去年の暮れから何度か足を運んでいた長野市 善光寺近くの松葉屋家具店。
ショールーム奥に土蔵があり、そのまた奥に通称『井戸端』と呼ばれている薄暗い古い井戸のある部屋がある。
店主の滝澤さんが子どもの頃からあったが、あまり近づかなかったらしい。その部屋も土壁が落ちたり、大きな地震で傾いたりとで何度か手直しをしてきたとのこと。
今回その場所を展示スペースとして使えるようと内装デザインの依頼を受けた。
最初に見せられた井戸端の写真。
噂どおりの面白い部屋。 けど問題があまりにも多すぎた。
店主の希望や使い道など話しをしているうちに、その部屋だけでなくそこに行くまでのアプローチも必要だと思い通路も手を加えることにした。
暗かった通路とその先に光が差し込む。
壁のお子さんが描いた落書きはそのままに。
部屋のほうはもっと薄暗かったので窓を取り付け光が差し込むようにした。
見どころは、画像にはないが井戸をそのまま残し鉄板を乗せて展示台となっている所。
あと、吹き抜け二階部分の土壁。
ちょっと時間はかかったけど気持ちよい空気を感じれる空間ができた。
この部屋の名前の表記は『 idobata 』となる。
idobataでは滝澤さんご夫婦の眼でセレクトされた古いモノが並んでいます。
そしてidobataには松葉屋家具店ショールームからのアプローチと裏の細い路地から出入りできるアプローチがあります。
善光寺界隈の裏路地散策しながらいろんなお店や景色など楽しむのもよいですよ。
idobataは5/28(土)よりOPENしています。
近くまでお出かけの際は是非足を運んでみてください。
今回、無茶なお願いを聞いて大工作業をしてくれた松葉屋家具店スタッフの須坂さん、
時々覗きに来てはウハウハしていたスタッフの池田さん、
最後の追い込みでお手伝いに来てくれたご近所の小林さん、
そして、こちらの一方的な意見でも信頼して最後まで見届けてくれた滝澤さんご夫婦に感謝いたします。
ありがとうございました。