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幽遊、HXHを、イラストを交えて語りたいというブログです。

幽遊白書 感想 <霊体編>①

2006-09-24 00:00:24 | 幽遊白書 感想
幽遊の感想も語ろうかなー、と思いましたので、今日は幽遊の感想文です。
ハンタは単行本単位で書いていますが、幽遊は単行本と完全版が出ているので、
各章ごとに語っていこうと思います。



<霊体編 (第1~3話 相当分)>

登場した時にはすでに死んでいる主人公、というのが意表をつく本作。少年漫画界に異彩を放つ漫画家冨樫義博の伝説が幕を開けます。(すごい煽り文句だなコリャ^^;)

死ぬほどどうでもいいことを一つ。ほとんどのサブタイトルに「!!」がついています。勢いがあって非常にいいですね…(笑)


霊体編は、主人公幽助が死んでから生き返るまでの間に遭遇するエピソードです。ハートフルでほのぼのとしたストーリーが充実しており、今読んでも目頭が熱くなります。連載当初、この漫画がいずれ本格的なバトル漫画となり、驚異的なヒットを飛ばすようになると予想できた読者はいなかったんじゃないでしょうか… しかし、こういうストーリーが描ける方だからこそ、ただのバトル漫画に終わらず、人の心を打つシーンが表現できるのでしょうね。冨樫漫画の魅力の一つ、心に残るセリフの数々が、すでにこの頃からたくさん見受けられます。

今回は、幽助が死んでから生き返ることを決意するまでの3話についてお話します。

***ネタバレ感想***

冒頭、頭から血を流して地面に倒れている自分を上から眺めている幽助。ワケもわからないまま、自分の体は救急車で運ばれていきます。叫んでも殴っても(笑)誰も気づいてくれません。ギャグっぽく描かれていますが、もし自分だったら、と思うと結構ゾッとするシーンです。

冷静になって考えろよ、と後の彼を知っている身としては信じられない言葉が出てきますが(笑)、とにかく今までの行動を振り替える幽助。 この日はフツーに起きて学校に行き、いつも通り屋上で授業をサボっていると、そこへヒロイン蛍子ちゃん登場。いきなりギャグ顔でガーガー怒ってます。挙句、幽助にスカートをめくられ、「パンツにうんこついてる」なんて言われます(酷)。冨樫先生、まさかこの頃から蛍子ちゃんが嫌いだったわけじゃないですよね?(^^;)

蛍子ちゃんのお友達も初登場です。2巻を最後に二人とも全く出てこなくなってしまいましたが、なかなかいい味出してる二人です。オカッパの方のコ、ハンタのシズクに似てなくもないです(無理にこじつけるな)。「一声かければ二千人のゾクの人間が動く」というあらぬ噂に、「二千人どころか一人の人間も動かせないわよ」と蛍子ちゃん一蹴。その後、そんな幽助の一声で、二千人どころか魔界中の妖怪が一喜一憂する羽目になろうとは、このときの彼女は知る由もない…あ、人間じゃなくて妖怪だから間違ってないのか。

その頃幽助は良心的なカツアゲ中でした。そんな悪どい不良には見えません。ってか、アニメではカツアゲすらしてないし(笑)。そこへ岩本先生初登場。個人的に、彼が本作品中で一番性根の腐った奴なんじゃないかと思ってます。タバコの吸殻を見て一方的に幽助を責める先生。吸っていたのは自分ではないのに否定もせず、「うるせーよ、こっちの勝手なんだよ」と言う幽助がカッコイイです。しかし、校門出た途端にライターカチリ(笑)。そりゃ否定できんわ。

今度は竹中先生が登場です。岩本先生と違い、どんな生徒にも心から接するいい先生のようです。幽助も文句言いながらも、岩本先生のときみたいな態度は取っていませんね。それにしても、確かに耳を掴まれていたのに、いつの間に人形とすり替わったのでしょう。…はっ!!まさかゴレイヌのような念能力…(だからハンタと結びつけない)

科学的に説明の出来ない方法で竹中先生から逃亡した幽助の行く手を阻む者がいました。じゃ~ん、我らが桑原君の登場です!!舎弟の数が5人です。桐島いませんね。それにしても、この頃の桑原君は「つぶれ顔」だの「失敗ヅラ」だのがしっくりくる顔だなぁ…

