今日は、冬至ですが、いつもと違っておめでたい日だそうです。
むかしむかしの「日時計」の時代は、地面に立てた棒の影を見ることで時間の経過や季節の変化を知りました。
影の長さは夏からどんどん長くなっていき、冬にはかなりの長さまで達します。
こうして、その長さが一番遠くまで伸びる日が「冬至」、一番短くなる日が「夏至」と定められました。
日本に旧暦が伝わるはるか前、古代中国での話です。
朔旦冬至とは?
冬至は、太陽の周期によって作られた、二十四節気の起点とされていました。 太陽のスタート地点です。
日照時間がどんどんと少なくなり、太陽のエネルギーが極限まで弱まって、そこからもう1度、冬至を境に太陽のエネルギーが大きくなり、昼の時間がどんどん長くなっていく、そんな太陽の復活の日とされ、日本でも昔から祝われてきました。
朔旦冬至は太陽と月の復活が重なる日太陽の周期に対して、月の満ち欠けのサイクルで冬至にあたるのが新月です。
月は満月からどんどん欠けていき、そして一度姿を消したあと、新月で復活し、満月に向けて満ちていくからです。
この太陽の復活の日『冬至』と、月の復活の日『新月』が重なるのが『朔旦冬至』です。 『朔』は新月を、『旦』は昇る太陽を表しています。
いまでは、暦の様々な改修になどを経て、旧暦の11月1日と冬至が重なる日が『朔旦冬至』となっています。
このダブルでおめでたい『朔旦冬至』ですが、太陽と月の周期(約365日と約29.5日)は、当然違っていますので毎年重なるわけではありません。
この2つが重なるのが19年に1度、そして2014年がその19年に1度の希少な日なのです。
2014年の次の『朔旦冬至』は、19年後ではなく38年後の2052年になります。
これは、旧暦2033年問題によるもので、こんな事態が起こるのも1844年に天保暦が制定されてから189年で、初めてのことです。
今夜はこんな話を語りながら南瓜を食べてはいかがでしょうか。