野の花

ブログ小説、川柳、ジョウーク等です。

霧の月 138

2016-06-05 10:02:23 | 日記
私が嶺田にきいた。それは事件なのか、単なる失踪事件なのかと聞いた。嶺田は新聞報道でも分かっていないようだ。銀行員だから大金が絡んだ大型汚職の線と何らかの事件に巻きまれたかだなーと言った。私が銀行側のお金の損害額はどの位だろうかと聞いたが良くわからないと言った。職場ではこの栃木県の銀行員失踪事件を話すことにするよと云いその日は帰った。 つづく

霧の月 137

2016-06-05 10:01:24 | 日記
嶺田の話しは北関東の栃木県の足利西野台銀行の行員行方不明事件だろうと言った。そうだな、三年位前に栃木県でも有数な銀行の優秀な行員が夏休み明けから急に行方が分からなくなった。銀行側は行員が真面目で上席の行員だったため銀行内部で調査をした。最初は仕事上のトラブルであろうと見ていたようだ。しかし三月経っても現れなかった。ただ額面五百万円の小切手が消えていたらしい。それで警察に届け出てニュースになったと云うことだと言った。 つづく

霧の月 136

2016-06-05 09:59:40 | 日記
私は週末に新都心の小料理店のはなもみじで幼なじみの司法書士の嶺田雄一路と久しぶりに会っていた。その日、私は嶺田から奇妙な話しを聞いていた。話しの端緒は私が北関東辺りで大きな事件とか変わった話しを聞いた事はないかと言ったからである。嶺田は何故そんな話しを聞くのだと訝しがった。いや、職場で各地方の奇妙な事件を話し合う事になっているのだ。北関東辺りのなー。と私はその時言っていた。そうだな。あの事件があったなー。と嶺田の話しが始まった。 つづく

霧の月 135

2016-06-05 09:58:26 | 日記
私は久しぶりに茨城県出身で那覇市内で化粧品会社を経営している矢沢寛子に連絡をした。久しぶりだったが浅田さんの友人の瀬川さんねと云いいつかゆっくりお会いしましょうと言っていた。暫く静かな日が続いていた。やはり姉の事が気になっていた。 ーー前に送信した際の妹は姉の間違いでした。訂正します。
つづく

霧の月 134

2016-06-05 09:57:11 | 日記
私は浅田聡子に連絡を取り、週末に新都心の回転寿司屋でも行ってみましょうと言った。私は実のところ浅田聡子については良く知らない面が多かった。浅田聡子を知るには浅田聡子から紹介された友人や青海総合病院の人達に近づく方法しか無かった。私達が西沢渓谷辺りに行ってから早くもひと月が過ぎていたが別に変わった事は無かった。 つづく