映画『ポセイドン』
大晦日の夜。ローグ・ウェーブ(異常波浪)により豪華客船が転覆。
乗客たちの運命は…
’72年に公開された『ポセイドン・アドベンジャー』のリメイク作品。
ウォルフガング・ペーターゼン監督。
ちなみに脚本は『ザ・セル』のマーク・プロトセビッチ。
あー『ザ・セル』の続編なんてないのかなぁ…あの映像好きだったんだけど。
さて。この映画、脱出劇としてはとても面白かったです。
典型的な逃げ方ですが、なかなかスリルがありました。
沈没の仕方も、CG技術の進歩のせいか、すごく臨場感がありました。フラッシュ・ファイヤーとか電気の消え方とか沈み方とか諸々。
ただ、登場人物たちの背景は、人間関係も含めて、濃いように思わせて実はすごく薄め。
カート・ラッセル達の親子関係はともかく、他の人物の背景は、ちょこっとの台詞のやりとりだけで済ましてしまうし。
自分はカート・ラッセル演じるラムジー親子が主役かと思っていたんですが、どうやら主人公はいち早く脱出を目指すディラン(ジョシュ・ルーカス)が主役だったらしい。
前歴で軍にいたというような台詞があったように思いますが、アクションの合間での、ついでのような台詞のやり取りだったので、ここのところ聞き逃してしまった…彼がどうしてここまで有能なのかは、謎なままでした…
最初すごく胡散臭い奴と思っていたのですが、実はすごく責任感があっていい奴だったという…てか、ここまで献身的に、足手まとい的な仲間達を守ろうとする心がけは偉い。
最初の頃の出来事で、もっと利己主義で、無駄なことは切り捨てる人間なのかと思ってた。
基本的に胸糞が悪くなるような人間は全くいなかったです。
というか、かなり人がいい人ばかり。
この非常時にさえ、自分さえ助かればという考えを持つ人がいないのは素晴らしすぎ。
ただその分、人間関係をみるとパニック映画の醍醐味でる泥臭さやえげつなさがないので、物足りなく感じる人は多いと思います。
自分は、人間関係のドロドロさを観るにはちょっとしんどい気分だったので、気分よく脱出劇を楽しめました。
子役は、最近この子良く見るなと考えていたら、『ホステージ』『悪魔の棲む家』『ファイヤー・ウォール』等々に出演してた子でした。
楽しみにしていたフレディー・ロドリゲスは、早々と退場でちょっと哀しかったけど…
予告編ではもっと人物達に焦点があたり、事故前までが結構長いのかと思えたんですが、余分なことはほとんどなく、矢継ぎ早の展開でした。
脱出しようとする主人公達一行10人と、船長の指示に従い会場に残るその他大勢の人々、とすぐに住み分けが出来てしまっているので、こっちは黙って主人公達一行を追うのみ。
SFやらスリラーやらのパターンの、仲間内の裏切りや暗躍もないし。
この巨大豪華客船の、カウントダウンのパーティ会場とディスコの2箇所にしか、生き残りがいないっていうのもかなり不自然ではありますが、素直に主人公達の行動だけを眺めていればいいだけなので、楽といえば楽。
ここらへんが、話としての奥行きが無く物足りないと思う人には、この映画はつまらないものになってしまいそうだけど。
途中の展開も、ラストの結果も、ありきたりなパターンなんですが、素直すぎるせいか、結構楽しめました。
まぁ登場人物達があまりにも癖のない、いい奴ばかりだったから、どんでん返しや劇的な展開は初めからありえないだろうなって、期待していなかったせいもありますが…
映像で、オープニングのタイトルシーンの、客船をぐるりを回り込むカメラワークはとても良かったです。
まぁカメラというよりは、CG作製って言う方がいいかもしれないけれど。
巨大さや設備の豪華さも分かったし、なんとなく爽快さもあるし。
この大きさのが沈没するとなればどうなるんだろうという期待感も満点。
でも映画中で使う場所はごく限られたところだけなので、この広さを実感することも、その外から眺めた施設配置もほとんど活かされることもなかったのが残念といえば残念。
船やらなんやらCG多用しているので、水の上の炎とかもCGで合成しているのかと思っていたのですが、これは本当に燃やしていたとのこと。
ディランがホースを持って、燃える水面を潜り抜けるシーンがあるのですが、それは実際に行ったということです。
スタント使わないのも偉いなぁ。
あんな炎の中、飛び込むことなんて出来ないし、やっぱりCGだろうと、役者根性をなめたことを思ってました。失礼しました。
さて。
ようやく溜めにためた感想もこれで一区切りついたので、連チャンの更新もエンドです。
次回からは週に1回程度に戻ります。
また溜めてしまわなければ…ですが。ちと自信がない…
