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Product Design

このブログでは「もの」が持つデザインについて自分なりに考えたことを書き留めていきたいと思っています。

デザインの歴史3

2005-04-27 13:57:57 | Weblog
今回は1920年代から1940年代にかけての大量生産円熟期について見ていくことにしよう。
歴史をつづっているだけっていうのに対してそろそろ読んでくれている人も飽きてきたかもしれないが、僕としてはちゃんと押さえておきたいところなので許してください。

オーガニックなデザインの流行が終焉を迎えると、前衛芸術家の世界の中で盛り上がりを見せていた構成主義をモチーフとして取り上げることとなった。パリのアールデコ展でそれが一気に加速し、幾何学的なデザインが流行した。北欧でもモダニズムが派生し、アルヴァ・アアルトは安価なプライウッドを使った簡素な家具を発表した。また、スウェーデンのヴィルヘルム・コーゲも工芸とモダニズムを融合させていった。1939年のニューヨーク万博でアールデコはアメリカの大衆文化として開花した。アメリカではアールデコがさらに発展したストリームラインがブームとなって、1941年にMoMAの主催コンペである「オーガニック・デザイン」では戦後のアメリカデザインを担うイームズとサーリネンが受賞する。

構成主義
第一次大戦後のソ連に興り、西欧に広まった抽象芸術の流派。金属・ガラスなどの材料を使用し、機械的または幾何学的形態を重視して力学的な美を創造しようとするもので、建築・彫刻・絵画・工芸・舞台美術・宣伝美術などの造形部門で展開。(電子辞書:広辞苑 第五版 逆引き広辞苑より)

この時代に特筆すべき人などを以下挙げてみる。
・アールデコ(フランス)
 ルネ・ラリック、ピュイフォルカなど
・マシンエイジ(アメリカ)
 ウォルター・ドーウィン・ティーグ、レイモンド・ローウィ、ラッセル・ライトなど
・スカンジナヴィアン・デザイン1
 アルヴァ・アアルト、ヨセフ・フランク、ヴィルヘルム・コーゲなど

アールデコ
1920年代~1930年代 フランスを中心とするヨーロッパ、アメリカで広まった装飾様式。25年パリ開催の「現代装飾美術・産業美術国際展」(「アールデコ」展)が名称由来。アールヌーボー様式への反発から、直線的で、明快な色彩を特徴とする。ルネ・ラリックはアールデコ期のガラス作家の巨匠としてその名を知られている。また、この時期の銀器デザイナーとして有名なのがピュイフォルカである。

マシンエイジ
特にアメリカにおいて、デザイン、写真、建築、美術などジャンルを超えて、機械を明るい未来の象徴として称揚した、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時代を指す。工業デザイナーの第一世代と呼ばれるレイモンド・ローウィらによる流線型などのデザイン、フォートペック・ダムの写真が『ライフ』誌創刊号(1936)表紙を飾ったマーガレット・バーク・ホワイト、工場をひとつのモデルとし、ガラスや規格化された鉄骨などの工業製品を積極的に用いたインターナショナル・スタイル(「国際様式」。より具体的には、1920年代のヨーロッパで流行した、機能主義的な立場から試みられた形態文法を特徴とする建築様式のことで、特徴としては、無彩色・無装飾の壁面か、内部空間の自由な間仕切りが挙げられる)の建築、巨大な機械を精緻な筆致で描いたチャールズ・シーラーの絵画などがその代表とされる。1939年のニューヨーク万博で頂点を迎えた。



参照:BRUTUS4月15日号 株式会社マガジンハウス
   電子辞書・広辞苑 第五版 逆引き広辞苑
   http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/artscape/artwords/movement.html
   http://www.icoffice.co.jp/zukan/h_world5.htm#p_2
   http://www.g-orphee.com/
   http://jet.rocket3.net/review/58puiforuka/58puiforuka.html

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2 コメント

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Unknown (とくやま)
2005-04-28 01:06:16
ここ三回の歴史編、俺の知らないこと、たくさん出てきて、ふむふむと読ませてもらっているんだけど、できたらそこに向けるタツヤの視線も知りたいな。



・・・でも主観的なものを書くって、案外恥ずかしくもなるね。うん、じゃあ今度個別ででも話そうや。三年になったとたん会う機会もめっきり減ってしまったしね。



毎週、水土とここを楽しみに読ませてもらってっから◎これからも頑張れな。
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Unknown (なかつか)
2005-04-30 15:11:02
コメントさんきゅ!やっぱ歴史を調べてそこにおれがどんな考えを持つかってことが大事よな

!また一緒に飲みながらでもはなそうで♪
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