さっくり桑ちゃんを瞬殺して家に帰ると、色っぽい女性が登場。なんとお母さん(29)です!温子という名前から、女優の浅野温子さんがモデルと思われます。ところで、14のときから学費を自分で稼いでたという温子さんですが、一体どんな事情があったんでしょう。ってか、彼女も息子に負けず劣らず数奇な人生のようでうす。間違いなく、雷禅の血が流れているのは母方でしょう(キッパリ)。

再び外出した幽助。そして事故に遭って不運にも命を落としてしまいました。ようやく自分が死んだことに納得すると、頭上からかわいい声が降ってきます。わぁい、ぼたんちゃんだぁ(´∀`o)ぼたんちゃんは所謂「死神」なのですが、同じ死神でもリュークとはエライ違いですね(笑)。さてぼたんちゃんはデスノ…じゃなくて閻魔帳を取り出して、幽助について書かれたレポートを読み上げます。「うわ~、こんなことまで」の内容がすっごく気になります。何したんだ幽助!(笑)
そして衝撃の事実判明。どうやら幽助は全くのムダ死にだったようです。泣きながら怒る幽助ですが、予定外の死亡だったため特例として生き返るために試練を受ける権利が与えられます。しかし、意外なほどに幽助はそれを拒否します。自分は厄介者…ずっとそう思っていたんですね、切ないです。

その夜。幽助の通夜が行われます。ほとんどの弔問客が自分の死を悼んでいないのを自嘲気味に眺めている幽助ですが、実際こうだったらちょっとショックですよね…(^^;)岩本先生と明石先生に至っては、とても教育者とは思えない発言です(笑)。
しかし、もちろんそんな人ばかりではありません。蛍子ちゃん、人目を憚らずに号泣です。桑原君の叫びも沁みます。助けた子供のマサル君もお母さんと一緒に訪れ、また遊びたいなと無邪気に言っています。そして、竹中先生の言葉がとてもいいです。
「ビックリしたぞ、幽助。お前が子供助けたって聞いた時は…お前がなぁ…けれどなぜかな…ちっとも誉める気がしないのは…」
それまで茫然自失としていた温子さんも泣き出しました。そして幽助は生き返ることを決意します。たとえ多くの人に受け入れられなくても、自分の存在を認めてくれる人が僅かでもいれば、人は生きることができるのだ、と感じられるいいシーンですね。

以上、第1話の内容です。うーん、考えてみたら、こんなシュールな始まりの漫画って結構珍しいかも…

さて、試練を受けるため、ぼたんと共に霊界に来た幽助。門(ゾルディック家の試しの門と似てますね)の前で閻魔大王とケンカのシュミレーションしてますが、いや、アンタ閻魔様にケンカ売ってどうするつもりだったんですか(^^;)
。しかし予想に反し、出てきた閻魔様は何と幼児!閻魔の子供だからコエンマ様です。おしゃぶりも取れてないみたいでしたが、なんとこのおしゃぶりにあんな事実が隠されていたなんて…(笑)

試練の内容は、霊界獣の卵を孵すこと。とりあえず生き返る予定なので、自分の体を火葬しないようにと、蛍子ちゃんの夢枕に立って伝言します。
蛍子ちゃん、「ごめんね、幽助」と寝ながら泣いてます。人に冗談でも「死んじゃえ」なんて簡単に言ってはいけないんだな、という気にさせられます。それにしても、一話目の吹き出しにすら入らなかった「死んじゃえ、スケベ!」という
セリフがこんなところで効果的に使われているのに驚きです。冨樫先生お得意の細かな伏線をはる技は、すでにこの頃から完成されていたのですね!まさに隅々まで見逃せない冨樫ワールド!!

肉体の無事は確保されたものの、幽助は生き返るまで親しい人としばらく話ができなくなるそうです。必ず生き返ることを伝えるため、霊界の決まりに従い、誰かに乗り移って蛍子ちゃんにメッセージを伝えようとします。しかし、「誰かに乗り移らなくてはならない」って、ちょっと迷惑な決まりですね…(^^;)。
気の毒なのは桑原君。勝手にターゲットにされ、ぼたんちゃんに魂抜かれてます。どうでもいいですが、桑原君は後になってこの事実を知らされたんでしょうか…気になる。


このようにして、幽助は霊体としてしばしさ迷うことになりました。次は、霊体の幽助が出会った様々な人々の物語の感想です。




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