これから譜面を演奏するにあたってリズムとテンポはついて回りますので
簡単に説明しておきます。
テンポはそのまま演奏の「速さ」です。
メトロノームの音はテンポをきざみます。
リズムは一般的に「この曲のリズムは何ですか?」「それはワルツです」とか「フォービートです」
いうものでその他にもいろいろあります。また、曲の部分の音列のかたまりを指して言う場合もあります。
ここでは「曲のリズム」にとどめます。
ここで問題になるのはそのリズム(曲)はいつ始まるのかです。
指揮者の指揮ではどこを見て演奏したらいいのか?指揮棒の音の起点はどこか?
指揮者はタクトを大きく振ったり、小さく振ったり、グニャグニャ振ったりしますが
下の図のように上下に振った軌跡は大体 V(ヴイ)字になります。そして、大きくても小さくてもグニャグニャでも
変わらない一点があります。それが V(ヴイ)字の振り下ろされて切り返す点です。そこが音を出す起点です。
オーケストラの動画などを見て観察してみてください。
足でテンポをとる時も同じようなことが言えます。が、これは人によって癖があるので多少違いがあります。
合奏をする時はこれが大事です。合わせるための基準になるからです。
バンドでよく「リズム(テンポ)が合わないよ」って聞きますが、共通の音を出すタイミングがないからです。
音を出す起点の基準が決まっていないからだと思います。手を振って「合わせて」と言っても「その手のどこに合わせるの?」
ってなってしまうわけです。音を聞いて合わせてといっても、それぞれのテンポの取り方が違うので瞬間的に会う時もあるけれど
音を出すタイミング(基準)が違うので次第にずれてしまうわけです。
メトロノームの音は「速さ」をきざみますが、その音は足が地に着いた瞬間を起点にすることを
習慣にする事をお勧めします。即ち、タクトと同じ考え方です。
この場合地に着いた状態から始めるのではなく持ち上げた状態から始めて地に着いた瞬間から
音を出します。即ち、アウフ・タクトから始まることになります。
ここで必要になるのが予備カウントです。4拍子だと「サン」「シー」→「1」という具合に「1」の前に予備が入ります。
これは「シー」だけだったり、人によっていろいろあります。
このことを「リズムは裏から始まる」と言ったりします。
ちょっとわかりにくいですが・・・!半拍ぐらいを感じてから「1」になるわけです。
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