えいがのひ

映画の感想をつらつらと書いてます。

アンジェラ

2006-06-06 23:14:51 | 映画感想
映画『アンジェラ』

リュック・ベッソン監督。
全編モノクロ映像と、身長差がものすごくある主演二人、フランス語の滑らかな発音、という道具立てで、不思議な独特の雰囲気のある映画となっています。

ただ筋はありきたり。
天使ネタを使うならもっと捻ってくれないと…
ベッソン監督構想10年っていうから、どんな仕掛けが待ち構えてるのかとかなり期待していたので、とっても肩透かし。
テーマであるっぽい、「自分探し」っていうものもあまり響いてこないし…
これが新人監督の作品なら、次回はどんな感じの映画を作るのかなと、雰囲気だけでもかなり楽しめた映画になったんでしょうが、ベッソンときては、物足りないの一言。

それに「心が綺麗」云々言ってるわりには、二人の行動がどうみてもちぐはぐなんですが。
主演二人のキャラクターは、ちょっと変った性格付けではあるけれど、それだけで魅力的な、というにはもうちょっと何かが欲しい。
やるならいっそ、もっと滅茶苦茶なくらい奇抜なキャラクターの方が不思議空間が出来て良かったかもしれないけれど。
アンジェラ流の交渉というか、借金の借主に対しての態度は、絶対これからは命を狙われることになるだろうなってほどの、後先考えずの過激さってのも、なんか主題から外れる感じ。
うーん…てっきり、最後どんでん返しがあるものと思っていたんだけどなぁ…

アンジェラ役のリー・ラスムッセン。
身長180cm。すっきりと格好いいです。
いかにもなモデル立ちに、歩き方。さすがGUCCI専属モデルです。
主演のアンドレ役はコメディアンのジャメル・ドゥブーズ。
彼女との身長差は13cmとありますが、映画でみてると、ヒールの分もあるし、軽く20cm以上は差があるように見えたりして…
美女と野獣というにはオーバーですけれど、この二人のアンバランスさが、画面的に面白おかしい不思議な雰囲気を醸し出しています。
役者的には悪くない映画なんですけど…


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