――――――――――――――――――――――――――――――――――
【問題】子宮頸癌に比べて子宮体癌の特徴はどれか。
1.好発年齢が低い
2.分娩回数の多い人が罹患しやすい
3.早期発見率が低い
4.放射線療法が有効である
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【正解】
3.早期発見率が低い
【解説】
子宮に発生する主な癌についての比較を要求する問題.
2者の癌は好対照であるのが特徴.
子宮体癌と頸癌では,組織形が異なる.
子宮体癌は,内膜から発生する腺癌.一方子宮頸癌は大部分が,扁平上皮癌でわずか数%程度腺癌が含まれている.
頸癌はヒト乳頭腫ウイルス(HPV)により誘発されることがわかっており,HPV感染のリスクの高い人が要注意.
すなわち,性活動が活発な人,年代に多い.また,多産の人もリスクになる.日本では,近年子宮癌検診の普及で,異形成,上皮内癌といった早期の病変で対応ができるようになり,予後改善に一役買っていると思う.
現時点では,予防方法としては,細胞診の検査を受けるしかないが,HPVに対するワクチンが英国などではすでに,実用化されており,近い将来わが国でも導入されることになるであろう.
頸癌の治療方法として,まず,間質浸潤のない上皮内癌であれば,子宮頸部のみを切除する円錐切除が適応になる.これは,妊娠可能である.進行癌に対しての治療は,子宮摘出術,化学療法,放射線療法の組み合わせである.
一方,体部癌,すなわち内膜癌は,奥にあるだけに早期の病変をとらえるのが,頸癌に比較すると遅れる傾向がある.
難易度 ★★ 重要度 ★★
【問題】子宮頸癌に比べて子宮体癌の特徴はどれか。
1.好発年齢が低い
2.分娩回数の多い人が罹患しやすい
3.早期発見率が低い
4.放射線療法が有効である
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【正解】
3.早期発見率が低い
【解説】
子宮に発生する主な癌についての比較を要求する問題.
2者の癌は好対照であるのが特徴.
子宮体癌と頸癌では,組織形が異なる.
子宮体癌は,内膜から発生する腺癌.一方子宮頸癌は大部分が,扁平上皮癌でわずか数%程度腺癌が含まれている.
頸癌はヒト乳頭腫ウイルス(HPV)により誘発されることがわかっており,HPV感染のリスクの高い人が要注意.
すなわち,性活動が活発な人,年代に多い.また,多産の人もリスクになる.日本では,近年子宮癌検診の普及で,異形成,上皮内癌といった早期の病変で対応ができるようになり,予後改善に一役買っていると思う.
現時点では,予防方法としては,細胞診の検査を受けるしかないが,HPVに対するワクチンが英国などではすでに,実用化されており,近い将来わが国でも導入されることになるであろう.
頸癌の治療方法として,まず,間質浸潤のない上皮内癌であれば,子宮頸部のみを切除する円錐切除が適応になる.これは,妊娠可能である.進行癌に対しての治療は,子宮摘出術,化学療法,放射線療法の組み合わせである.
一方,体部癌,すなわち内膜癌は,奥にあるだけに早期の病変をとらえるのが,頸癌に比較すると遅れる傾向がある.
難易度 ★★ 重要度 ★★