増田カイロプラクティック【読書三昧】

増田カイロプラクティックセンターのスタッフ全員による読書三昧。
ダントツで院長増田裕DCの読書量が多いです…。

天才は冬に生まれる

2005-05-01 12:40:04 | 小田桐修二(三協カイロプラクティック)
天才は冬に生まれる (光文社新書)
中田 力
光文社

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著者は現在新潟大学の統合脳機能研究センター長・教授である。 その前はカリフォルニア大学で脳神経学教授の職にあってMRIの開発に携わり、 ファンクショナルMRIの世界的権威である。
本書によると、 天才といわれる人は寒い月に生まれた人が多いという。 本書では、 12月生れ-ニュートン、 ケプラー、 ハイゼンベルク、ラマヌジャン、 ノイマン、 1月生れ-ホーキング、 2月生れ-コペルニクス、 ガリレオ、 3月生れ-アインシュタイン、 が紹介されている。その中で私が最も興味を持ったのは、 ラマヌジャンという人物である。 世の中にはこのような才能を持った人もいるのだ。 数学をはじめ、理科系の科目が全くダメな私には(さりとて、文系がまともということでももちろんないが)もとより彼の業績の偉大さや価値など理解のしようもないのだが、そのエピソードを本書で読むだけでも真の天才とはこういう人のことを言うのだと納得してしまう。ラマヌジャンのことは『天才の栄光と孤独』(藤原正彦、 2002年)にも書かれているので、 機会があればこちらも読んでみたいと思っている。
で、 「なぜ天才は冬に生れるか」である。 それを解くには「脳の渦理論Vortex Theory of The Brain」という理論がキーとなるのだが、 本書では最後で僅かに触れられているだけである。著者の別の本も読まれることをお薦めする。こちらにもう少し詳しく(とはいっても一般読者に理解しやすいようにごく簡略にではあるが)解説されている。 これを読み、 18世紀のイギリスの経済学者アダム・スミスが彼の著モWealth of Nationsモ(『諸国民の富』あるいは『国富論』と邦訳されている)の中で、 ただ一度だけ使っている言葉、 モinvisible handモ(「神の見えざる手」と邦訳されていたような・・・)を思い出した。

コノ ホンハ マスダセンセイ ヨンデイル カノウセイ アルナァ。
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