大晦日の夜。ローグ・ウェーブ(異常波浪)により豪華客船が転覆。
乗客たちの運命は…
’72年に公開された『ポセイドン・アドベンジャー』のリメイク作品。
ウォルフガング・ペーターゼン監督。
ちなみに脚本は『ザ・セル』のマーク・プロトセビッチ。
あー『ザ・セル』の続編なんてないのかなぁ…あの映像好きだったんだけど。
さて。この映画、脱出劇としてはとても面白かったです。
典型的な逃げ方ですが、なかなかスリルがありました。
沈没の仕方も、CG技術の進歩のせいか、すごく臨場感がありました。フラッシュ・ファイヤーとか電気の消え方とか沈み方とか諸々。
ただ、登場人物たちの背景は、人間関係も含めて、濃いように思わせて実はすごく薄め。
カート・ラッセル達の親子関係はともかく、他の人物の背景は、ちょこっとの台詞のやりとりだけで済ましてしまうし。
自分はカート・ラッセル演じるラムジー親子が主役かと思っていたんですが、どうやら主人公はいち早く脱出を目指すディラン(ジョシュ・ルーカス)が主役だったらしい。
前歴で軍にいたというような台詞があったように思いますが、アクションの合間での、ついでのような台詞のやり取りだったので、ここのところ聞き逃してしまった…彼がどうしてここまで有能なのかは、謎なままでした…
最初すごく胡散臭い奴と思っていたのですが、実はすごく責任感があっていい奴だったという…てか、ここまで献身的に、足手まとい的な仲間達を守ろうとする心がけは偉い。
最初の頃の出来事で、もっと利己主義で、無駄なことは切り捨てる人間なのかと思ってた。
基本的に胸糞が悪くなるような人間は全くいなかったです。
というか、かなり人がいい人ばかり。
この非常時にさえ、自分さえ助かればという考えを持つ人がいないのは素晴らしすぎ。
ただその分、人間関係をみるとパニック映画の醍醐味でる泥臭さやえげつなさがないので、物足りなく感じる人は多いと思います。
自分は、人間関係のドロドロさを観るにはちょっとしんどい気分だったので、気分よく脱出劇を楽しめました。
子役は、最近この子良く見るなと考えていたら、『ホステージ』『悪魔の棲む家』『ファイヤー・ウォール』等々に出演してた子でした。
楽しみにしていたフレディー・ロドリゲスは、早々と退場でちょっと哀しかったけど…
予告編ではもっと人物達に焦点があたり、事故前までが結構長いのかと思えたんですが、余分なことはほとんどなく、矢継ぎ早の展開でした。
脱出しようとする主人公達一行10人と、船長の指示に従い会場に残るその他大勢の人々、とすぐに住み分けが出来てしまっているので、こっちは黙って主人公達一行を追うのみ。
SFやらスリラーやらのパターンの、仲間内の裏切りや暗躍もないし。
この巨大豪華客船の、カウントダウンのパーティ会場とディスコの2箇所にしか、生き残りがいないっていうのもかなり不自然ではありますが、素直に主人公達の行動だけを眺めていればいいだけなので、楽といえば楽。
ここらへんが、話としての奥行きが無く物足りないと思う人には、この映画はつまらないものになってしまいそうだけど。
途中の展開も、ラストの結果も、ありきたりなパターンなんですが、素直すぎるせいか、結構楽しめました。
まぁ登場人物達があまりにも癖のない、いい奴ばかりだったから、どんでん返しや劇的な展開は初めからありえないだろうなって、期待していなかったせいもありますが…
映像で、オープニングのタイトルシーンの、客船をぐるりを回り込むカメラワークはとても良かったです。
まぁカメラというよりは、CG作製って言う方がいいかもしれないけれど。
巨大さや設備の豪華さも分かったし、なんとなく爽快さもあるし。
この大きさのが沈没するとなればどうなるんだろうという期待感も満点。
でも映画中で使う場所はごく限られたところだけなので、この広さを実感することも、その外から眺めた施設配置もほとんど活かされることもなかったのが残念といえば残念。
船やらなんやらCG多用しているので、水の上の炎とかもCGで合成しているのかと思っていたのですが、これは本当に燃やしていたとのこと。
ディランがホースを持って、燃える水面を潜り抜けるシーンがあるのですが、それは実際に行ったということです。
スタント使わないのも偉いなぁ。
あんな炎の中、飛び込むことなんて出来ないし、やっぱりCGだろうと、役者根性をなめたことを思ってました。失礼しました。
さて。
ようやく溜めにためた感想もこれで一区切りついたので、連チャンの更新もエンドです。
次回からは週に1回程度に戻ります。
また溜めてしまわなければ…ですが。ちと自信がない…