映画「羅生門」。
小津安二郎の次には黒澤明。
比べるわけではないけれど。
こちらの方が普遍的な作品と思う。
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞。
アカデミー賞で名誉賞を受賞した。
つい保身に走ってしまう人の弱さ。
それは万国共通に理解し易かろう。
原作がしっかりしてる。
芥川龍之介だしね。
原作の小説は「羅生門」じゃない。
「藪の中」という小説の方だ。
1950年に製作された映画だけど。
今の人が観ても楽しめると思う。
ただ、この70年で変わったこと。
人は平気で嘘をつくようになった。
「これほど恐ろしい話はない」
羅生門の下で恐れ慄く僧の目には。
今の世の中はどう映るんやろなぁ。