今日はちびの命日です。
2012年4月2日22：20永眠しました。
ちびとの出会いは両親の了解も得ずに妹（当時小学生）が友達の家から仔猫２匹を貰ってきた事。
庭に白い小さな水仙が咲いていたのを覚えている。３月下旬頃。
手のひらに納まるサイズだったので恐らく生後１、２ヶ月くらい。
当然「返してきなさい」と言われ残念に思っていた数日後、庭で猫の声が聞こえる。
どこで鳴いてるんやろ？と思って探すと物置の陰から先日の猫達が。
まさか…と思い妹に問いただすと返さずに庭で飼っていたとの事。
雨も降るし春とは言え桜が咲く前。夜はまだ寒い。
そんな中、物置で仔猫２匹。
ろくな食べ物も与えていない。
その頃の私にも正しい知識はなかったけどこれが良い訳がない事くらい分かる。
アホか!!と怒り、すぐに親に報告と共に弱ってるから病院連れていくのと
ちゃんと面倒みるから飼いたいと頼み込んだ。
そしてＯＫが出たのが翌朝。
残念な事に、内１匹はその朝に死んでいました。
もっと早く気づいてあげていたら…病院に連れて行ってあげてれば。
「たら」「れば」を言い始めるとどうしようもない事は分かっていてもやっぱり後で色々と思い起こして後悔をする。
そして生き残ってくれていた仔猫も弱っていたものの、何とか育ってくれました。
名前が決まらず「ちびちゃん」と呼んでいたら「ちび」という言葉に反応するように。
その時点で命名『ちび』
それからすくすくと大きく大きく…大きく育ってピーク時、６kg。
「全然ちびちゃうやん！」と至る所で名前詐欺だとｗ
それから19年間。
本当に色んな事があったな。
帰宅すると毎日玄関か門か駐車場で「お帰り～」をしてくれたり。
木から屋根に飛び移ろうとして届かず前足だけでブラーンと捕まってたり。
ベランダから下界を見下ろすのが好きだったり。
庭の木の鳥の巣から落ちたヒナを甘噛みで咥えて「落ちてたよ」って連れてきたり。
木から落ちてお腹打ってシコリが出来て手術して取ったり。
勝手に上がりこんだ野良猫にご飯を食べられてもその横でのほほんと見てたり。
そのくせ気に入らない野良猫には縄張り意識剥き出しでケンカふっかけて負けたり。
家の中で鬼ごっこして遊んだり。
人の身体の上が大好きで胡坐を見つけるとまずは座りにきたり。
夜中眠いのにウトウトしながら起きてる私に付き合ったり。
隣の家の猫と一緒に私のベッドで寝てたり。
トイレの砂はかけない、ご飯は一緒じゃなきゃ嫌、ベッドはど真ん中占領。
当時一緒に飼ってた犬（ハスキーとレトリバーのミックスなのでデカイ）にライバル意識。
…って書き出したら止まらないくらい色々。
亡くなる１ヶ月前から急に体力が落ちて毛ツヤも悪くなり歩く姿もヨロヨロ。
それでも外に出たがったので抱っこして連れて行ったり、歩きたい仕草を示した時はヨロヨロ歩く後をずーっと着いて歩いたり。
トイレもちゃんと出来なくなってご飯も受けつけなくなりペースト状にしたフードをシリンジで流し込んだり、最期の１週間は毎日病院に点滴しに通いました。
「きっとそのうちまた元気になる」って、どうしても願望を捨てずにはいられなくて。
腎臓が悪くなって老衰なのは承知していました。
これ以上毎日点滴を続けてもしんどいのを長引かせるだけ、と親に言われ泣く泣く後は自然に任せました。
最期の時は虚ろな目でジーッとしているちびの頭を何時間も撫でていました。
一度手を止めると「撫でて」と頭を持ち上げて私を探すので、またそれからずっと撫でていました。
ちびの鼓動が止まって息を引き取ってもしばらく撫でていました。
まだ暖かい体温が残るちびを抱きしめて涙がいっぱい溢れました。
それから毎日毎日泣いて、そのうち泣くことはあまり無くなりました。
けど、ちびが亡くなって２年経った今もコレを書きながら涙が出ます。
別れは悲しいけど一緒に過ごした19年間はとても楽しかった。
だからまた今も一緒に猫と居ることが出来てる。
本当にありがとう、ちび。
2014年3月31日
[たろう]永眠
先月88番地にお邪魔した際、どうですか？って[たろう]の事を
聞こうかなと思って、結局その勇気もなく口に出すことが出来ず。
ここでも何て書いたらいいのか分からず。
病気になっても心無い人に川に流されても
八木オーナーの所へ来てからの[たろう]の時間は絶対に幸せな時間だったと思う。
[たろう]頑張ったね。
ゆっくり休んでね。
