【シネマティックな人々】
終戦直後の日本を舞台にしたハリウッド大作「終戦のエンペラー」(ピーター・ウェーバー監督)は、ある日本人プロデューサーの熱い思いから生まれた映画だ。
作詞家、舞台演出家としても知られる奈良橋陽子さん(66)は、最近では「ラストサムライ」「バベル」などで日本人俳優のキャスティングディレクターを務めるなど、ハリウッドでも活躍している。
「日米がどうやって平和を築いていったかを映画にしたかった」と力を込める。
(藤井克郎)
「映画を作るとき、なんで今この映画をやるのか、というのは常に考えます。
現在、世界中あちらこちらで平和が構築されていないのは、戦った国との間で文化的な理解が十分ではないからで、その結果がテロにつながっていく。
でも最初に文化交流があったらそうはならない。
日本とアメリカが戦後、友好関係を築き上げたのは、最初の一歩が理解で始まったからだと思います」と、奈良橋さんは「終戦のエンペラー」の製作意図について語る。
この作品は戦後、日本を占領した連合国軍最高司令官のダグラス・マッカーサー元帥から真の戦争責任者を探すよう命じられた実在の人物、ボナー・フェラーズ准将が主人公。
日本の政治家や皇室関係者らと接触しながら困難な任務を遂行しようとする姿とともに、日本人女性との恋模様も描かれる。
フェラーズをマシュー・フォックス、マッカーサーをトミー・リー・ジョーンズが演じるほか、日本人役で初音映莉子、西田敏行らが出演している。
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