
翻訳家の仕事は資格が入りませんから、デビューしたその日から翻訳を活動することは現実的に問題がありません。しかし、実際は実力がなければ顧客から依頼されないので、翻訳家の多くは勉強を重ねてからデビューを果たしたのです。
資格試験を勉強するよりも、翻訳家にとって何が必要なのかを考えて取組みましょう。第一に英語のリスニングとスピーキングの勉強は、翻訳家の仕事だけに集中するならば特に勉強する必要ありません。
翻訳の仕事は、原稿を読み解いたり、翻訳文を推敲したりすることに数日も費やす作業がよくあることですから、リーディングのスキルを強化しないことには何の翻訳も出来ません。時々にリスニングなど翻訳に必要のない勉強に集中してはならないのは、翻訳プロが覚えるべき英単語の数を考えると納得できます。結論から言ってしまうと、一人前の翻訳者は最低でも3万語が必要であり、収入を増やすなら5万語ぐらいが求められます。なお且つ英語の文章読解力とライティングのスキルも問われますから、英会話に費やす時間は一瞬たりともないことは想像に難くないというわけです。
通訳など他の分野にも挑戦する予定がないなら、翻訳作業に特化したスキルを磨きましょう。例えば実務の傍らで語彙力を高めさせるには毎日数時間は確保しなければならいので、余計な取り組みに気を取られないように注意するべきです。
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