Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

Kent Shiraishi(ケント白石)の予言

2015年09月25日 | 世界で通用するArtistになるために学ぶ!
Kent Shiraishi(ケント白石)の予言
皆様は一度でも8K-TVを見た事がありますか?
3000万画素以上の情報を持つ画面です。
立体感も精細感も半端じゃないです。


今年に入って、8K-TVのデモ機を見る機会に恵まれました。
しかも僕の画像を映して見れたのです。
これはとても貴重で大切な経験でした。
なぜなら、この経験で僕は発想を大きく変えたからです。

8K、4K、フルハイビジョンの3台をその場で比較しました。
まず最初に8Kをいきなり見ましたが、その精細さ、立体感の素晴らしさに言葉も出ないほど感動しました。まさに「そこに在る」と言った感じです。
8Kに映った自分の作品を見て、こんな美しい絵が見れるなら生きてて良かったな~そう感じまして、
おもわず涙が出そうになりました。
(#^.^#)
それから同様に4Kで見ると、かなり画質が落ちて見え、立体感も乏しくなります。
ましてフルハイビジョンの一般TVで見ると、
もはやこのレベルで写真を見るのは、音楽で言えば、レコード時代に戻る様な感覚でした。
フルハイビジョンが世の中に出てからまだ何十年も経っていないのに、
なんて科学の進歩は早いんだろう!思わずそう感じて唸ってしまいました。

さて、僕の予言ですが、
8K-TVが世の中に出て、数年後に一般家庭に普及するようになれば、
写真や広告の世界は全て大きく変わる、すなわち大変革するはずです。
当然ですが、僕ら写真家も発想を今から変えなければ、
わずか数年先の世界で戦えないと思います。


3年後にせまる8K時代に向けて、
僕が一番拘るのは画質、クオリティです。
そして色。やはりこれはとても大切だと実感しました。
今撮った写真が8Kで見てもらえるか?
8Kで鑑賞出来るクオリティがあるか?

これから世界に出ようと考えている皆さんは、
今の現状で発想してはいけないと思います。
先んずれば人を制し、遅れれば人に制される。
日本が世界でもっとも早く8Kを作るのですから、
我々写真家も世界で最初にそれに対応した発想を持つべきです。
少なくとも僕はそうします。
僕のこのブログを読まれている高い意識を持った皆様も、
どうか今から発想を変えて下さい。
きっと僕の予言通りになるはずですから…。

さて、ここで一昨日の夕方撮影した丘の写真をご覧下さい。


"The Sunset"
23.09.2015. 5 P.M. Biei in Hokkaido,Japan.
Camera:SONY α7R II (ILCE-7RM2)
Lens  : SONY FE 70-200mm F4 G OSS SEL70200G
Lens focal length : 70mm.
F16. SS 1/6 s. ISO-100. WB=Manual.
Not use a tripod.

刻一刻変化する光を捉え、手前の「すすき」の分量を微妙に調整しながら構図を決める。
何もせずカメラ任せに撮るなら、空は白く飛んでしまう。
あるいは逆に夕焼け色を美しく表現しようとすると、手前の景色が露出不足になる。
多くの方は後から現像でシャドーを持ち上げるかもしれませんが、それでは画質に影響する。
8K時代に対応出来ないクオリティになるかもしれません。

そこで今回はハーフNDフィルターを夕焼けに掛けました。
そして色を現場でEVFを見ながら調整して、
ほぼ僕が見ている情景を再現しました。
一緒に同行していた3名のお客様が、
EVFの色と実際の風景の色を何度も見比べては驚いていました。
「ここまで現場で再現出来るんですね~」
そう話されたのが印象的です。

さてそんなわけで素晴らしい作品になったと思ったのですが…。
世界の写真サイト「500px」に投稿しましたら、
直ぐに「売って欲しい!」とオーダーメールが来ました。
しかし・・・
まだ僕は8Kを持っていないので、まず4Kで確認しました。
あれ?っと思いまして、今度はiMac5Kで確認しました。

