続・徒然なるままに

53歳の日常を徒然と

v.s.悪魔

2010-05-18 07:12:49 | Weblog
タイトルで「ユミコさんネタ?」と思われた方はすみません。違います。
先週の出来事だが朝7時から夜遅くまで連日働き私はへろへろ状態。
で、早く風呂入って寝なきゃと風呂場のドアを閉めた私の前、
そこに悪魔はいた。

そう、黒い悪魔。

黒光りするその姿態は人類(の一部)を恐怖のどん底に陥れる。

普通の状況ならばまだ
 ・逃げる
 ・援軍を求める
 ・武器を手に後方確保しながら戦う
という選択肢がある訳だが、ここは密室、しかも文字通りの丸裸状態。
悪魔は素早いので背中を見せて密室を脱出するのも危険だ。

ということで私は素っ裸で悪魔に戦いを挑むことにした。
こちらにある武器ははなはだ心もとないが洗面器だけだ。

とりあえずバスマットを敷く。
するとあろうことか悪魔は凄まじい勢いでバスマットの下にもぐりこむっ
今悪魔が息を殺して私の足元にいる。

この状態でじっとしているのもあり?だったが私には武器がある。
洗面器で湯船からお湯をすくって悪魔がいると思われるバスマットに向けて
掛ける。何杯も掛ける。

が、敵はなんせ悪魔だ。これでは駄目だろう。
私は風呂場にある別の強化武器(シャンプー)を洗面器に移し、再びお湯をすくって
掛ける。何杯も掛ける。

恐る恐るバスマットをめくると悪魔が倒れていた。
やった、神の軍団(一人だが)の勝利だ。

・・・じー・・・・

勝利の美酒に酔う私だったが刺すような冷たい視線を感じて背筋に寒気を覚える。

なんと浴槽のコーナーの少し上、そこには先ほど倒した悪魔の2倍はあろうかという
巨大な悪魔がいたのだった。
映画でいえばエイリアンに出てくる女王みたいなものである。
禍々しいその体は黒いオーラを発し、何を考えているかわからないが
可愛い?息子が殺されて今にも襲いかからんとしているかのよう。

よく知られたことだが悪魔は軍団である。
1匹いたら30匹いると思え、である。
それから考えれば2体目がいること自体はなんら不思議なことではない。

ないのだが、わざわざこの密室にいなくてもと素っ裸のオヤジはこの時思った。

この勝手にボスと決め付けた2体目の悪魔に対してどうすればいいのか。
1体目は床にいたのでお湯を掛けるという技が使えたが、この悪魔は風呂の上にいる。

暫くじっとしていたが敵も動かず、静かなにらみ合いが続く。
「このままひっそりと敵を刺激せずに体を洗って、湯船に漬かってしまうか」
その選択がベターな気はした。
気はしたが、ベストではない。
湯船に入ると敵は文字通り目の前だ。
こちらが身動き取れない状態で、敵が攻撃してこようものならなぶり殺しだ。
なんせ敵はいざとなれば飛ぶことが出来る。
(そのせいで高校生の時にトラウマな出来事が発生した)

それならば、ということで私は洗面器に湯船のお湯を入れると、
手ですくって軽く掛けることにしてみた。
「悪魔驚く」→「ささっと瞬間移動」→「とりあえず目の前からいなくなって平和にお風呂」

ベストな選択だ。
この時私の頭には倒してしまおう、などという考えはなかったのだ。

意を決して実行してみた。
「ぴちょっ」
悪魔は驚いた。しかしこの時予想外の出来事が起きた。

悪魔は湯船の外ではなく、「内に向かって」移動したのだ。
いや、正確には湯船に落ちた。

「え゛っ」
何考えてんだ、この悪魔っ
しかも悪魔が落ちた湯船には入浴剤が入っていたせいか、悪魔はなんとそのまま絶命。
湯船の底に向かってゆらゆらと沈んでゆく悪魔っっ!!

ボスと思った強大な悪魔が意外にもあっさりと倒れてしまったことよりも
このまま湯船の底に沈んでしまっては、私は風呂のお湯を使えない。
湯船に入るなんて想像もできない。

大慌てで沈んでゆく悪魔を半泣きで洗面器ですくって外に掻き出す。

「やったよ、俺やったよ・・・」
悪魔2体との死闘をくぐり抜けて生還した私。

が、まだこれで終りではない。
悪魔の亡骸が排水口の金具の上に乗っている。しかも2体。
これをまた死に物狂いでふたを開けてお湯で流し込む。

「終わった、本当に終わったよ」
もうこの密室に悪魔はいない。
平和が訪れたのだ。

・・・だが、考えてみた。

私はまだ風呂に入っていない。今から体を洗って、髪を洗って、湯船で一日の疲れをほぐすのだ。

・・・悪魔がどっぷり入ったお湯を使って・・・?

ありえん。だがこのまま上がる訳にもいかん。

そんな私にナイスアイデアが。

「悪魔が漬かったのは湯船の右端のあそこら辺」
「ならば湯船の左側の方は大丈夫・・・ということにしよう」
思い込みの力は大切。3秒ルールの変形である。

そして冷静になる前に体を洗って、頭を洗った。
さすがに湯船に漬かることは出来なかったが風呂からあがった男は達成感にあふれていたのであった。

<完>

v.s.むーむー組

2010-05-18 07:12:03 | Weblog
既に忘却の彼方だがGWにむーむー組の一部有志による登山プランがあった。
私は仕事の予定が入ったので無理、ごめん、と事前に連絡していたのだが。。。

・・・案の定奴らはやってきたっ!

結局無理なものは無理、と毅然とした態度で同行は免れたのだが
前夜祭と称した飲み会に行くことに。
○○「あ、もう自宅のすぐそばまで来てます~」
という電話があったので自宅前の道で待機。

角を曲がって車が来た。
目の前で止まる。

笑顔で手を振る私。
だがドアは開かない。
横に張り付いて再び手を振るもやはりドアは開かない。
「何考えてんだよ」
そう思いドアに手を掛けそうになった時いきなり車はずりずりとバック開始。

・・・そのまま我が家の隣の家の車庫に入った・・・

・・・

・・・隣の家の車だった~~っ!

その直後今度こそ奴らの車が角を曲がってきたのだった。
ほんっとに恥ずかしかった。

そう、こんな思いをしたのも奴らのせい、早くどうにかしないと(責任転嫁)