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聴刻堂日乗

やがて男は静かに

男には飲まずにおれない夜がある。

忘れてしまいたい事や
どうしようもない寂しさに
包まれた時に酒を飲むのである。

何カッコつけてんのん。
毎日飲んでるくせに。

そうなのである。
たとえ毎日飲んでても、
飲みたい夜もあるのである。

そんな大したことがなくても
飲まずにおれない夜もあるのである。

飲んで、飲んで、飲まれて、飲んで。
やがて静かに眠るのである。

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