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ジャンプ高梨 決めるかテレマーク「まだ完璧でない」

2013-04-13 10:31:48 | 速報ニュース
ジャンプ高梨 決めるかテレマーク「まだ完璧でない」産経新聞4月13日(土)10時18分配信  手にしたクリスタルトロフィーが、カメラのフラッシュに瞬いていた。スキーの日本女子で初めてワールドカップ(W杯)個人総合優勝を果たした高梨沙羅(グレースマウンテン・インターナショナル)。「今季はびっくりするくらい良い流れで来られた」という。昨季1勝だったW杯で16戦8勝。身長152センチの16歳は、今や日本で最も金メダルに近い存在と見られている。

 躍進の要因を、本人はこう分析した。「少しずつ飛型点が出るようになった。まだ完璧ではないけれど」。着地でテレマークを決められるか-。ポイントは明確である。

 ジャンプ競技は飛距離点と飛型点の合計で争われる。テレマークが入らないと飛型点は審判員1人当たり最低でも2点の減点。60点満点中6点以上が引かれることになり、ソチのノーマルヒルと同じK点95メートルの台なら飛距離換算で3メートル以上の点数となる。

 課題が浮き彫りになったのはW杯最後の2戦だ。いずれもサラ・ヘンドリクソン(米国)を飛距離点で上回りながら、飛型点で逆転を許し優勝をさらわれた。原因はいくつかある。まず、ヒルサイズ近くまで飛ぶと雪面の傾斜が緩やかになり、足を出しにくくなる点。もう一つは、高梨が着地の衝撃の繰り返しにより膝から下に痛みを抱えていたことだった。

 全日本スキー連盟関係者によると、足の負傷で試合に出られない女子選手は世界で約50人に上るそうで、高梨も大事を取って帰国後、国立スポーツ科学センターで検査を受けた。幸い骨に異常はなく、休養を採れば回復できる状態だという。

 横川ヘッドコーチは指摘する。「テレマークは練習すればうまくなる。ただ、怪我をさせないようにしないといけない」。入念に、細心の注意を払って。大きな期待を背負って準備が始まる。

 ソチ五輪開幕まで13日であと300日。プレシーズンをほぼ終え、ソチへの課題が見えてきたいま、活躍が期待される日本勢の現状を紹介する。

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