そして結果は・・・やはりダメでした。
何万円もする高価なハーフNDを使いましたが、所詮ガラスはガラスです。
高級レンズの前にそんな物をつけますと、色はともかく、
画質のクオリティは相当に落ちます。特に精細に欠けますし、
ゴーストも発生しています。
何のために4000万画素を超えるカメラで撮ったのか???
科学的に考える必要があります。

ということで、この作品は没になりました。
しかし幸いにも、ほぼ同時に別な方法でも撮影していました。
その作品をマルチホワイトバランスで現像すれば、そこまで画質を落とさずに済むはずです。
しかも色はこの作品を見本に出来ます。
そういう意味では現場で色を決めるこの作業も無駄ではありませんでした。

いずれにしましても、3年後の8K時代はもうすぐです。
フルハイビジョンの画面が約200万画素。
4Kは約800万画素。
そして8Kは3000万画素を超えます。
4Kと実際に見比べるとその差は想像以上に大きいです。
今現在4Kを見ても買わなかった人は多いでしょうが、
きっと一度でも8Kで写真を見たら、また実際の放送が始まったら、
多くの方が8Kを購入されるでしょう。

僕達写真家もそういう現実的な未来を見据えて撮影と現像をする必要があります。
最近僕に対して、
「画像は写真でない、プリントして写真だ!」などと書いて来た写真家達が、
果たして5年後も同じ事を言いますでしょうか?
(#^.^#)
まあそんな連中の事はどうでもいいですが、
世界の写真家に遅れず一歩先に進むためにも、ぜひ頑張りましょう。
少なくとも僕はそう考えてこれから行動します。
(#^.^#)
最後におまけでもう一枚、早朝撮影した写真をご覧下さい。


「雲海の始まり」
"The beginning of the sea of clouds"
You look at the top and bottom of the sea of clouds.
I have taken this before sunrise.
After this a few minutes, clouds covered everything.
Early morning.Biei in Hokkaido,Japan.
Camera:SONY α7R II (ILCE-7RM2)
Lens  : SONY FE 70-200mm F4 G OSS SEL70200G
Not use a tripod & filter.

日の出前に撮影しました。
雲海の上下が見えています。
この作品はハーフNDはもちろん、何もフィルターは使っていません。
そんな物を使わないで、僕の眼で見た情景に限りなく近づけています。
この後数分後に、全てが雲海に包まれました。

ちなみにこの作品は画質的には8KでもOKだと思います。
今まで以上に、眼の前の情景を再現して、
その存在感を8Kで見せたい!そういう気持ちです。
だからクオリティの高い作品を創作したい。
頑張ろう!
(#^.^#)
追伸:
早速質問が来ました。
「ケントさんの言う変革が良く分かりません。8Kになったら写真家にとってどう変わるのでしょうか?何か例をあげて書いて下さいませんか?…」

良い質問ですね!
分かりました、一つの例を書きます。
4Kムービーが撮れるカメラでは「4Kフォト」というのがあります。
ようするに映像の一場面を写真にする事ですが、約800万画素あります。
例えば動く被写体なら一番良い瞬間の写真を選べます。
ですから人気があります。

ただまだ800万画素ですから、高級カメラの画質には及びません。
しかし8Kになりますと、「8Kフォト」は3000万画素を超えるでしょう。
そうなりますと、色々な分野で写真を撮る必要が無くなります。
スポーツなら一番良いシーンを確実に映像で撮れますから、
そこから「8Kフォト」を取り出せば良いだけです。

これはあくまでも例として簡単に書きましたが、
現実的にプロ写真家は淘汰されるようになるでしょう。
要するに、飯の食えないプロ写真家が増えるでしょうし、
アマチュアの写真に対する考え方が大きく変わる可能性もあります。
なぜなら、人は簡単に出来る事に移行するからです。

ハッキリ言いまして、下手な写真なら、8Kの映像から切り取った方が良いという事になります。
それから半端なHDR写真とか、下手な加工作品はとてもとても8Kで見れたものじゃない。
それほどに8Kの表現力は素晴らしいし、魅力的です。
そして間違いなくいずれ世界中に浸透するでしょう。

ですから写真家を続けるなら、そういう未来を見据えて、
どうすべきか良く考える必要がある。
少なくとも僕はそう思っています。
(#^.^#)
ケント白石
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