議会への登院を発表するアウン・サン・スー・チー氏=深沢淳一撮影
【ヤンゴン=深沢淳一】ミャンマーの民主政党・国民民主連盟(NLD)を率いるアウン・サン・スー・チー氏は30日、ヤンゴンの党本部で記者会見し、4月の上下両院補選で当選した自身を含むNLDの41人が5月2日に初登院し、宣誓を行ったうえで正式に議員に就任すると明らかにした。
NLDは、軍政が定めた憲法の護持をうたう宣誓文の修正を求めていたが、妥協する形となった。
NLDは30日、党の最高決定機関である中央執行委員会で対応を協議した。その後会見したスー・チー氏は「国政参加を切望する国民の声や、少数民族政党と他の民主政党からの議会参加への要望を踏まえ、宣誓の受け入れを決定した」と述べた。
スー・チー氏らは当初、4月23日に初登院する予定だったが、旧軍政時代の憲法を保護する内容の宣誓文に反発して登院をボイコットした。だがその後、有権者や与野党議員からは登院拒否への不満の声が強まり、NLDは国会が今週中に会期末を迎えるタイミングで妥協を迫られた。下院補選に当選したNLD幹部のウィン・テイン氏は「7月の次期国会まで問題を先送りすると、有権者はNLDに失望する」と語った。
(2012年4月30日18時27分
読売新聞)
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