ダフネの『草の想い日誌』

道端に咲く花、草のしずく、木々の香りに心動かす、そんな日常を写真と一緒に綴ります。

ヤイトバナ。

2017年07月08日 15時56分19秒 | 回想

子どもの頃住んだ家は
小さな木造平屋建て。
けれど家の面積よりも広い庭がありました。

決して裕福な家庭ではなかったけれど
花好きの母は球根を埋め、
種を播き
果実を実らせていました。

庭の裏はよそさまの田んぼで
用水路が流れ
その境界はダーーと植えられた、
庭のシキミが役目を果たしておりました。

季節は梅雨も終盤のころ。
シキミに纏わりつく白とピンクの可愛い花。
母はその花を採って、
唾をつけて、
チョコンとお鼻のアタマにくっつけて
『これはヤイトバナっていうんよ』こう教えてくれたものです。


(きのう家の近所で)


別の場所に
新しい家が建ったのが中学三年のとき。
それからずっと忘れていた、
『ヤイトバナ』

4,5年前かしら。
有川浩さんの小説『植物図鑑』に登場し、
鮮明に甦ったヤイトバナ。
ヘクソカズラ。。とも言うんだね

あの家、あの庭。
あの家の庭の話をすれば、ダフネは止まらないので
それはまたの機会に。
今はもうない小さくて大きな庭のあの家が大好きだったなあ。




大阪から通う今の職場は宝塚。
草も緑も多い植木の町には
ヤイトバナがいっぱい。

昨年の秋。
花のあとにできるヤイトバナの実を
葛つるに絡めてリースにしてみました。
なかなかいい感じ^^

自画自賛でごめんなさい
daphne