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えんじゃけん

「NHK日曜美術館30年展」

今日は久しぶりの上野公園でした。

私が今の地にきて、出発点の土地といっても過言じゃない場所です。
今日は何をしに上野へ行ったのかというと、
「NHK日曜美術館30年展」を東京藝術大学大学美術館に見に行くためです。
東京藝大って上野公園にくっついてるんですよ、はい。

まずは上野の駅に降りて地下を通っているとき、まず発見しましたよ。

「役者魂!」!!!


私がいきなり「あっ!!」と叫んだものだから、一緒に行った人は
「何々??」とキョロキョロしてましたが、役者魂のポスターだと
分かると「なんだ。」って顔で苦笑いしてました。
まずはそこで撮影してから公園へと向かいました。
すると随分雰囲気が変わっていました。
商店は閉まり、映画館はなくなり・・・・。


商店のシャッターがしまってます。
平成15年8月31日建物改築のために閉鎖と
貼り紙がありました。・・・15年って一昨年だよね?!


映画館の宣伝用の看板はとられて、そのまま穴が開いた状態になってます。
ここの看板は昔懐かし手描き看板だったんですけどね・・・。

アメ横入り口の大きなビルもなくなってやけに見通しよくなってるし。


アメ横入り口は、昔のゴチャゴチャ感がなくスッキリとした入り口に。

もう、何年来てないんだろう。
そんな変わった町並みを横目に美術館へと向かいました。
連休とあって、人が多い多い。
あと、桜並木通りがかなり整備されていて、昔はテントなんかが
貼られたりしてたんだけど、それができないように見通しがすごく
よくなっていました。
上野のお山って雰囲気がなくなっていました。
ちょっと寂しかったです。

さて、美術館ですが、少し入場制限がかかってました。
でも、5分ほど待ちで入ることができました。


東京藝術大学大学美術館

中は随分の人で混んでいました。
絵の横にはその作者と題名のパネルだけでなく、
日曜美術館でその絵について話をされた人の紹介と
その話の内容パネルが一緒にはられていました。
その中には、手塚治虫、東山魁夷などもう亡くなった有名人の
名前があったりしました。
そして、その当時放送されたビデオも流されていました。
人が多い関係上、パネルやビデオはじっくり見ることはほとんどなく、
絵を中心にさっさと見ました。
絵だけでも有名な絵が勢ぞろいなので見ごたえありましたよ。

その中には、昨日見に行った丸山美術館にあった丸山スマさんの
作品も二点ありました。
美術界でもそうだけど、いろいろな美術展を見ていると、
いろいろ繋がってきて面白いんですよね。
旅行もそうだけど。
何かしら繋がってるんですよね。

岡本太郎さんの作品もありました。
岡本太郎さんはアトリエ訪問ってコーナーに出演したらしく、
そのビデオだけはちょい見をしました。
するとね、さすがは岡本太郎!
面白いことを言っていましたよ。
絵を描くときは、目標をもたずに描く!と話してました。
感じたまま思いつくまま(インスピレーションで)描いて、
「こんなのは絵画じゃない」と人からも、そして自分も
そう思うようなそんな絵が書きたいといってました。
私の今の職業は目標を持つこと、人に目標意識を持たせる
ことを重視する職業で、それが苦手な私はその関係の本を
今読み漁っているんだけど、その岡本さんの話を聞いて、
すこし気が楽になりました。
目標があることがいつもプラスとは限らないんだよなって。
インスピレーションで動くってのも大切だよなぁって。

あと、丸山スマさんのビデオも見ました。
スマさんは出てなくて、丸山俊さんがスマさんのことを話す
映像が出ていたんですけど、絵を集中して描いているスマさんに、
俊さんが、「そろそろ休憩をとっては?」みたいなことを
気遣って声をかけたんだそうです。
するとスマさんは「絵なんて遊んでるのと変わらないから
休憩なんかいらないよ。夏の農作業のことを考えたら、
絵を描くことくらい楽なことはない。」みたいな話をされたそうです。
スマさんの絵は非常に自由奔放な感じで、俊さんも言っているけど、
いったいどこからそんな色合いが思いつくの?といった色を使って
描いているんですよね。
きっと思いつくままに筆を進めたんだろうけど。
そういう点では岡本太郎とも通じるところがありますよね。

仕事柄、自分、目標を意識するのは大切だけど、
目標なしに、行き当たりばったりで進んでいくそういった
エネルギーの部分も大切にしていこうと思えました。
ありがとう、岡本太郎!
そういう意味では、今回、この美術展に行けたことは幸運だったなぁと。
たまたま無料券をもらってそれで行くことになったんですよね。
はい、行き当たりばったりです。
最近、私、美術の方はほとんどチェックしてなかったから。
これを機に少し、美術展にも足を運ぼうかなぁと思いました。

高島野十郎って人は「展覧会に行く時間があるのなら、私は雪山や
野原に行って絵を描いていたい」と言ったらしいけど、それも
かっこいいなぁとは思うけど、私はまだまだいろいろな作品、
そしていろいろな人に会いたいので、展覧会に足を運びます。

帰りに他の館で「G(グッド)マーク50年」展をやっていたので、
それも覗いて帰ってきました。
ウォークマンやニコンF、プレイステーションなど陳列されていました。
そして、驚いたのがKOKUYOのノート。
あれもGマークなんですね。
ま、確かに行数や行幅とか分かりやすいデザインになっているよね、
邪魔にならないデザインで。

そのあとにアートショップみたいなところがあって、
そこでは、美術書はまぁ当たり前として、藝大に在学中の人の
作品を展示販売していました。大学教授のものもあったな。
結構、私的には衝撃でした。
でも、そうやって学生でも売れるくらいの実力があるってすごいよね。
もちろん、全員が全員、そこに陳列できるってわけではないようでしたよ。

そのショップの片隅に、にガチャポンがあったんですよね。
なんのガチャポンだろうと近づくと、「石膏デッサン入門」!
アリアス、マルス、ヘルメス、モリエール、ブルータスなどなど。
懐かしい石膏像がガチャポンになってるではないですか。
ということで、やりましたよ、ガチャポン。
私は「メヂチ」が出ました。


メヂチ。後ろに焦点があってしまった。

一応、美術を学生のときにやってた端くれとして、石膏デッサンは
やったんですよね。

岡本太郎さんの言葉を聴いて、学生の作品を見て、
石膏ガチャポンを見て、自分の学生時代を思い出しました。
もっと、感覚を大切に生きていたころを・・・。
今は形や常識にとらわれすぎてるのかなぁと思いました。
思いついたらすぐ動ける、そんな状態にしておきたいです、
自分の気持ちを。
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