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看護師国家試験対策 すらすらわかる解説集

看護師国家試験 既出問題解説集だよ~ん♪

93回 (2003年度) 午前 問題41(解説追加)

2008-02-07 09:25:53 | 国試問題解説
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【問題】
食習慣と起こりやすい疾病の組み合わせで正しいのはどれか。
1.脂質が多い-痛風
2.糖質が多い-胆石症
3.蛋白質が多い-肝硬変
4.摂取エネルギー量が多い-脂肪肝
 
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【正解】
4.摂取エネルギー量が多い-脂肪肝

【解説】
食習慣は大事な生活習慣です.疾病とも密接な関係があります.

脂質が多いのと関連があるのは,高脂血症,動脈硬化症,肥満,胆石症といったところでしょうか.

糖質の多のは糖尿病

蛋白質の多いのは,??

摂取エネルギー量の多いのは肥満や脂肪肝でしょうか.

脂肪肝は,肝臓に文字どおり脂肪が沈着した状態です.エネルギーの摂取過剰により生じます.ただ,他の原因でも肝に脂肪が沈着することがあります.例えば,アルコール,C型慢性肝炎でも脂肪沈着が生じます.また,エネルギー摂取過剰と正反対の極端な栄養不良でも脂肪肝になります.たとえば,神経性食思不振症といった摂食障害や開発途上国における飢餓などがあります.また,極端なダイエットもよくありません.

アルコール中毒のような大酒家は,酒ばかり飲んでいて,ちゃんと食事をしていない人が多く,そのような人は,アルコールと栄養不良の両方で,脂肪沈着が生じます.

脂肪肝は,超音波検査では,エコーの輝度が明るくなり,肉眼的には,黄色調になります.大酒家の解剖例で,まっ黄色肝臓を見たことがあります.

かって米国などで,肥満対策として,大量の小腸を切除するという手術が行われていたことがあった.確かに小腸からの吸収ができなくなるので,栄養摂取は少なくなるのですが,逆に脂肪肝や脂肪性肝炎が生じ,やがては肝硬変になってしまうということがありました.無理なダイエットは御用心です.

ちなみに痛風高尿酸血症の人になりやすく,プリン体の過剰が原因です.痛風発作といって,多くは足の第一趾に非常に痛い発作がおこります.


難易度 ★  重要度 ★★


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