増田カイロプラクティック【読書三昧】

増田カイロプラクティックセンターのスタッフ全員による読書三昧。
ダントツで院長増田裕DCの読書量が多いです…。

おあとがよろしいようで

2005-05-01 12:26:09 | 小田桐修二(三協カイロプラクティック)
写真集 おあとがよろしいようで―東京寄席往来 (ちくま文庫)
橘 蓮二,高田 文夫
筑摩書房

このアイテムの詳細を見る

本落語家や漫才師、 曲芸師など、 いわゆる芸人の写真集である。
撮影場所はそういう人達の仕事場、つまり寄席やホールの楽屋である。
若手から大看板まで、 また、 所属する団体(落語界は諸事情により幾つかの団体に分かれ、テレビなどを別にすれば、 通常それぞれは同じ寄席で一緒に興行することはなく、 ローテーションを組んでいる。 また、 寄席に出ることが出来ず、ホールをでのみ演じている団体もある)に関係なく撮っている。 撮られる師匠達がレンズを全く意識していない。 こうしたよく写真を撮れたものだ。

ネタ帳を見ている写真<自分の高座の演目を考えているのだろうか>、数人で談笑している写真<話題はなんだろう> 袖で出囃子を待っている写真<頭の中に何が去来しているのだろう>、高座から戻って緊張が解けた写真<今日の出来はどうだっただろうか>、 思わず問いかけたくなる。
様々な顔がどれも味わい深い。人間国宝の柳家小さん、 古今亭志ん朝、 春風亭柳昇、 桂文治、 江戸家猫八、 古今亭右朝、 林家正楽、 桂三木助など、ここに写されている方でも既に亡くなっている方も多い。

もし、 寄席に行くことがあれば、 落語や漫才だけでなく太神楽、 紙切りなどもしっかりご覧頂きたい。 テレビの画面からは絶対伝わらない、 真剣味と気迫を感じられるからだ。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 薬でなおらない成人病 | トップ | スローカーブをもう一球 »

小田桐修二(三協カイロプラクティック)」カテゴリの最新記事