子どもが野菜嫌いで何が悪い!幕内 秀夫バジリコこのアイテムの詳細を見る |
タイトルを読んで賛成する人、反対する人にわかれるのではないでしょうか?
「バランスのとれた食生活をしましょう」
「何でも好き嫌いなく食べさせましょう」
「野菜をたべましょう」
これは何の根拠で誰に向けての発言なのでしょうか?
ピーマンを食べなかったから病気になった子がいるのでしょうか?
子供が好き嫌いなくバランス良く食べるように、お母様たちは料理の味付けを工夫したり、すりおろして形を変えてみたり苦労を重ね、しまいには頑張り過ぎてノイローゼ気味になる人もいるようです。
また、「残すんじゃありません」など言われ、楽しいはずの食卓が台無しに、なんてこともあるようです。
「バランスよく」を意識しすぎて、栄養素の計算を合わせただけの変な給食メニューも問題になっています。
著者はこのような現実に対し、子供の食生活について野菜についてだけでなく広範囲にわたり言及しています。
子供は大人よりもセンサーが敏感、本能で生きているとでも言いましょうか、食べるべきもの、食べないほうがよいものが分かっているのです。教科書通りではなく本人にとっての正しい選択をしているだけなのです。ですのでそれは偏食ではない、といっています。
虫や動物も同じです。これを食べると危ない、自分にとっては毒である、というものには手を出しません。子供も同じようになぜかわからないけど「何となく嫌な感じ」がするのです。
野菜を無理やり食べさせることよりも、食生活ではもっと気をつけなければいけない点、正さなくてはいけない点がたくさんあります。
著者のおすすめ「食生活改善十カ条」が最後に述べられています。
簡単にまとめると、
外でよく遊びおなかを空かせ、よく食べる。おなかが空いたら、水や麦茶、おにぎり、いも、とうもろこし、せんべいなどのおやつをはさむ。朝食はご飯とみそ汁をしっかりとる。
食事については細かく書いていますが、基本的には子供用に作る必要はなく、大人用に作ったおかずで食べられる物を一緒に食べさせる、程度に考える。
上記のように書かれています。
「昔の生活」という感じですね。
うまくまとめられませんが、この本を読むとお子様の偏食の悩みから解放されること間違いないと思います。
ちなみに我が家では嫌いなものは食べずに育ってきました。人参を食べないなら他の食べ物で補えばいいじゃない、というスタンスです。ですので私も著者の考えに賛同できますが、大人になると人付き合いもありますので「嫌いだけどどうにか食べられる」程度に原因となる点は治療しておいたほうがよいでしょう。
本書は待合室に置いています。お子様の偏食でお悩みの方、子供の頃野菜嫌いだった方、ぜひ読んでみてください。
(佐藤 記)