断片集

一言 多い

2008年03月31日 01時44分19秒 | Words
桜が散りはじめてからようやく春を感じはじめる。
だから春はいつも名残惜しい季節になる。



眠れない夜

2008年03月26日 05時50分03秒 | Words
眠れない夜が
いつのまにか
眠れない朝になっていた

ショート

2008年03月26日 03時05分25秒 | Words
野球の上手な先輩のプレーを気がつくと目で追ってしまい、
無意識のうちに真似をしていた。
それは打ち方、守り方だけでなく、柔軟体操のやり方さえも。
あれほどまでに誰かになりたいと思ったことはなかった。
自分を否定してまで。自分というものを犠牲にしてまで。



水銀温度計

2008年03月26日 02時35分05秒 | Words
小学校のとき、100℃を越える温度も測れる
水銀温度計をはじめて使った。
火で熱したその温度計を、僕は無意識に水につけた。
あっ、という間に砕け散った温度計。
度を越えて熱くなったものを急激に冷やすと、
冷めるのではなく壊れることを
そのとき学んだ。



決定的

2008年03月26日 02時27分40秒 | Words
決定的な何かがあったわけじゃないけど、
決定的に何かが変わってしまった。


視野

2008年03月25日 23時58分49秒 | Words
引いてみることで見えてくる。
近づきすぎて見えなかったものや、
見ようとはしてこなかったものが。


離距離

2008年03月25日 23時57分23秒 | Words
そっちが一歩引いたから、
こっちも一歩引いただけ。

いつもみたいに一歩近づいて
距離を保とうとはせずに。

だから二歩分離れた。
こうして二歩ずつ離れてゆく。

2008年03月25日 02時57分13秒 | Words
あまりに確かな未来に目眩がして
ほんの少しだけ小さな夢を見たくなった。




尊敬

2008年03月25日 02時44分11秒 | Words
人に尊敬される人は
人を尊敬する人だ。

選ぶ

2008年03月25日 01時52分07秒 | Words
一つを選ぶということは、
他のすべての可能性を選ばないということ。
他の可能性を選べばよかったと後悔しないこと。
その一つが正しい選択であったことを証明すること。



対人距離

2008年03月22日 04時55分53秒 | Words
それは生まれながらにして現在までに至る
その人間の人間に対する歴史の経緯を示すもの。




現状

2008年03月22日 04時53分35秒 | Words
現状が満ち足りてしまうと、
創作が生まれる隙間さえも埋もれてしまう。
新しいものはいつも飢餓感から生まれる。

ただの友達

2008年03月22日 00時24分36秒 | Words
「ただの友達」なんて、そんな友達はいない。
 説明や言い訳にしか登場してこない「ただの友達」。

どんな目に

2008年03月22日 00時23分14秒 | Words
そんな瞳じゃなければ
こんな目にはあわなかった。

愛想

2008年03月22日 00時19分11秒 | Words
愛想がいい人とは相性が悪い。