム (オーケーと簡単に言うから、心配になって再度確認すると、こう答えるけど、オーケーと意図は同じ。)
・ザッツワイ(That's why)だって (ミスを指摘すると理由にも何にもならないようなことを必ず付けてなんとか自分を守ろうとする。)
・ザット ビコウズ(That because)だって(同上)
・サクリフィス(sacrifice)犠牲 (少し大変なことをして自分の利が少なかったりすると)
・キャンビー(can be) (ノープロブレムよりは責任に触れる気がある人が使う。ほんとに出来上がるのかと聞くと、こう答える。自分の責任外のことがうまく行けば計画通り行きますよ、というような意味で、責任逃れ。)
・ノープロブレム (オーケーと簡単に言うから、心配になって再度確認すると、こう答えるけど、オーケーと意図は同じ。)
・ザッツワイ(That's why)だって (ミスを指摘すると理由にも何にもならないようなことを必ず付けてなんとか自分を守ろうとする。)
・ザット ビコウズ(That because)だって(同上)
・サクリフィス(sacrifice)犠牲 (少し大変なことをして自分の利が少なかったりすると)
・キャンビー(can be) (ノープロブレムよりは責任に触れる気がある人が使う。ほんとに出来上がるのかと聞くと、こう答える。自分の責任外のことがうまく行けば計画通り行きますよ、というような意味で、責任逃れ。)
● 比人が嫌いな言葉
完璧、厳守、正確、速く
アイムソーリー (徹底的に不備や間違いを追求しても、この言葉を引き出すには苦労させられる。)
アイ アンダスタンド (そんな明確なことは表明したくない。)
アイムソーリー (徹底的に不備や間違いを追求しても、この言葉を引き出すには苦労させられる。)
アイ アンダスタンド (そんな明確なことは表明したくない。)
● 意味が違うもの
・恥ずかしい=
金銭的・物質的に損をしそうな時にいう言い逃れの表現。
金銭的・物質的に損をしそうな時にいう言い逃れの表現。
・Only =
領収書の金額などを記するときに、以下空白という意味で書く「only」を、買い物で客が、
「あれを一つください。」
と言うと店員が
「Only one?」
と聞き返してくる。いかにも
「たったの一つしか買わないんですか。めんどくさいな。」
と言っているように聞こえる。
「あれを一つください。」
と言うと店員が
「Only one?」
と聞き返してくる。いかにも
「たったの一つしか買わないんですか。めんどくさいな。」
と言っているように聞こえる。
・Borrow =
貸したつもりでいるのに、比人は貰ったつもりでいるから返ってこない。また、貸すも借りるもこの言葉で間に合わしてしまう。
・寒い =
もともと寒いなんてことはフィリピンにはないから、単に気温が低いという意味。
・カレッジ=
日本の大学とは知性のレベルが随分と違う。科目が高校生ぐらいで、頭は中学生。よく言って専門学校というところか。
● ビサヤ語の辞書に付け加えて、体現して欲しい言葉
熱意、勤勉、熟慮、計画性、反省、つつましい、奥ゆかしさ、優雅、上品、潔癖、武士は食わねど高楊枝
語彙の少なさは文化の薄さからくると言っても過言では無いだろう。我々の心のひだを比人に理解してもらうのは、所詮無理だと心しておかないと、しょっちゅう行き違いが生じる元だよ、ねー。
日本人女性と結婚して30年程・・・娘2人も成人しちゃったので、ビサヤ語の辞書を作ろうかと云っていた、元P民(10数年前に日本国籍を取得)が居ます。
ただ、奴の日本語は大阪弁なので、アカ~ン!
ビサヤ語辞書に含めて欲しいのは「報・連・相」ですネ・・・!