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えんじゃけん

「十二夜」串田和美演出

今日は今年の初観劇。

「十二夜」を見てきました。

結構,笑えるシーンもあると思うのですが,

周りでは私一人笑っていたり・・・(汗)

 

 

ねたばりあり!なのでご注意を。

 

 

今日は2階席から見たのですが,最初がものすごくきれいでした。

幕越しに本当に地平線の見える砂浜にいるような錯覚に陥るような・・・。

串田さんの舞台美術っていつも詩的で美しいなぁと思います。

串田さんお得意(?)の劇中劇って感じのお芝居でした。

恥ずかしい話,この「十二夜」ってかなり有名なお話らしく・・・。

私,シェークスピアってなんか固い気がしてあんまり見ようって気にならず,

・・・まぁ,食わず嫌いって説もありますが,だから初見でした。

 

あんまし感想を書きすぎると,自分の中で感じたものから遠ざかってしまう気がするので,

あまり書かないでいようと思うのですが,でも,最後,泣きそうになりました。

最後に串田さんのナレーションが入るんですけどね。

それを聴いてすごくジーンときてしまいました。

パンフレットを途中で少し読んでしまったので,そういう観点で見てしまった部分も

あるのかもしれないけど,長い時の中にはいろいろな出来事があって,

そして,その長い時があるからこそ,人は前に進んでいけるものだと思います。

 

人は苦しみからいつかは必ず抜けられるもんなんですよね。

どんなにどん底でも。

あの喪に付していた婦人のように。

今回は片思いがいっぱいの舞台で,どうにもなりそうにないじゃん!って感じだったものが,

時がたつにつれて,関係が変わっていって,なんとなくハッピーエンドをむかえ。

その時だけを見つめていると,どうにもならない気持ちになってしまうものだけど,

時はいろいろなものや状況を変えていくんですよね。

今(苦しみ)が永遠なんてありえはしない。

それも突然,恋をするかのように幸福も突然訪れることが多いように思います。

「福は忘れたころにやってくる」みたいな感じに。

 

そういったことを自分は強く感じたのかなぁ。

だから,やっぱ串田さんって優しい人だなぁなんて思いながら見ていたのでした。

この舞台は,串田さんからみんなに贈るエール的舞台だなぁって。

辛いことがあっても2011年も頑張れ!

傷ついても時がかならず,心を癒してくれるからねって。

みんなそうやって生きてきて今があるんだよって。

あ~,やっぱ串田さん,好きだなぁと思ったのでした。

って,私の中の串田さん像なんですけどね!

串田さんに対し,妄想がすごいかもですね・・・

自分に都合がいいように変換されまくっているような・・・

まるで,芝居の中の登場人物の一人のようですね,自分!(大汗)

 

あとは,松さんのことを言えば,一人二役,さすがです。

それも同時に二役が出演するシーンもあって!

串田さん,松さんにこういう役させるの好きだよなぁ。

セツアンの善人も一人二役みたいなことしたし。

しかし,同時登場させシーンには本当に驚きです。

変な小細工なしで,演技で勝負!って感じです。

でも,とっても自然で・・・それが舞台の面白いところだなぁと思いました。

あれが日常でされると「????」って感じなんでしょうけど,

舞台上では全く自然で二人が同時に登場しているように脳内変換されました。

 

きっともっともっと笑っていい芝居なんだろうなぁと思います。

いっぱい笑って楽しい年明けを!

そんなメッセージも私は受け取ったのですが,考えすぎかなぁ。

とにかく役者さんたちともっと一緒に楽しんでいい舞台。

音楽にお芝居に緊張せずリラックスして見てほしい舞台だと思います。

 

ぜひ役者さんたちとの空間を一緒に楽しんでください。

たくさん笑って楽しんで,そして,いい一年のスタートをきりましょう!

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