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えんじゃけん

「風神雷神図屏風」宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造

10月1日に出光美術館に行きました。

この日のブログに東京駅のトイレの話しか書いてなかったことを
思い出しました。この日のメインは東京駅のトイレではなく、
この出光美術館に行ったことだったっていうのに。

出光美術館で何をやっていたかというと、
「風神雷神図屏風」宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造
という展覧会を見てきました。
9月9日(土)~10月1日(日)までやっていました。
「66年の歳月を経て、琳派の三巨匠が描く
風神雷神図屏風が、この秋、出光美術館に集う。」
ってことで、見てまいりましたよぉ~。

私は風神雷神の絵が好きだったんですけど、何年か前に国立博物館で
見たときに・・・・なんか思ってるのと違うなぁと感じたんですよね。
けど、その理由がこの展覧会ではっきり分かりました。
私が博物館で見たのは光琳の作品だったんですよね。
私が好きと思っていたのは宗達の作品だったってことが今回分かりました。
年代を追うごとに、神はかみらしさを失っていくんですよね。
人間らしさを増すというんでしょうか、ユーモアが出てくる。
それと、宗達の風神雷神がノーマルな姿かと思いきや、
そうでもなくて、他のスタイルのものもあったんだなぁということが、
今回の展覧会を通してわかりました。
光琳は宗達のを、抱一は光琳のを真似をして描いたのでポーズとかは
光琳と抱一のものは宗達のものに似ているんですけどね。
中国やインドがルーツとされ、日本では古来、経巻などに登場。
京都・蓮華王院(三十三間堂)には鎌倉期の彫像もあり、
宗達はその造形を参考にしたと考えられているらしい。
三十三間堂かぁ、学生の時に行ったけど、風神雷神図屏風のモデルがここに
あったとは・・・次回に京都へ行くときは是非立ち寄ろう。

んで、展示の仕方に問題があったのか、それとも見る側の心構えの
問題なのかは分かりませんが、屏風の絵よりもその解説パネルの
方に人が群がっていました。
実物は素通りってな人も結構いたり・・・・。
ついつい、絵って理解しようとして解説を読みがちになりますが、
まずは、そのもの、その作品を感じ取ってから解説なり読むほうが
いいと思うんですよね・・・。
解説から入るともうそういう見方しかできないように思うから。
それに解説であれば、パンフレットを買えば載っているわけですし。
パネルに連なる長い列が、すごく不思議に見えました。
(パネル解説のエリアが長いせいもあったんだろうけど)
パネルはその三者の違いを腕、足、目、髪の毛など、部分部分で
細かく比較しているものでした。


俵屋宗達(生没年未詳)
尾形光琳(1658~1716)
酒井抱一(1761~1828)
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